女の子??
何で俺が目の前にいるんだ??
これは夢なのか??
「何でうちがめのまえにいるの??」
えっ?えっ?
と若葉はおかしくなっていた。
「これは夢だよ。俺覚めるわ」
と言った。
こんなおかしなことが夢じゃないはずがない
俺は自分のほほをつねってみた。
「い…痛い……。」
何度も繰り返した確かに痛い。これは現実なのか?
俺はわけがわからなくなった。
「もしかしてさ…うちら中身だけ入れ替わった?」
確かに若葉と入れ替わるなら
すっごくうれしいけど…、今はそれどころじゃない。
「ぶつかったからこうなったんだし…
もう一回ぶつかってみる?」
とりあえず今の状況を受け入れるしかない。
信じがたい話だが、冷静に考えると、このままじゃ
色々まずい。
「ちょっと待って…どうしよう…。」
若葉は動揺していた。
確かにこれが普通だ。
学校に行く途中に人とぶつかったら
入れ替わっていたなんて話
そう簡単に信じられる話ではないのだ。
でもどうすればいいんだ?
こんな話漫画でしか見たこと無い。
「今は考えてもしょうがないから…
とりあえずもう一回ぶつかってみよう」
「うん…わかった。」
と若葉はうなずいた。
あ~そういえば学校に行く途中だったんだ…。
時計を見ると、すでに8時35分を過ぎていた。
まぁ…今は学校どころじゃないのだが。
「準備OK?」
「うん…いいよ。」
俺達はもう一回思い切りぶつかった。