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第二十話 奏視点 おまけ モブ視点

今回はモブ視点有りです


今日は新入生歓迎レクリエーションの日

全校生徒がグラウンドに集まると他所に学園に比べると大きな学園

なんだなって改めて思う

最初は注意事項にルール説明として

次に生徒会長の挨拶でレクリエーションが開催される

「今回は初めての参加する新入生のため、簡単なルールを説明します」

「すでに各クラスで、参加する種目を決めていただきましたが

 基本的に出場者の変更、棄権は認められていません」

「競技は事前の学生投票で提案されたものの中から

 生徒会、体育委員会役員が審査の上で抽選されております」

「以上、説明を終わります。最後に生徒会長から開会の挨拶を」

「新入生だけでなく月乃澤学園全校生徒が楽しめればと思います。

 細かなところは常識の範囲内で、楽しく親睦を深めましょう!」

新入生歓迎レクリエーションが始まって、僕は第3種目の玉入れだから

冬香ちゃんとクラスの席で観戦することにした

「学年全員が参加する種目は終わるまで長いですね」

「うん、この綱引きも終わるのが1時間もかかるんだね」

冬香ちゃんは借り物競争とリレーは第5種目と第7種目だから

朝の終盤と昼の始めくらいにスタートかな?

そういえば会長さんが決めたらしい最後の種目は結局教えてくれなかった

悠君は分かりきってたことだって言ってたけど

思えば悠君と会長さんってどうやって知り合ったんだろ?

互いに信頼しあってるように見えるけど僕がいなくなった間に仲良くなったかな?

ちょっと2人の過去が気になっているけどいつか話してくれるかな~

「第1種目はムカデ競争です。

 出場する選手は指定された場所に集合してください」

「ムカデ競争には千代田さんと渡辺さんがいるようですね」

「そ、そうなんだ」

あの2人…学園初日に声を掛けてくれたのに怒鳴って以来お話できていなくて

もう1度謝って仲良くしたいと思ってるけど…正直どんなことを言われるのが怖くて喋りかけられないだよね……こういうのってヘタレっていうのかな?

こっちを見ている時はあるけど話しかけて来ないのが余計に気になってるけど…

「私たちの目の前にコーンに触って元の場所に戻るとゴールのようですね」

「じゃあ! 目の前に来たらちゃ、ちゃんと応援しないとね」

「?…そうですね」

最初はムカデ競争で僕のクラスでは全員女子のようで他のクラスも全員男子だったり男女半々だったりとバラバラだけどムカデ競争はチームワークが重要だから

女子だからって不利になるわけではない

「マイクOK……本日のレクリエーションの実況は統治会兼放送部の東条美佐と!」

「岡本蓮次がお送りするぜ~!!」

「この新入生歓迎レクリエーションは先輩後輩の絆、気になるあの子に

 アピールしちゃおうぜ~!」

「張り切りすぎて逆にかっこ悪いところをみせるなよ~野郎ども~!!」

「楽しそうやってるね」

「東条先輩と岡本先輩は放送部ですから実況というのは慣れていますね」

お祭り騒ぎの賑やかしにはあの2人は適任だね

「それでは選手たちの準備も整ったことで準備はいいようだね皆の衆~!

