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夏生詩集3

砂時計

作者: 夏生

誰が

時の流れを砂に

例えたのか

音なく過ぎる時

砂落ちきって


ひっくり返す

もう一度最初から

時間を戻したように

ひっくり返し

ひっくり返され

時を操るような

終わりがないような


砂時計の腰の細さ

へこんでゆく時は

残酷な美しさで


しなやかな柱に

守られた

ガラスの世界は

この世界より

広大に見えて

途方もなさは皆

案外平気な顔を

しているものだと


取り戻せるような

いとも簡単のような

誰でも、と

あまい顔を見せて


だまされまい

かたくなった心は

あと3分、と

底をてっぺんに

ひっくりかえした






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