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第十二話 休日は皆で遊ぼう 悠斗視点

「悠斗さん!今日は何の日ですか~?」

「今日か?美佐が小学生の時トイレで」

「Wait!!・・・それって小3?小5?」

「小3」

「うわ~あんなことまだ覚えてんの~?マジ引くわ~」

「お前のあの時の行動こそマジ引くわ~」

だってマジでびっくりしたからな~龍二も流石にドン引きだよって言ったぐらいだから

「いやいやいや!そうじゃなくて休日であたし達はFreeなの!分かる!?」

「要するに暇なんだな」

「暇じゃない!道場の掃除をどうやったら回避できるか真剣に悩んでますから」

そうか、ただのサボりか

「というわけで皆で遊びに行こう~」

皆で遊びにか・・・奏も一緒に遊べるかな?

「さっき奏ちゃんに電話してOKもらった」

「準備いいなおい!」

「あと龍二とハスと冬香ちゃんが来るけど会長さんは忙しいから駄目だって」

会長は自分の会社を経営してるし学園が休みでも忙しいから遊ぶ機会がない

「今9時だから11時に繁華街の月乃像に集合して

 どこかで外食してその後はゲーセンかカラオケかその他で」

「分かった11時に集合だな」

じゃあね~っと言って携帯を切って少し早目に出るためさっそく用意しよう

バイト帰りで少し疲れるが道場のしごきに比べればどうってことはない

奏とまた皆と一緒に遊びに行くなんて夢にも思わなかった

今日はあいつのが帰ってきたお祝いとして昼は奢ってやろう

一階には母さんがいたが誰かと電話しているが何だかかなり嬉しそうに会話しているが母さんがあんなに喜んで会話するのは多分父さんだろう

会話の途中だがこちらに気づいて振り向いたがその顔は満面の笑みだった

「悠斗~!お父さん2週間後には出張から帰ってくるって~!」

やっぱりそうだったか・・・父さんは仕事人間ではなく

家族思いの人で週に何回は電話してくる

そして母さんは父さんにべた惚れでいくつになっても

変わっていないし今も帰ってきたらデートしよう思っているに違いない

一通り会話が終わったのか母さんは受話器を渡してきた

「悠斗か?元気にしてたか?」

「元気だって・・・前回から一週間も経っていないから」

「そうか?まぁ学園が始まって一か月経つだろう?調子は?」

「特に変わっていないしクラスではハスがいるから話し相手はいる」

「そうか・・・いや~よかったよかった息子が学園で

 ぼっちだったらどうしようと思ってたかな」

母と同じ質問に同じ答えを返されて少し複雑な心境だ(主に自分の扱いに)

「しかし今日は学園は休みだろう?家で暇してるなら」

「今日は遊ぶ予定があるから暇じゃない」

「そうか、ならおもっきり遊んできなさい。帰ったらまぁ・・・やることはやりなさい」

「分かってるさ・・・体には気をつけてくれ」

「ああ、じゃあ母さん変わってくれ」

母さんに受話器を渡す前に遊びに行くことを伝え家から出た

―――

――

繁華街についたが待ち合わせの時間までまだ一時間くらいあるが

これくらいが丁度いいはずだ・・・なぜなら

「ねぇねぇ!俺たち暇してさ~どう?一緒に遊ばない?」

「あ、え、え~と」

「ちょ~っとだけだって~ね?」

「あの、僕、今日は、友達と」

「さっき聞いたけどまだ一時間もあるそうじゃん?ちょっとくらい付き合ってよ~」

こいつのことだから一時間くらい前に来てそうだと思っていたが予想通りだった

奏は遊ぶ約束したときも一時間くらい前に来たから

今回も同じくらいの時間帯で来てようだ

昔のままだったら声もかけられることはないが今はあの容姿だから

ナンパされるのも当然だろうがここまでテンプレだと少々笑えてしまうが

奏の性格上ハッキリの答えられないから今の状態になっている

ナンパしてる奴も奏の態度に段々シビレを切らしてるようだから早く助けないとな

「随分と早く来たようだな?まだ約束の時間まで1時間はあるぞ?」

「あ!ゆう」

「はぁ!?誰おまえ?」「この子の知り合い?」

「いやいやどうせただの勘違い野郎だろ?」「その子を離せ!ってか?あっははは!!」

あ~・・・ウザ過ぎるぞこのナンパ野郎ども

「そいつの連れなんだよ、ほらさっさと散れ散れ」

虫を払うように手を振ったがその反応がお気に召さなかったのか

「なに?その態度?ひょっとして舐めてる?舐められるの俺?」

「あんまり荒事はしたくないけどさ~・・・やるときゃやるよ?俺たち」

おもっきりガンをつけてきたがこの後どうしよう?