 第1種目、ムカデ競争…レディ…… ゴー―――!!!」

いよいよ最初の種目が始まり歓声が学園中に響いて選手も一斉に歩き始めた

スタートからコケてしまったチームや一歩ずつ確実に進んでいるチームがいて

あの2人のチームも一歩ずつ確実に進んでいるが時々つまずいてしまう

「一番速いのはチームは…3-Fがコーン目前に迫っているぞー!」

「3-Fのチームは新聞部で仲の良い6人組との情報が入っているな」

「このまま3-Fがゴールするの…あ~! 1-Cも確実にコーンに近づいているぞ~!!」

「他のチームもどんどんコーンに近づいて勝敗はまだ決していないぞ~!」

1、2、1、2と掛け声を合わせてどんどんこっちに向かってくる

「「もう半分だよ~! 頑張れ~!」」「まだまだ逆転できるぞ~!」

クラスの皆が応援して必死に頑張っている姿を見て自然と声が出て

「…ち、千代田さ~ん、渡辺さ~ん、頑張れ~!!」

あの2人が僕のことをどう思っているか分からないけど今はクラスのために

頑張っている…今はクラスの一員として応援しなきゃ

「頑張れ~! あともう少しだよ~!」

「ん~~~ゴ―――ル!!一着は最後までトップだった3-Fだ~~!!」

「少し遅れて1-Cがゴールだー! 続々とゴールするチームもいるぞー!」

結果は2位だったけど学年では1位だった

6人ともクラスに帰ってきて疲れ切った表情していた

「いや~ムカデ競争って意外と疲れるね~」

「歩幅が短いからあんな距離でも長く感じたね」

「あたしは2位だったのが悔しかったな~、どうせなら1位取りたかったな~」

それぞれ感想はバラバラだったけど嬉しそうに会話している

運動会って皆で楽しくする行事だったね……忘れたよ

「そ~うちゃん!」「応援聞こえてたよ~、ありがとね♪」

「あ…千代田さん、渡辺さん」

名前を呼ぶと複雑な表情で見てきた。なんで?

「ちょ、やめて渡辺さんなんて、なんかむず痒い!」

「気軽にちよ、ちとって呼んでって…これ初めて会ったとき言わなかったっけ?」

「あ…いや…その」

「ん?…え?…なに?なんかあたし達、奏ちゃんに嫌なこと言った?」

「ち、違うよ! むしろ言ったのは僕の方で…」

「う~ん…………………全然思い出せない」「右に同じく」

「は、初めて会ったとき怒鳴っちゃって、それから全然話してなくて

 時々こっちを見ているとまだ怒ってるのかなって思って…」

「……ちよ、ちょっとこっちに」

2人とも少し離れてこっそりと会話しているけど…もしかして他にも!?

で、でもあれから一度も話してないし、でも知らない内に!?

「もしかして赤坂先輩のこと話してたことじゃない?」

「やっぱりそう思う? あたしら全然気にしてなかったのに」

「赤坂先輩にアピールするのかな? ってじっと見ていたのもばれてたのね」

「いや時々目が合ってし…な~~んか」

「「ずれてない?」」

「もうすぐ1か月経とうしてることまだ引きずってたなんて思ってなかったわ」

「いつ好きっていうのか…アピールするのかってじっと見てたのが悪かったのかな?」

「そういえば奏ちゃんと会話したのってあれで最後だったわ」

「だって赤坂先輩と登校している時とか下校している時も

 一緒に帰る機会が多かったから…あたし! 気になります!」

「誰に向かって言ってるの? と、とりあえず誤解を解こう」

話が終わってこっちに戻ってきた……す、凄く緊張する!

「あ~……あの時のことあたし達全然気にしてないから」「そうそう!」

「で、でも全然話しかけてこないし…」

「あ~、そ、それは~あれ………あ! 奏ちゃんの髪型とか仕草を見ていたの!」

「それだぁ!! って違う、そう! その通りよ!」

「??? ご、ごめん…よくわかんない」

「あ、あの~、奏ちゃんって髪とか仕草とか凄く綺麗でね!

 あたし達も見よう見まねで!その~…やってみようと思ったのよ!」

「え~と……とにかく別に嫌いとかそういう嫌な感情はないよ! 絶対!」

いまいち何を言っているのか分からなかったけど2人に嫌われていないのかな?

