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第二十二話 悠斗視点

ラブコメ要素が多いと思う

いよいよ最後の種目となったが俺としては一秒でも早く終わらせたい。

この種目だけ何故か2時間半もあるがあまり気に…気にしたくないんだよホントに

「悠君大丈夫? 気分悪いの?」

「…平気だ。心配かけて悪かったな」

グラウンドに集まったが種目となる用具が置いてなく校門前に矢印が書いてある看板がありどうやら校外に出る可能性が高くなった。これはマラソンだと考えはおそらく合っているはずだ

人数はパートナーを含めて60人程度で全員が男女のパートナーというわけでなく3割程度は男同士だが会長がなぜ女性推奨だったのかそれだけはわからなかった。

「さぁいよいよお待ちかねの最後の種目は『キミと一緒ならどんな試練もへっちゃらさ! 愛の町内マラソン』の開始だぁ~!!」

歓声が上がり口笛を吹くやつもいたが誰もあのタイトルを突っ込まないのか?

「愛って…俺たち男同士なのに」

「お、俺はそんなせ、性癖持ってないから…心配するなよ///」

「なんで顔赤くするの!? 今まで人生で一番身の危険を感じるんだけど~!!」

…ああいう風に誤解されるかもしれないという訳か、一部の奴が身の周りの視線を気にしはじめたがもう手遅れんだろうな

「ルールは選手がパートナーを背負って町内を走ってもらい途中で3つの試練に受けてもらい最後にグラウンドのゴールラインにたどり着いたらクリアをなり試練はポイント制で一番高得点だったものが優勝となりまぞ~!。もし完走できなかった場合はポイントは0となり失格となっちゃうのでご注意を!ゴールも時間によってポイントに加算されますので如何にして高得点をたたき出すかで勝敗が決定するぞー!」

例え高得点を取得してもゴールできなかったらアウトってことか…問題はどの試練とゴールの時間でのポイントがポイント数がキモってとこだな

「続いてポイントの説明だが1つ目は最大20Pとなり、2つ目は30Pとなって、最後の試練は50Pとなる。そしてゴールのポイントは1時間以内なら100Pで1時間半以内なら50Pでそれ以下は20Pとなってしまうがちゃんと記憶したか野郎ども~!!」

ハスも美佐も説明くらいもう少し静かにできないのか? まぁそれはいいとして俺はさっさと終わらせたいから適当に頑張って終わらせよう

「最後に今回の発案者兼解説者の川神紅葉さんから一言どうぞ!」

「え~…特に私が楽しめるようなハプニングが起こってくれればそれでいい思ってる。あとせっかくだし優勝者は私が可能な範囲で出来ることをかなえてやろう、文化部の器具とかスポーツ用品とかな…あとはおまけでこの前撮った奏のメイド姿+ネコミミ付きの写真もついでにプレゼントしよう」

「「「「「いいいいいやっっほぉぉおおおおおーーーーーーーー!!!!」」」」」

「奏ちゃんのメイド姿・・・だと?」「絶対に勝たなきゃなんねぇ!!」「おまけの方が本命になったぞ!」「これに勝ったら俺…奏ちゃんの写真を特大ポスターにするんだ」

最後の奴完全に犯罪者予備軍になってるような気がするが…当の本人はダッシュで会長のところに向かったが走るの遅いなぁ、昔から運動音痴だったが女になってもそこはやっぱり変わらないな

「な、な、なんでそんなものを付け足すんですか~!」

奏は涙目で反論するが会長は微笑んでいるだけで何も言い返してないが俺から言わせてもらうとあの顔になったら諦めるしかない。そのまま続けても撤回しないしその嫌そうな表情がたまらないと二重の意味を持つ顔で奏は涙目になって『お願いだから優勝して!』 と言ってきた。会長の差し金だが本当の意味は多分別だろうな…おそらく俺が手を抜かないように釘を刺したかったんだろう

「悠斗~~頑張れ♪」

「……了解」

世の中どうにもならないことがあるってことが再認識されたところでいよいよ最後の種目が始まり選手が白線の前に立ちパートナー背負うのだがあらかじめ奏にどの背負い方にするか聞いておこう

「奏はお姫様だっこか肩車、どっちがいい?」

「肩車だよ! お、お姫様抱っこだなんては、恥ずかしいよ!」

「はぁ…これから俺はお前を背負って走らなければならないのに奏は俺のわがままを聞いてくれずに肩車にしろだなんて…奏はもっと素直でいい子だったのに」

「な……ど、どうしても、その…しなきゃ…ダメ?」

「いや全然? ほら早く乗ってくれ」

「~~~!!!」

涙目になって声にならない叫びで背中を叩くが蚊ほどダメージにならない。奏は本当にいじりやすいし反応も面白いからついやってしまうがおかげで少しは鬱憤うっぷんが晴れた気がするが一部の奴が血涙しながらこっちを見ているが大丈夫なのかあれ? そしてちらっとハンカチを噛み締めながらこっちを見ている教師がいたが…そっとしておこう

