プロローグ2
月乃澤市・・・俺が生まれて育ってきた町。ここは歓楽市として有名な場所で大型ショッピングモールや各種レジャー施設、タワーマンションが建ち並ぶ都市として注目されており
休みになると多くの人でごった返しになるほど賑わいをみせている
自宅から徒歩10分のところに月乃澤駅がありその周りにはサラリーマンや学生、待ち合わせているカップルなどが見え俺も顔も知らないあの電話の女と待ち合わせだ。
「早く着きすぎたか」
約束の時間まで30分もあるが家で待っていると落ち着かないため早めに来たが当然その女が来てないがそもそもこっちは相手の顔すら知らないから探そうにも探せないから大人しく待つしかないか・・・
「おい見ろよあいつ、2本のチョーカー付けてる奴だ」
「え?誰っスかあいつ」
なんかモブキャラのテンプレみたいな不良3人がひそひそとこっちを見て話してる
「お前はこの町に詳しくないから言うがあいつは赤坂だがあいつには何があっても手ぇ出すなよ」
「ああ、あいつに喧嘩したら最後死ぬまで悪夢にうなされるらしいからな」
「なんスかそれwwwひょっとしてギャグっスか?」
「馬鹿が!冗談じゃねぇよ・・・とにかく死にたくなかったらあいつと関わるな。
あの嘛寐咫嗽のリーダーの赤司が手も足も動けなかっただよ」
「あの赤司が・・・って動けなかってなんだ?俺はそんな話知らねぇぞ?」
「ビビって動けなかったって話だ・・・あれは人間の目じゃなかったって話だが」
「てかその赤坂って奴ずっとこっち睨んでいるっスけど」
「な・・・馬っ鹿やろぉ!は、早く逃げるぞ!」
なんか勝手に盛り上がってといて勝手に走って逃げてったんだが何がしたかったんだあいつら?人のこと勝手に危険人物みたいな扱いしやがって
俺は必要な時以外は喧嘩してないし学校でも・・・まあまあ大人しいはずだ
時計を見てもまだ20分もあるし何か暇つぶしになるものは
「ねぇ君、もしかして赤坂悠斗君?」
突然後ろから声を掛けられ振り向くと女の人がいて見た目は20~30代で刺繍のラウンドネックを着ている女性が立っていた
「・・・あんたが昨日の」
「こらこらそんな目つきの悪い顔でこっち見ないでよ怖いじゃない」
とてもそんな風に見えないしなんだか飄々とした人だな
「昨日ことがまだ信じられなくてな」
「冗談じゃないって言っても信じてくれなそうだしこっちに来て車出すから」
指を差す方向を見るとベージュ&グレーの車が置いてあるがずいぶんと小さいな
ああいう車は女性に人気だろうな
ーーー
ーー
ー
「どうして俺のこと知ってるんだ?こっちはあんたに会ったこともないのに」
「ちょっと調べさせてもらってね~ってそういえば自己紹介がまだだったね私は神崎織江よ。職業は教師です♪」
なんか最後に可愛くアピールしたがなんだか無理が「今なんか余計なこと思わなかった?」おう思考中に入ってくなよ
「思ったっていうかあんたが思わせたんだろ」
「あんたじゃなくて神崎さんって呼んでほしいな~もしくは神崎先生で」
「・・・どこに向かっているのかおしえてくれないか?神崎さん」
「病院だよ~あの子の検査があって今日は病院にお泊りだからね」
「奏ではその・・・なにか重い病気なのか?」
しばらく沈黙が続いていまう。なんだよ・・・この人の性格なら「そんな重い病気じゃないよ~」っていいそうなのになんでこんな時に黙るんだよ。
「あの子を見てどう思うか分からないけど同情しないでよあの子はあえて生きることを決めたんだから」
どういう意味だ?あえて生きることを決めた?だが一つ分かることはあいつは体に何か障害があるって事だが俺のするべきことは決まっている
「あいつにもう一度会えるならあの時のことを謝って・・・それからはまた友達になろうって言うだけだ。それが出来れば約束が果たせるからな」
少しだけ間が開いて喋って神崎さんの方を見たらなんか凄くハンドルに力入れてるのが見える
「・・・あの子は君・・・悠斗君のことを凄く信頼してて悠斗君の話をするときは嬉しそうに、楽しそうに話してくれて・・・」
喋っている間にもハンドルを力強く握っているが一体どうしたんだこの人?感動してる・・・のか?