「こんなこと言うのもなんだけどさ…これからはこっちから話しかけてもいい?」

「変に誤解させちゃってごめんね…これから同じクラスメイトとして話そ?」

2人がどんなことを思っているのか分からないけど

それはこれから考えることにしよう…相手のことを知りもしないで否定するなんて

相手を見るのは僕が一番嫌なことだしね

「…うん、色んなこといっぱい話そうね」

手を伸ばして握手を求めると2人ともすぐに同意してくれて

ひとまずはクラスメイトとして仲良くなることに

―――

「次の種目は騎馬戦です。出場する選手は指定された場所に集合してください」

次は騎馬戦のようだけど僕が知っている人は出場しないようだ

ルールは奇数組と偶数組に別れて時間内に残った組の人数で勝敗が決定する

ただし素手は禁止でチャンバラ用の柔らかいスポンジ剣にスポンジ盾を装備して

剣で落とすか自然に落ちるか騎馬がコケてしまったら失格となる

盛り上がっているけど騎馬戦って危ない種目だし皆怪我しないといいなぁ






『ここからはモブ視点となります(パロ満載です)』






「いよいよ俺たちの出番のようだな」

「ああ! 俺たち第2服飾研究会のチームワークを見せてやるぜ!」

第2服飾研究会…その姿は俺たちブルマが好きで集ったグループだ

俺たちはブルマが好きで日々第2服飾研究会でブルマの素晴らしさを1人でも

多くの人に理解してもらうため奮闘している

だがそんな俺たちを良しとしない連中が

数多く存在するが俺たちは決して挫けはしない

「第2種目、騎馬戦! スターートー!!!」

「「「「おおおおおぉぉぉおおお」」」」

頭と肩の風船が落ちたら即アウトだ、慎重に且つ大胆に攻めなけば

「澤田ーー!!」

「!」

俺の名を叫びながら突っ込んできたあいつを俺は知っている

「貴様、第3服飾研究会の佐藤! スパッツ派に寝返った裏切り者がーー!」

降りかかる剣を盾でさばいてこちらも剣を振るうが盾でガードされてしまった

「俺たちと一緒にブルマが好きだった男が、なんでスパッツ派なんかに!?」

「貴様らはブルマなどいう過去の栄光を思い続けてた先人たちの遺恨に

 魂を縛られているだけだ!」

剣と盾が交叉する中で俺たちの叫び続ける

「澤田!ブルマでは学園指定の体操着に出来ないことだとなぜわからん!」

「いつか皆分かってくれるはずだ! ブルマの良さを!」

「学園は聞く耳すらしなかったじゃないかぁ!!」「く!」

「スパッツならいくらかの可能性がある! 俺たちが妥協するしかない!」

「エゴだよそれは!」

確かに生徒会長は俺たちの話を全く聞いてくれなかった    

あの冷たい視線は今も忘れはしない

「ぜやぁぁ!」「甘い!」

下からすくい上げた剣はかすりもしなかった

「避けた!?」

「それでこそ私のライバルだ!」

かつては一緒にこの学園の体操着をブルマにしようと

共に誓った男と…闘うことになるなんて!

「この学園の体操着がジャージだと知ったあの苦しみ! 存分に思い出せ!」

「情けない奴ッ!」

「なにがッ!」「その情熱を無駄に消耗しているとなんで気が付かん!」

「貴様がこそッ!」

乱戦の中に俺たちを狙っている奴もいるがしったことじゃない

今は佐藤と決着をつけねば!

テクニックなんか小細工はせずに…力で押し通す!

「なんとぉぉぉーーーー!!!」

「この気迫ッ! この私がパワー負けしている!? ンええぃ!」

騎馬ならではの不安定な足場に激情に身を任せたがせいか

佐藤の本来の力を発揮できなかった

「あ…そこ君! ちょっと戻ってきて! 体制を立て直して…」

「何? 戻れと言うのか! 男同士の間に入るなッ!…ぬわぁぁ!!」

「え?…え?」

「ぐ!? 体勢が……うわぁぁ!!」

頭に血が上っていて体勢が保てずに2人とも落っこちてしまった

一度落ちてしまったらリトライすることは出来ない…

「澤田…もうわかっているはずだ…俺たちだけでなく多くのブルマ派とスパッツ派が

 対立にして争い続けている…スパッツならまだ可能性はある! だからこそ

 自分たちでブルマを理想を捨て、自分を裁いて、先人たちに対し、贖罪しなけばならん!」

「…そんなこと言ってお前は満足してるのか?」

「なに!?」

「否定されたからって諦めるわけにはいかないだろ! …俺たちはいつも同じ理想を

 実現させるために頑張ってきただろう」

「その自惚れはいつかお前自身を殺すぞ!」

「たとえ俺たちの理想が叶わなくても次の世代がやってみせるさ! …俺たちの先輩が

 やってきたことを同じように」

「! ………あの人の理想が俺たちが夢が一緒だったから…」

「今の後輩も同じ思い持っている……出来ることならその理想を

 皆で一緒に見よう」

俺は手を差し伸べるとゆっくりとだが力強く握り返してくれた

「俺も一緒に…いいか?」

「ああ…もちろんだ!」

佐藤のクラスは皆帰ってしまったが俺たちはゆっくりと戦場から離れることにした

さっきまで戦っていたが今はこうして笑いながら歩いている

そんなことは無理だ、バカなことだと否定する奴ら知らないだけだ

いつかきっと気づいてくれるはずだ………ブルマが最高だって!

―――

「10対7で奇数組が勝利だ~~!!」

「私達のクラスは途中でリタイアしちゃったね」

「…そうですね(途中でなにかとてつもなくバカなことしている人たちが

          いたような…気のせいですね)




今後出る予定は多分ないかも

面白半分で書いたギャグ回です

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