「さて、一部イチャついてた選手がいましたがそれは置いて、解説の蓮次さんが一目おいている選手は?」

「俺は悠斗と奏ちゃんのペアですね。可愛くてあの豊満な胸が背中にぴったりと張り付くなんて正直ね…う"ら"や"ま"し"で"あ"り"ま"す"~~~!!」

「はい! 蓮次さんの嘆きはほっといて、いよいよスタートです!」

「奏、最初から飛ばしていくからしっかり掴まっておけ」

「う、うん!」

奏が後ろからギュッと掴んできた改めてこいつの胸の大きさが判る………堪能してないぞ? 柔らかいとかいい匂いがするとか考えてない。気を取りなおして構えないとな

「位置について…ヨーイ……ドン!!」

おもっきり地面を蹴り上げて一気に先頭に立つことが出来たが走り出すが奏が軽いといっても人間を背負って走るのはなかなか走りづらい。だがこの程度のなら大丈夫だ

「先頭は悠斗選手だー!って速い! 全力疾走してるのじゃないかと思うくらいだー!」

「流石に全力ではないか…まぁいいか」

校門を抜けて目印が書いてありその通りに進んでいくがこのまま進んでいくと確か公園があったはずだがもしかして試験は公園でするつもりか? このまま1kmごとに公園があるがこの町は公園は3つあるが 試練は公園でやるつもりか? というより交通状態とか…会長ならなんとかしそうだな

「ゆ、悠君…重くない?」

「軽いが出るとこは出てるし男受けする体だなぁって思ってる」

「出るとこって……!…も、もう!…悠君の…へ、ヘンタイさん」

…健全な男なんだらそんな可愛い声は止めようぜ? まぁセクハラした俺が言うのなんだが奏の外見はまさに美少女って感じでちょっとした仕草に目が釘付けになるが本人は気づいてないことが多く言われてようやく気づくくらいだ。

「そ、それより悠君走るの速くない!? 短距離走してる感じがするだけど!」

「最後まで持つぞ? これくらい重さと距離ならもうちょっと速く走れるがそしたら奏が危ないしもう少し落とすか?」

「お、落としてほしい…かも(明らかに自転車で本気で漕いだような速度だったような気がするけど人を背負ってそんなこと普通出来ない…よね? しかも普通に会話しながら)」

やっぱり少し速かったか…自分だけ走るなら気にすることないが後ろには奏がいるし気をつけないとな

―――

月乃澤第一公園…この町には3つの公園があり第一は遊具施設が豊富で休日には子供が遊び場となっていて、第二は季節の変わり目を感じる公園で春には桜、秋には紅葉と町の人はここで季節の変わり目を感じることが多い。最後は公園は第一、第二より古い公園で面積が狭いがよくゲートボールしているご老人や井戸端会議をしている主婦たちが見られているが一日誰も来ない日もある。

ようやく第一公園に着いたが3人のカメラマンがいてよく見ると川神と書かれたシールが肩に貼り付けてある。どうやら学園に放送しているようだが公園になぜか見たこともないものリングがある…なぜ?

「あ~!っと最初の試練にたどり着いたって速ぇ! まだ数分しか経過してない!」

「いや~悠斗なら仕方ないよ」「そうだな悠斗なら仕方ない」

「普通の人ならわからんがあいつのことを知ってる奴は納得してしまう…さ、最初の試練は力! 腕立て、腹筋、懸垂など好きなやつを測定し目標のポイントに達成できればPポイントを獲得できるぞ~!」

「あと私から他のやつにハンデをやろうと思って悠斗は特別に最初に違う試練をしてもらうからな」

公園の端にスピーカーが置いてあってそこから実況してるようだ。

それより特別にってなんでだよ絶対おかしいしそんなこと最初に言っておくものだろうと心の中で叫ぶ…言っても虚しいだけだからな

「赤坂悠斗!! リングに上がってこい!」

いつの間にかリングの上に覆面を被った3人の男? が立っていた

「お前を倒すためにきた漢の川神四天王! スペード!」「クラブ!」「ダイヤーだ!」

四天王? 1人足りないはツッコミ待ちか? いやもしかして最後に出てくるってパターンか? 倒した後に現れる展開もあるしここは黙っておこう。

「あ、あの~残りの四天王さん? はどちらにいるんですか?」

聞いちゃったよこの子…まぁ俺も気になってたけどなぜか答えに難そうになって泣いている人もいる

「う…そ、それは…」「あいつは…あいつは…! くそぉお!!」「泣くなクラブ!敵の前で涙を流すなど恥ずかしくないのか!」

もしかして触れちゃいけないことだったか? 奏も悪いことを聞いたのかもって俯いてしまったが四天王なのに3人しかいないってこと明らかにツッコミ待ちだと思うだろう普通…いやまてよ? もしかしたら3人倒すと現れるとかもしないがそれだと泣く意味が…