思いっきり殴りつけるのも人通りだから不味いし

どっか人通りの少ないところで潰すにもそんなとこ探すのに時間かかるし

「あれ?黒の2本の首輪って・・・こいつもしかして!?」

「なにお前?こいつ知り合い?」

「バカ!こいつ赤坂だ!ツキガクの!」

やっぱり有名人だから(悪い意味で)すぐ

勝手に4人のナンパ野郎が徐々に青ざめていくから最後に脅しておくか

「確かに俺は赤坂だがちょっとその辺で話し合いでもするか?

 大丈夫だ心配するな・・・5秒で終わる話し合いだ」

ガンつけかえしたら謝りもせずに帰って行った

テンプレはテンプレらしくおぼえてろよ~の一言くらいあってもいいと思うのだが

「大丈夫か奏?何かされなかったか?」

「何もされてないよ?ただ何してるの?って聞かれて友達待ってます言ったら」

「どんどんエスカレートしてあんな事なったってわけか」

奏も律儀に答えるからこうなる当然だがこいつのナンパされてもその対処は

分かってないから後で美佐に頼んで対処方法を教えてあげた方が

今後のためになるはずだ・・・まぁあのナンパ組も声かけるの当然だな

髪型は普段の三つ編みから初めて会った時と同じハーフアップにフリルがついて

白のワンピース姿が清楚の感じが引き出しているが俺が気になっているのは

「ヒール・・・履けるんだな」

「え?さ、最初は履くは苦労したけどもう慣れたから平気だけど

 ・・・もしかして似合わなかった?」

「ちょっと気になっただけで似合ってる、凄く可愛い」

「ん・・・その・・・ありがとう///」

「・・・お前は嫌じゃないのか?いくら・・・その・・・」

「・・・悠君が言いたいのは分かるけどこの服装は嫌じゃないんだよ?

 なんて言えばかわからないけど、この体になってもうすぐ3年になるけど

 もう自分の心が女の子に成りつつあるんだ・・・気づかないくらい自然にね」

体の変化が心まで変えているということか?俺には分からないが自分の性別が

変わってこれからずっとそうして生きていかなきゃいけないから

無理に変えてるって訳じゃないのか?

嫌だったら気付くはずだが奏は自然にと言ったから

自分じゃなく他人に言われて初めて気が付くのが自然ってやつで癖と同じだ

時間が人の心を変えていくのか?その性別すらも?

「最初は女の子扱いされてたらちょっとムッとしたけど今は逆に嬉しいって感じで

 今日から男らしく生きていけって言われても難しいかな?」

奏は男らしい性格ってより大人しい性格だったから特に昔と変わらない気がするが

「あっ!だ、だからと言って恋愛とかはわからないよ!だってまだ僕、好きな人が」

「分かった分かったこれ以上なにも追及しないし恋愛に関しては人それぞれだから

 奏が男でも女でもを好きになってもそれは別に異常じゃないから安心しろ」

世の中に色んな愛情があるからこれが合ってる間違ってるってのはないからな

・・・俺はノーマルだぞ?ホモじゃないし、ロリコンでもないからな?

「とりあえずまだ集合までまだ時間があるし・・・あそこの喫茶店でも行くか?

