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第五話 奏視点

一週間ぶりの投稿です

あともう一話投稿します

き、緊張したよ~

会長さんってよく堂々と喋れるなぁ

僕なんか立っただけで緊張しちゃってガチガチだったし

壇上では見えなかったけど悠君もきっと呆れてたよねぇ・・・

せ、せめて教室くらいでは緊張しないでおこう

「・・・さ~ん」

て、転校生ってなんかギャグ?とかただ説明するだけじゃあ駄目なのかな?

私の特技ってなんだろう・・・料理?掃除?猫とじゃれること?

って前半は家事だし後半にいたっては特技でも家事でもないただの遊びだし

ど、どうすればいいんだろう?

「神崎さん?大丈夫?」

「ひゃう!!」

しまった!考えすぎてぜんぜん聞こえなかったよ

「す、すみません先生・・・緊張して」

「そんな緊張しなくてもいいわよ、貴女をサポートしてくれる人もいるから」

そういえば悠君が所属している統治会の副会長さんがこのクラスいるって聞いたけど

どんな人なんだろう・・・悠君に聞いておけばよかったなぁ

先生について行き教室に入ると視線が突き刺さる、クラスの人達がいきなり歓声した

「まじかで見るとやばいね、マジ美少女だよ」「天使だ」「いや違う・・・女神だ」

「うおおおおおお転校生美少女キタァァァァァ!!」「お前テンション上がりすぎww」

「なんて言うと思う?あたしは僕っ娘て言いそう」

わたくしっていうかもしれないよ?なんていうか清楚?感じがしない?」

「あんなに可愛いんじゃさぁ、自分が女らしくしてるの馬鹿らしくなってこない?」

「てか顔赤くなってない?可愛い~!」

みんな何か言って気がするけど今は自分のことで頭がいっぱいになってる

早く皆に会いたいよ~

「皆さん、静かにしないと自己紹介が出来ずにHRが終わってしまいます。

 静かにしてください」

一人の生徒がそう言うと皆が静かになっていった

あの人クラス委員長かな?背は私より高くて170cmはあるんじゃないかな?

ショートヘアで少しツリ目でピシッとした姿勢で

なんだか大人びてかっこいい人だなぁ

「じゃあ改めて自己紹介して」

先生がチョークを渡してきてお世辞にもキレイとはいえない字で

黒板に自分の名前を書いた

「あ、改めまして今日から転入することになりました神崎奏です。

 こ、これから3年間、よろしくお願いします」

私が言い終わると拍手しながら一斉に質問してきた

「ねぇねぇ神崎先生とは姉妹なの?」

「あ、え、えっと、そう・・ですけど・・・」

「お姉ちゃんなんだぁ~でもぉなんかあんまり似てないよね」

「奏ちゃんは今彼氏はいますか!?」

一回質問に答えたせいか一気に質問してくる

「ああ、あの―――」

「皆さん、HRはまだ終わっていませんしそんな一辺に質問すると答えると

 余計に緊張させてしまいます。今は静かに」

またあの人が皆を黙らせたけどやっぱりクラス委員長とか皆のリーダーなのか

それともあの人が例の副会長さんかな?なんだか他の人より立ち振る舞いが違う

でも今の表情と注意しているときの表情がぜんぜん変わっていないような

「じゃあ神崎さんはあそこの空いている席に座ってください」

空いてる席って一番後ろに座っているあの人の隣の席だ

最初の挨拶が重要っていうからきちっと挨拶しないと

「あ、あのこれからご迷惑を」

「転校生が迷惑をかけるのは当たり前だから今はよろしくっていうのが正解ですよ」

い、いきなりダメ出しされた!でも言ってることは正しいし悠君も同じこと言ってた

よ、よし!元気よくよろしくって・・・いや、この場合宜しくお願いしますって

言った方がいいのかな?

