極度の潔癖症の僕とゴミ小屋に住むキミ。
僕の名前は 『谷 秋平』26歳会社員。
僕は、何処に行くにしてもマイバックを持って出かける、、、!
除菌シートや除菌スプレー、My箸にMyストローMyスプーンなどなど。
他人が触ったモノを使う事が出来ない、、、!!!
手を一日に30回以上洗うし! 家の掃除も徹底的にしている、、、!!!
ホコリやウィルスに敏感で、仕事が休みの日は、、、1日中掃除をしている!
そんな僕と同じ職場に、、、若い女の子で机の上は汚く、、、。
ゴミが散乱している。
彼女の名前は 『本多 ミオ』21歳、僕と同じ職場で働いている。
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僕は、本多ミオと話をする事すら嫌なんだ、、、!!!
彼女の周りが汚いと、、、?
彼女自身も汚いんじゃなかと思うし、、、!
それは考え方もそうなんじゃないかって思ってしまう、、、!
頭の中が、ごちゃごちゃしてるんじゃないかとか、、、!
勝手な僕の考え方なのだけどね、、、。
・・・でも彼女は僕の考えに反して、、、『仕事が出来る女の子だった!』
テキパキと仕事をこなして、思う存分! 周りを汚くする女の子。
まあ、仕事が出来るから僕は彼女に何も言えない、、、、!!!
ただただ、僕は【本多ミオ】の近くに近寄らないだけ...。
*
そんな時、珍しく彼女から僕に話しかけてきた、、、!
『・・・あ.あのう、谷さん! ちょっといいですか、、、?』
『えぇ!?』
『そんな風に、あからさまに嫌そうな顔しないでくださいよ~!』
『・・・あぁ、ごめん。』
『私だって! 谷さんに嫌われてる事ぐらい分かってますけど、、、?
実は、私が最近好きになった人が【潔癖症の男性】でどうしたら?
いいのか分からなくて、、、困ってるんです! だから! 少しでいい
んで、谷さん! 私に力を貸してください、、、!!!』
『・・・へーえ? 好きになった人が潔癖症の人なんだ、、、!』
『からかわないでください! 私! 本気なんですから、、、!!!』
『分かったよ! じゃ~僕は何をしたらいいの、、、?』
『私とその潔癖症の彼が付き合えるようになるには、、、? どこを
どう直したらいいんですかね、、、?』
『あぁ~それね! 先ず、机の上を片付けようか! それからだな~!』
『・・・わかりました。』
▽
彼女はそう言うと、、、?
自分の机を片付けはじめた、、、!
しかも、、、!?
僕が思っている以上に、、、キレイに片づけていたんだ、、、!
『本多さんって? ひょっとして、、、やればできる子なの、、、?』
『えぇ!?』
『完璧に片付けてるじゃん、、、!!!』
『・・・えぇ!? そうなんですか?』
『あぁ! これなら、その潔癖症の彼も本多さんの事! 少しは見直すん
じゃないかな、、、!』
『・・・そうですか? 谷さんにそう言われて嬉しい、、、!!!』
*
彼女は、この日を境に変わっていったんだ、、、!!!
机の上も、身だしなみも、何もかも全てキレイにするようになった、、、!
職場の人たちもみんな口を揃えてこう言っていたよ、、、!
『なになに? 本多さん、凄く変わったね!』
『めちゃめちゃキレイ好きになってるし、、、!』
『彼女の顔も、なんだか? キラキラして見えるよ~』
『イイ女になったんじゃないの、、、!?』
『物凄い清潔感を感じるよ~!』
『素敵な女性になって! 俺、ミオちゃんに告白しようかな、、、?』
『好きなやつがいるとか、、、? 聞いた事ないけど、、、?』
『谷! 何か、、、ミオちゃんから聞いてないのか!』
『・・・僕は何も聞いてないよ!』
『・・・ふーん、そうなんだ~!』
誰の目から見ても、彼女が変わった事が直ぐに分かるぐらい!
【本多ミオ】は変わった、、、!!!
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『もうそろそろ、、、その潔癖症の彼に告白していいんじゃないの、、、?』
『えぇ!? 大丈夫かな?』
『あぁ! もう大丈夫だよ~!』
『私に付き合ってくれてありがとうございました! 谷さん! 私、頑張って
きますね、、、!!!』
『あぁ! がんばれよ!』
『はい!』
*
彼女はこうして、僕から離れて行ってしまった、、、!
彼女! 本多ミオが好きになった男性は、、、?
まさかの、、、!?
うちの会社の上司だった、、、!
【本多ミオ! はじめっから間違っていないか! 上司の星川さんは
歳も49歳で妻も子どもいる人だぞ! なんでよりによって、、、!
星川さんなんだよ、、、!!!】
▽
これは! 潔癖症とか? そう言う問題じゃない、、、!!!
【不倫じゃないか!】
僕は、それに加担した事を物凄く後悔していた、、、!
まさか、、、!?
そんな事になるなんて、、、!!!
・・・・・・聞いてないよ、、、。
*
しかも、、、!?
本多ミオと上司の星川さんは、会社や奥さんに隠れて今もずっと不倫を
続けている。
彼女が上手くいって、僕は嬉しいのと罪悪感でいっぱいになる、、、!
『やっぱり僕は、彼女が苦手だ、、、!!!』
最後までお読みいただきありがとうございます。