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第十話 奏視点 

「え~っと、神崎さん、ここの文章を口語に訳して読んでください」

「は、はい!え~、同じ都に住んでいる人でも、特別な感情を抱いている人の

 悩みを聞くと、どうしたものかと心苦しくなるが・・・」

「はい、ありがとうございました。授業についてこれないと思いましたが

 ちゃんと勉強してきたおかげ滞りなく進むことが出来ますね」

今日の最後授業は古文でこれもなんとか答えれた

その後も先生は授業進めてチャイムが今日の授業は終わった

「奏はこれからどうしますか?」

「ちょっと職員室に寄らなくなきゃ行けないの、冬香ちゃんは?」

「特に急な用事はないので私も一緒に行きます」

「別に職員室まで道のりなら知ってるから大丈夫だよ?」

「私はあなたのサポートを任されたのだからついて行くのは当然です

 それに学園の案内も兼ねてです」

たしかに私はこの学園全体は知らないから案内してもらうのは嬉しいから

ここは素直に甘えることにしよう

さっきから教室でも廊下ずっと見られてて一人で行くのは心細かったしね

「じゃあ一緒に行こうか」

「はい・・・廊下いる皆様は失礼ですが道を開けてくれませんか?」

道をわり込む様にして私たちは職員室に向かった

「おい、あの子だよな?」「めちゃめちゃ可愛いじゃん」

「なんか統治会の人と仲いいみたいだけど」「もしかしてお金持ち?」

「なんか家事も出来て頭も良いって聞いたよ」「なにその理想の嫁みたいな人?」

「なんでもツキガクの悪魔をメロメロにしたとか」「マジ!?魔性の女なの?」

「奏たん、かわいいよぅ」ハァハァ 「美しい」

なんだか色んなことが噂になってるなぁ

特に男の人の目線がなんだかなめるように

見られているような感じがするなんだか怖い

「奏、離れないでくださいね」

「う、うん」

しばらく間だけ我慢しよう

1階に降りても視線が途切れず職員室についた

「私はここで待ってます」

「うん、ありがとう冬香ちゃん」ニコッ

「・・いえ・・・当然のことしただけです///」

もしかして冬香ちゃん赤くなってる?お礼とか言われ慣れてないのかな?

でもクラスでもリーダー?的地位だし統治会の副会長でもあるから

他の人かお礼とか言われるのは多いと思うけど

ひょっとして照れてる・・・ってそんなわけないか

「失礼しま~す」

僕が職員室にきたのは生徒証明書を取りに来なければならなかったから

生徒証明書は本人に直接渡して確認しなきゃいけないらしくて

本来なら入学して最初に配られるらしいだけど私は今日から編入されたため

職員室まで取りに来るように言われた

「あれ?奏ちゃんどうしたの?」

「あ、おねえ・・・織江先生」

「別にお姉ちゃんでもいいのに」

「学校でのけじめくらいはつけなきゃいけないって決めたでしょ」

「私は何時でも何処でも奏ちゃんからはお姉ちゃんって呼ばれたい!!」

「我慢して」

「え~~?やだ~~!」

職員室にいる他の先生からも

呆れた表情をしているまだ初日なのに・・・

最初のイメージが違うからショックだったんだろうなぁ

「子供じゃないんだから・・・けじめをつけないなら今日の夕飯(オムライス)はぬきだよ」

「・・・織江先生って呼んでもいいのよぉぉ」(涙)

「ええ!?なんで泣くの!?」

「奏ちゃんのオムライスためなら・・・でも・・・お姉ちゃんって呼んで欲しくてぇぇぇ~~!」

「ち、ちょっと!泣きながら抱きつかないで!」

「奏ちゃんのおっぱいがマシュマロみたいで柔らかい~~」

「もう~!どさくさにまぎれて変なとこ触らないでよ~!」

学校では公私混同しないように(主にお姉ちゃんが)僕は苗字で呼ぶことにしたんだけど

お姉ちゃんは最後まで嫌がってたけどまさか学校で

泣くほどだなんて思ってもいなかったよ

職員室でお姉ちゃんが泣くからほかの先生から視線が集まってきた

ここは妥協して家できつく言い聞かせよう

「はぁ~・・・生徒証明書を受け取りに着たんだけどお姉ちゃん知ってる?」

「!それだったら私が持ってるよ」

「じゃあ早く渡して」

「ちょっと待ってね」

お姉ちゃんは証明書っていうよりカードみたいもの持ってきた

「必要な手続きは私がやっておいたから」

「こういうのって自分でしなきゃいけないんじゃないの?」

「私はこの学園の教師で奏ちゃんの保護者でもあるから

 奏ちゃん自身がする必要はもう無いしあとは受け取るだけよ」

「じゃあわざわざ取りに来なくてもなかったじゃないの?」

「まあ決まりごとだからね」

お姉ちゃんからカードを貰ったし今日はもう帰ろうかな?

「ありがとう、何時に帰えそう?」

「たぶん8時くらいかな?」

「わかった、じゃあ先に帰ってるね」

「帰り道には気をつけてね!あと帰りは一人で帰らないこと!あと・・・」

「もう!そんなに大きな声出さないでよ!お姉ちゃんのバカぁ!」

思わず怒鳴ってしまったがあんな子ども扱いしてそれも先生たちの前で

はぁ・・・今日の用事はこれで終わったしこれからどうしよう?

買い物は昨日済ませたし今日の広告で欲しいものもなかったから

ルルとロロの世話でもしようかな(奏の飼い猫)

職員室を出ると冬香ちゃんと誰かと話していた

「姉さん、これは私の仕事ですから姉さんは仕事に戻ってください」

「私が面白いと思った仕事がなかった」

「だからって沢渡先輩に丸投げはよくありません」

「上のものは下のものを命令できる立場にいるからいいんだ

 それに報告書の確認くらいはしてきたから後はあいつらが仕事が終わるまで暇なんだ」

姉さん?この人が冬香ちゃんのお姉さんなのかな?

身長は私よりも低くてまだ幼さがのこっていて

ツインテールの髪型で余計のに幼く見えてしまう

中学生にも見えてしまいそう見える

「あ・・・なんてタイミングの悪い時に」

「お?こいつが噂の・・・ふ~ん」

「あ、は、はじめまして!神崎奏といいます。少しだけお話をお聞きしましたが

 貴方は冬香ちゃんの?」

「そうだ、こいつの姉の川神紅葉だ。おまえは悠斗達と知り合いらしいな」

「は、はい。悠君達とは中学からの友達ですが?」

「そうかそうか・・・奏は今からどうするんだ?このまま帰るのか?」

「・・・姉さん部活動の勧誘は」

「あいつが決めたルールに私が縛られることはないのでスルーだ」

「姉さんは自分勝手すぎます」

「自分に正直なだけだ」

なんだか悠君に似ているような気がする今の言い方が悠君も言いそうなセリフだし

「で?返答は?」

「き、今日はこのまま帰る予定でしたけど」

「そうか、なら統治会室に来ないか?歓迎するぞ」

統治会って悠君たちが所属しているところだよね?

確か生徒の相談がメインで学園の何でも屋って言ってたけど実際気になっていた。

ルルとロロの世話はあとでもいいよね

餌は指定される時間に餌がでる機械がやってくれるし

トイレもちゃんと躾けてあるから平気かな?

「じゃあせっかくなのでお邪魔してもいいですか?」

「ああいい~ぞ~、歓迎する」ニコ

「・・・また姉さんの悪い癖が」ぼそ

「?」

冬香ちゃんがなにか言ってるけどよくきこえなかった

紅葉さんは喜んでいるようだし気にすることでもないかな

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