たこ焼き(改)
あのね雲は、夏空にながれて
白く咲く花は、ささやきにゆれるよ
風は吹くけど、かなしむな
かなしむなと悲しいこころを撫でてくれる。
たこ焼きを食べても、まるでなんだかおすまし顔で
かつおぶし 青のり ソースには注意が必要よ
せっかくつまようじでも、かなしむなというから
健気に首を持ち上げて食べていたのにね。
彼女の横をちいさな無垢が寄り添い
悲喜こもごもな万華鏡を
楽しい未来を見通すマジックミラーに取り替えて
くれている あきらめずに。
でもねその無垢な片目が傷つくと、空っぽな
欲望を待ちわびた残りの片目に、惹かれ
かなしむなかなしむなと撫でてほしくって
こころごとすり寄りたくなる………