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ブルームーン

 冒険者パーティー【ブルームーン】リーダーのエスター。180㎝を超える長身で貧乳のエルフ族。ロングサーベルを得意とする剣士。魔法は使えないが、剣の腕は確かだ。C級冒険者。

 聖騎士マグダレーナ。騎士学院で首席だったという剣の腕はエスターと遜色ない。聖騎士団への入団ができなかったというのが信じられない。E級だがすぐ昇級するだろう。165㎝、胸はふつう。

 そして商人のリース。賢者ミュラーの弟。魔獣に襲われていた商会の馬車を助けたのがきっかけで商人になったらしい。G級冒険者だが、実力はありそうだ。173㎝、黒目黒髪。

(近接系ばかりだな)

 魔法使いのルクレツィアにとっては都合のいいパーティーと言える。あと、プリーストがいればかなり戦えるパーティーになるだろう。ルクレツィアは四属性の魔法使いなのだ。


 出港から一週間、商船は順調に航海していた。狭い商船で一週間も一緒にいれば、それぞれの性格や抱えている事情も見えてくる。一見不愛想なエスターは色々あって精霊を探す旅の途中で、マグダレーナはストイックに聖騎士団への入団を目指している。どこかつかみどころのないリースは、世界中を見て回りたいと言う。

(私は何のために旅に出ることにしたんだろうね)

 四属性の魔法使いとして、子供の頃からちやほやされていた。風向きが変わったのは19歳の時だった。五属性すべてを持つ賢者ミュラーの登場で、周囲の関心はそちらに向いてしまった。今回、召喚魔法の使われた形跡がある事件があって、学術的な好奇心から調査を決めた。でも‥‥。

(ミュラーに負けたくなかったのだわね)

 ルクレツィアは自嘲気味に笑った。



 船上での光景。朝食後、エスターとマグダレーナは素振りと模擬戦。リースが加わることもあるが、だいたいリースは釣りをしている。ルクレツィアは読書で、飽きたら魔法の練習。そんなある日のことだった。リースはおおきなシイラを釣り上げた。

「ちょっと食べきれないな。」

「そうだね、エスター。残りは凍らせておくよ。」

 ルクレツィアは、氷魔法を使おうとした。だがリースはそれを制した。

「魔法だと氷詰めになって、後で取り出すのが大変なんだ。」

 リースはそれをスキルで凍らせた。

「えっ!」

 ルクレツィアは絶句した。リースはそれを一切れ切って、今度は温めてみせた。

「魔法でやれば黒焦げだよね。」

「何なんだ君のスキルは!」

 ルクレツィアは思わず叫んでいた。 


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