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15.開始直前に教えてあげました

中途半端な感じで終わってます

戦闘シーンまで書けていないので

一気に読みたいかたは三日後くらいに

読んだほうがスッキリするかもしれません

 翌日の正午、ボクたちは決闘場にいた。

 パマグラニッド帝国国営の決闘場は、前世の競技場くらいの広さがあり、決闘を行う会場と観客席に分かれている。


 ボクは魔術師らしい黒いローブと黒いパンツスタイルで、ヘキサはいつもどおりの執事服、テトラは普段よりもフリフリヒラヒラが多いゴスロリメイド服に金属製の箒を持った姿で立っている。


 対する帝国の騎士団員は第一騎士団長のピエロさんを筆頭に三十名。

 彼らをじっと見つめて鑑定すると名前や職業、状態が見える。

 第一第から第三までの騎士団長、各騎士団の役職持ち、治癒術師、魔術師がいるようだ。


 騎士団員の集団から第一騎士団長のピエロさんがボクたちはのそばまで来て言った。


「このような少数対多数というのは、とても不本意なんだが勅命なので……申し訳ございません」

「あなたたちは巻き込まれただけなんで、謝る必要はないですよ」


 ピエロさんの言葉ににっこり微笑んで見せれば、申し訳なさそうに頭を下げられた。


「むしろボクの怒りを全面に受けることになるんで」


 彼らはどちらかといえば、被害者だろう。

 本当なら皇帝やソフィア姫にぶつけたい怒りを彼らに向けるのだから。

 ピエロさんは怪訝な顔をしたあと、じっとボクの顔を見つめてきた。

 その直後、目玉が落ちるんじゃないかってくらい目を見開き言った。


「〈職業:賢者〉!? いや、まさか……」


 あ、ヘキサとテトラに見せた後、隠蔽するの忘れてた……なんていうのはウソで、あえて隠蔽しなかったのだ。

 本気で魔術を使えば、どうせバレるんだしね。

 しかし、どこの国でも騎士団長になるような人は鑑定スキルを持ってるんだなぁ。


「全力できてくださいね?」


 ボクはまた、にっこりと微笑んだ。

 ピエロさんは複雑な表情になりながら、騎士団員のもとまで戻り、団員を集めて話し合いを始めた。


 それを見たテトラが聞いてきた。


「主様ー? 職業、バラしちゃってよかったのー?」

「いいんだ。バレたことで危機感を感じてもらえば、本気を出してもらえるだろう?」

「本気を出していただければ、楽しい戦いになるでしょうね

……フフフ」

「そうだねー! 手加減されるとつまらないもんねー」

「それに向こうが手加減をしたことで、今の試合は無効だ! とか、あの皇帝なら言い出しかねないからね」


 ボクたちは雑談をしていたけど、たぶん騎士団員たちは作戦会議をしてるんだろうなぁ。

 


 観客席の中央に偉そうな人だけが入れる豪華な部屋……貴賓席がある。

 そこに皇帝が座っている。

 皇帝は不敵な笑みを浮かべたまま、椅子の横に置かれていた球体に触れて話し始めた。

 すると会場内に皇帝の声が響いた。


「パマグラニッド帝国の威信をかけた決闘を行う。帝国騎士団が勝利した場合、第一皇女であるソフィアとセリーヌ王国第二王子であるジルクス殿下はすぐに婚姻を結ぶものとする。万が一ジルクス殿下が勝利した場合、ジルクス殿下の帝国内での一切の行動に帝国は異議を立てないものとする」


 すぐに皇帝が触れている球体を鑑定したら、触れている間だけ決闘場内に声が届く魔道具だった。

 ついでに貴賓席全体を鑑定してみたら、防御系の魔道具がいくつも設置されていつのが見えた。

 ふうん? 無事だといいねぇ?


「内容に問題がなければ、片手を上げよ」


 皇帝の声が決闘場内に響くとピエロさんだけが片手を上げた。

 代表者だけが上げればいいのだろう。

 ボクも同じように片手を上げると、皇帝はニヤニヤとした笑みを浮かべながら言った。


「決闘を開始せよ!」


 その一声で、会場内の空気が殺気立ったものへと変わった。



 ボクを中心にヘキサが右側、テトラが左側に二メートルくらいの距離を空けて立った。

 二人は配置についただけで、動こうとしない。

 その二人に対して、ボクは普段よりも多く魔力を込めるよう想像しながら支援系の治癒術を掛けていく。


「……全防御(オールガード)……拡 大(エクスペンション)!……魔防御(マギガード)……拡 大(エクスペンション)!……移動速度上昇(ムーブアップ)……拡 大(エクスペンション)!」


 全防御は物理・魔法の両面の防御力を高めるもの、魔防御は魔法の防御力を高めるもの、移動速度上昇はそのまま移動速度が上がるもの……なんだけど、ボクは普段よりも多く魔力を込め、効果を想像しながら掛けていったので、物理攻撃は弾き、魔術は反射し、移動速度だけでなく体を動かす速度も変化している。

 また、以前は単体でしか掛けられないと思っていた治癒術や魔術だったけど、生活魔法の拡大を使えば、直前に使ったすべての魔法(魔術・治癒術・生活魔法)の範囲を広げることができる。


 つまり、ボクとヘキサとテトラの三人にボクが知りうる限りの最上級な支援系の治癒術を掛けたってこと。

 治癒術が掛かった途端、体が軽くなるのを感じた。


「わーすっごーい! 体が軽いー!」

「さすがジルクス様……フフフ」


 テトラとヘキサの二人も体感し、喜んでいるようだ。


中途半端でごめんなさい

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