「え、あ、よろ・・・しく?」

「・・・挨拶を疑問系で返すのは失礼ですよ」

悩んだ結果挨拶を疑問形で答えてしまった・・・泣きたい

「あ、いや、そ、その、ご、ごめんなさい」

「赤坂先輩から聞いた通りですね、心配になるのもわかりました」

「赤坂って・・・もしかしてあなたが」

「今はHRですから後できちんとお話します」

「わ、わかりました」

なんだかキャリアウーマンや秘書って感じの人でクールでカッコいい人だなぁ

先生は私に失礼な質問をしないように注意してHRは終わった

「自己紹介がまだでしたね貴方のサポートをするよう

 任命された統治会副会長の川神冬香とうかです」

「あ、神崎奏かなでです。えっとこれから宜しくお願いします!」

「そこまで畏まらなくてもいいですよ?同じクラスなのですから」

「いや、でも、さっきは失礼なこと言って・・・」

「別に私は注意をしただけで怒ってません・・・貴女って人見知りなのか

 人と会話するのが慣れていない感じがしますね」

「そう、ですね、人と会話するのは苦手で・・・」

今までお姉ちゃんや悠君達以外によく話す人っていなかったから

同年代の会話だなんてないに等しい

施設でも会話するのは子供やご年配の人達ばっかりだったから

どうやって会話すればいいのかはっきり言ってわかんないよ

「まあ先輩から頼まれた以上は責任をもってサポートします」

「その先輩って悠君から?」

「いいえ、元々貴方のサポートは決まっていたけれど

 昨夜に赤坂先輩から電話が掛かってきて」

―――

――

「奏は同年代の会話だなんて多分ないに等しいと思うから放って置くと

 何も出来ないと思うだから冬香が付きっきりでサポートしてほしい」

「例の転校生のことですか?以前姉さんから聞きましたが

 貴方の御友人だそうですが人見知りなんですか?」

「あいつが昔のままならそうだろうな、質問されても上手く会話できないとだろうな

 だからこそ相手がしつこく質問してたら上手くサポートしてくれないか?」

「あなたがよくそこまで執着するのは珍しいですね、その子が好きなんですか?」

「そんなんじゃねぇ・・・友達としてあいつには普通の学園生活を満喫して欲しい」

「・・・あまり深くは尋ねませんが、わかりました」

―――

――

「そうだったの」

「赤坂先輩は他人に冷たい印象がありますが、身内になると極端に甘いですよね」

「そうだね、ちょっとお節介焼きで逆にありがた迷惑のところもあったけど

 それがあったからこそ僕は・・・」

「・・・助けられたんですか?」

「うん、悠君達と毎日楽しい思いが出来るようになってね」

「天邪鬼な先輩ですから」

「素直になれないところとか」

何だか可笑しくて笑ってしまい少しだけ緊張がほぐれた感じがした

「ちょっとずつだけどリラックスできたようですね」

最初のときよりだいぶリラックスできたみたい

クールな人かと思ったけど笑うと可愛らしかった

「え~と川神さん?」

「冬香でいいですよ」

いきなり呼び捨てなんて僕にはできないし・・・そうだ!

「じゃ、じゃあ冬香ちゃんって呼んでもいい?」

「・・・学園で私をちゃんづけで呼ぶ人なんて貴方で二人目です」

あれ?怒ってる?もしかして逆効果だった!?

女の子は○○ちゃんって呼べば気軽に話せるって

この前美佐ちゃんが言ってけど好くなかったみたい

は、早く訂正しないと

「あ、えっと、やっぱり川神、さんで」

「いいですよ冬香ちゃんでも」

「で、でも・・・」

「私が呼んでもいいって・・・それともそんな他人行儀な呼び方をするのは

 警戒心の表れですか?私のこと怖いって思ってるんですか?」

「そ、そんなこと!なないですよ!?た、たしかにちょっとクールでカッコいい人だと

 思ったけどそ、その怖いとか思ったんじゃんなくてその、ああ、あの」

慌ててかなり早口になってなにを伝えたかったのかわからなくなったけど

悪意がないって言いたかったから・・・って川神さんが口に手を抑えてるけど

もしかして笑いを堪えてるの?

「ふふっ、ちょっとからかおうとしただけなのに

 そんなに必死になってご、ごめんなさい、ふふ」

「な、な、なあ!///」

からかうなんて、こっちは必死だったのに!

「いきなりからうかうなんて、ひどいよ!

 いきなり嫌われたのかと思ってたのに!」

「そんな些細なことで嫌ったりしませんよそれに

 なんだかあなたってからかいがいがあって・・・本当に可愛い子ね」ボソ

「さ、最後になんて言ったの?よく聞こえなくて」

「なんでもありません、じゃあ私は奏って呼んでもいいですか?」

「う、うん、いいけど・・・」

「私のことは冬香でも冬香ちゃんっても読んでもいいですよ」

「・・・うん!えっと、これからよろしくね、冬香ちゃん」

「こちらこそよろしく奏」

私と冬香ちゃんは握手をしたけど、なんだか違和感があった

さっきほう笑ったっていうよりニヤついたような気がして

まるで・・・なにかを企んだような顔つきだったけど気のせいかな?

メインキャラは冬香で

ちとちよはサブキャラです


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