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毒舌の姉御肌
「彼の持病が出てきましたね。」
白衣に黒髪の夏海がやって来た。
「それを高岡先生は知ってるのか?」
高岡先生ではなく、私が担当医です
大塚、内野両医師は困惑している
その理由を夏海は淡々と話し始めた。
数日前のことである。主任教授の高岡雄一郎医師は夏海を呼び出した。
「荘野先生、片平先生の担当医をお願いしたい。」
構いませんよ。高岡先生もご多忙でしょう。と夏海は引き受けた。
「夏海、ごめん…。」
典紀、あなたとは友達としての延長線上。って言うか、私が面倒見のいい姉御なんだけどね。と
夏海は意に介さない