「話は変わるけど悠斗君のことは元気で明るい性格って聞いたけどなんだか全然イメージ
と違うんだよね~なんかこう・・・クールな感じがする」
ほんとに急に話変えたなこの人は、俺はそこまで明るい奴ではなかった気がする
明るいってのは美佐みたいな奴だと思うがあれ性格じゃあただの向こう見ずなだけだと思うが奏と一緒に遊んでたときは結構はしゃいでいたかもしれない
ゲームセンターやファミリーレストランに行ってたときはかなりおどおどしててこっちが引っ張ってあげないとふらふらとどっかに行ってしまいそうだったな
「あとイケメンだったのが驚いたかな?結構学校じゃあモテてるんじゃないの?」
「最初は告白とかされたが今はない・・・というより神崎先生は知ってじゃないのか?俺の学校で扱いや町での評判もなぁ」
「まぁ~ある程度は知っているけどあの子と知っている悠斗君と今の悠斗君のイメージが全然合わなくてちょっと困惑してるんだけどまぁ会ってみないと人ってどんな人物なのか分からないねぇ」
「で?実際会ってみた感想は?」
「まず学生に見えなかったなぁ~君ほんとに高校生?なんか大学生っていうか下手すると社会人に見えるだけど」
「・・・やっぱり老けて見えるのか」
「あれぇ!?思った反応と違うだけどもしかして気にしてることだった!?」
「・・・皆中学生料金払ってるのに俺だけ大人料金払わされそうになって学生証見せても疑われたくらいで全然き、気ににしてないですよ?」
「あまりのショックで敬語になってるよ!?ごめんごめんもう言わないから!」
あの時の店員さん凄く疑ってたなぁ~俺22なんだけどなぁ~って小声で言ってたことが更にショック受けたな~美佐も奏も龍二も皆励ましてくれたことが更に傷ついたなぁ~
「ほらちょっとしかめっ面で無愛想な感じだからだよこう・・・柔らか~な笑顔を見せれば」
「・・・・・・こんな感じか?(ニッコリ)」
「・・・ごめんなさい」
「なんで謝るんだ?」
「ごめんなさい」
「・・・分かった。もういいですから」
「・・・ごめんなさい」
これは・・・あれだ・・・俺が悪かったってことか?
「あ~あと、あれよ、背が高い!今身長何センチ?」
「182cmで奏と出会ったときは172cmだった」
「とうことは中学生1年で172cmってことだよね?よく注目されてたんじゃない?」
「部活の勧誘はすごかったが俺は道場で稽古してるのが一番だったから帰宅部だった」
「そっか~・・・で気になってんだけどなんで首のチョーカーを2本も付けてるの?どM?」
やっぱり気になるよなこれ2本もチョーカー付けてるなんて普通いないからな、あとどMじゃないぞガチで
「これは忠誠かマーキングだと思う。実のところ俺もよくわかっていない」
「え?余計分からなくなってだけどやっぱりどM?」
「どMじゃねぇから・・・とある姉妹からこれプレゼントされて外出するときは付けろって言われてから」
「・・・そう」
気づいたかのそれ以上の追及しなくなったが俺的にもよかったと思っている
このチョーカーはあの姉妹からのプレゼント?だが実質は自分の物だ主張したいがためだと思う。本当に我がままで傲慢な姉妹だが俺が前を向いて歩いてゆくためのキッカケのなってくれた人だから一生頭があがらない姉妹だよ本当に。
ーーー
ーー
ー
車で1時間くらい走って着いたのは隣町の大きな病院だった。名前は東奥病院といい日本でも有数の名医が揃う場所だと聞くがここに奏がいるのか
「あの子の病室は5階の5027室だけどさっき言ったこと忘れないでよね」
「神崎さんは?」
「私はちょっとした別件でもう一度月乃澤市に戻らなきゃいけないの」
「だったら最後の質問だ・・・あんたが何者かって質問まだ答えてないぜ」
「だから教師だって」
「あんたはあいつの出生を知っているはずだ。あんたにとってはあいつのなんだ?」
「・・・大切な・・・姉妹よ」
そう言って神崎さんこの場から去って行ったが最後の言葉が気になってしまう。あいつには上の姉がいるなんて聞いたことないぞ?
「あいつに直接聞けばいいか」
病院に入るとかなり広々としておりコンビニや小さな図書館、子供の遊具まで置いてある
エレベーターに乗って5階まで上って行くとすぐ近くの受付の人から声を掛けられたが如何やらここは少し他の患者さんとは違い面会には必ず本人のアポを取らなければいけないらしいが本名を伝えたらすんなりと場所も教えてもらった。
あれから3年も経った今、死んだと思っていた友と再会するのは何だか複雑な感じだな
奏がいなくなってから色んな事があって本当は俺の方が変わってしまいあいつを幻滅させてしまうのじゃないかと思うがここまで来た以上は会わないわけにもいかない。
まだあの時約束もまだ果たされいないんだから
意を決して扉を開けるとそこには・・・少女がベットに座っていた
「・・・久しぶりだね・・・悠君」
補足
やっとプロローグが終わりました(;^ω^)
なかなかストーリーを書くのはいろいろ大変ですね~
設定とか考えているとなんかどっかの作品のパクリじゃね?って思うのは当然でしょうか?
主人公とヒロイン、その他の重要人物の詳細はまた別の機会で紹介します
かつての友と再会しようやく物語が始まりますが皆様の生暖かい目でこの作品をお楽しみください
ちなみに私は顔は幼く見えるのかこの前中学生に間違えられました(^^;)もう成人過ぎてるんですけどねぇ
7/16
見直してたら登場人物の名前が間違ってのを気付かなかった(^^;)
詩織ではなく織江です
ども誤字脱字が目立ちますが今後ともよろしくお願いいたします