『ハート役は新婚旅行で来られなかったんだ。だから3人なんだ…ちなみに3人とも独身でな絶賛彼女募集中だ』

「「「言わないでくださいよ~~~!!!!」」」

同情出来ない理由だったし奏も目が点になってよく理解できてないようだ。

とりあえずリングというのは闘うという訳か? まぁ時間稼ぎのつもりだろうなあの人は、奏を降ろして靴を脱いでリングに上がったがやけに底が浅いな…脆い感じがしてこれじゃあ本気で蹴り上げたら穴が開いてしまう、気を付けないとな

「ゆ、悠君大丈夫なの? 怪我する前にすぐ棄権してね」

「いや、まぁ大丈夫だ…心配するな」

「…うん」

心配性だなとつくづく実感してしまうが流石に相手が母さんレベルだったら無理だがそれ以外ならなんとかなりそうだし少しでも気を和らげようと思い、頭を撫でてやったが昔から奏はこれをすると落ち着くのだが今はこんなに美少女になったから控えようかな…相手が悔しそうに見てくるし

「ぐうぅ、まずは「まてクラブ! まずは俺からやらせてくれ」」

「ダイヤー」「ダイヤーさん」

「お前が紅葉お嬢様から気に入られているようだがお前など所詮下の下…世界を知らぬ、井の中の蛙だとその身をもって味あわせてやる! 覚悟しろよこのリア充が!」

「悠君、リア充ってなに?」

「あ~…人生を充実して生きて奴のことだ」

目の前にダイヤの文様がある覆面男が挑発してくる。俺より身長は少し低いだが体の線がかなり細くて重量も軽いようだがこの男の自信はなんだ? 川神ということは会長が選び抜いた精鋭…には見えないが気は抜かないようにしよう

「ルールは武器、急所の禁止。気絶またはカウント10でリングから出たら敗北だ」

因みに審判は相手がやるようだがこれって普通ならアウェーだが相手はそんな卑怯なことはしないと宣言してくれた

「わかった。まずはそっちから打たせてやる…こい」

「ふ…随分となめられたものだが…この必殺技で終わらせてやろう!!」

両足で跳んでゆったりとしたスピードで向かってくるが遅すぎる…体を倒して跳び蹴りをしてくるがこの程度なら簡単に対処できる。跳び蹴りを受け止めようとしたが

その瞬間におむろに開脚して相手の腕を弾き飛ばしてきて十字手刀を振り下ろしてきた!

「かかったなアホが!!」

「ゆ、悠君!!」

閃光十字空烈刃(ライトニングクロススプリットアタック)――――――!!!」

「でた! ダイヤ―さんの必殺技、閃光十字空烈刃(ライトニングクロススプリットアタック)!! 腕を十字に組んで十字手刀を放つことで正面からの相手に晒すボディを防御できる! 攻守ともにだいだい完璧だ!!」

「これを破った奴はほどほどにしかいない!!」

ほどほどいるのかとツッコミたかったが確かに技としてはいいが相手は筋力、重量不足で容易く足を閉じることができ、そのままリングの外まで投げ飛ばした

「そらぁ!」

「ぐわぁぁあぁあぁあああ―――!!!」

「「ダイヤ―――(さ―――ん)!!」

体感だが相手の体重はは50前半な気がする。普段からバイトで重い物を持ち運んでいるためあれくらいなら楽々振り回せる。リングの外にはマットがしてあるため大したダメージにならないはずだが完全にダウンしている…耐久力もなったか

「はぁ、もう面倒だから2人まとめこいそっちの方が手間が省ける」

今度はこっちから挑発するとこっちを睨みつけてきた。あっさり引っかかるなこの人達

「このスペード! 容赦せん!」「はい! 闘う覚悟はできています!」

「「いくぞぉぉおおおおおぉぉぉ!!!」」






             『10秒後』






「「ぐはぁあぁああ!!」」

…ほんっとにかませ犬だった。 あとで聞いた話だがこの人たちはプロの格闘家ではなくジムで1年くらいしか鍛えてない人達だったようで本当に時間稼ぎのだった。

そして試練は手軽で簡単な握力検査でこれは10Pしかもらえないが50kg以上がクリアとなるようで握力測定器が100までしか測れないため針を振り切らないために加減して力を入れた結果75kgで合格し次の試練までまた走ることに

あと2話くらい続きそう

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