 立ったままずっとここで待ってるのも疲れるだろう?」

「え?で、でももし誰か来たら」

「その時は喫茶店で待ってるって連絡すればいいし、ここからでも見れるだろ?」

「た、確かにそうだけど・・・」

「決まりだな。じゃあ行くぞ」

「え!?ま、待ってよ~!」

―――

――

喫茶店に入り6人分のテーブル席に座りチラっと集合場所を見たが

流石に予定の時間までまだまだ時間があるから当然誰も来てないな

あとここの喫茶店だが店員が2人いるがどちらもツキガクの学生ようだな

さっき店員の反応を見ていて俺のこと、そして奏のこと見知っているような反応だった

俺なら色々目立つが奏はまだ学園に来て2日間しか経っていないが

ツキガクの生徒なら知ってもなにもおかしくないし

現に今も俺たちのことを遠目で見ているから会話には気を付けないとな

だが奏はそんなことも知らずにソワソワしてて初めて友達の家に訪れたみたいな反応だ

メニューを見るのかと思ったら広告のチラシを見て

その後外の風景を見てたりして正直落ち着きがない

まるで・・・猫みたいな感じがする

「ちょっとは落ち着け奏、まるで子供みたいだぞ」

「え!?そ、そう?」

「ああ、喫茶店は初めてじゃないだろう?」

「なんかだか緊張しててさ・・・あはは」

「飲み物でも頼んだらどうだ?奢るぞ?」

「いいよ!み、水だけで」

「何か頼んだ方がいいぞ?冷やかしに来たと思われるぞ?」

「じ、じゃあ~・・・・・・オレンジジュースで」

店員を呼んでアイスコーヒーとオレンジジュースを頼み

店内もあまり人がいないため数分で頼んだものがきた

「「いただきます」」

「まだ好きなんだな、オレンジジュース」

「そうだけど・・・ひょっとしてお子様って思ってる?」

「少なくてもコーヒーくらいは飲めるようになったほうがいいぞ?」

「ココアじゃ駄目?コーヒーって苦いから」

「・・・お子様」

「う、うるさいな~いいじゃない別に・・・コーヒーくらい」

「なら飲んでみるか?ほら」

「・・・あの時は違うからきっと飲める!」

ムキになって俺が頼んだアイスコーヒーを飲んだのはいいが

やはり口に合わなかったのかすぐにオレンジジュースで口直しした

「に、苦いよ~」

「一応奏が飲む前に砂糖とミルクを入れておいたのだがやっぱりダメか」

「やっぱりってなに!?飲めないと思ってたの!?」

「99.9%の確率で飲めないと信じていた」

「信じるベクトルが違うよ!でも結果は飲めなかったけど!」

「コーヒーが飲めないからって別に悪いわけじゃないが

 ココアしか飲めないのは少し・・・あれだ・・・お子様だ」

「む~!」

ジト目でこちら見ているが正直可愛いとしか言えない

奏は甘いものが好きだが苦いものは極端にダメでチョコレートでもビターは食べられなくて

コーヒー、ゴーヤ、レバーなど嫌いだがピーマンやゴーヤなどは

自分好みの味付けなら食べられるそうだ

そしてこの雰囲気が他の客に気がふれたのか凄く羨ましいそうに見てくる

俺も普通にコーヒーを飲むと奏が何かに気づいたのか俺を見ているが

別段不思議なところがないし・・・それより奏が顔がどんどん赤くなっている

「どうした?顔に何かついてるのか?」

「あ、い、い、いや、その///」

「なんだ?別に怒らないから言ってくれ。その反応が余計気になる」

「か、か、かん・・・間・・・接////」

「・・・ひょっとしてなくても間接キスのことか?おまえ・・・」

「な、な、なに!?」

「動揺し過ぎ、あとそんなこと気にするか?」

「な、なんで悠君はそんなに冷静なの!?」

「動揺することでもないからだ」

間接キスで動揺するなんて今どきにいるんだな

美佐なら気にすることもないし会長、冬香もおそらく無反応だろうが

龍二は・・・美佐の間接キスなら照れるだろうな今も

あれ?じゃあ俺がおかしいのか?流石にキスは俺でも気にするが

間接キスなんて特に気にしないと思うが今も奏の顔が真っ赤で俯いている

「あ~・・・その・・・なんだ?気にするな?」

「誰にしても気にするでしょ~!普通!!」

「ど、同性でも?」

「同性でも!」

俺が・・・変なのか?

服ってよくわかんないよね・・・

どうやって書けばいいのかそれで変じゃないかなって迷っちゃう(^^;)

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