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月の聖竜

「そなたに体のほとんど全てを吹き飛ばされてしもうたでな。新しく生まれ変わったのじゃ。」

 ルナは言った。

「おかげで、そなたにドラゴンスレイヤーの称号を献上してしもうたわ。レベルも上がっておるじゃろ。」

 

 言われてステータスを確認してみれば、レベル47から197になっていた。150も増えたのか‥‥。そして、ドラゴンスレイヤーの称号がついてるじゃないか。

 ところで、何故ドラゴンじゃなくロリなんだろ。

「転生とそなたの蘇生で力を使いすぎて、しばらく竜の姿にはなれぬのじゃ。そなたを見くびっておったわしの、まあ自業自得と言える。」

 ルナは少し恨みのこもった目で僕を見た。

「この際じゃ、そなたに言っておかねばならんの。まず、あの技は二度と使うでないぞ。次は間違いなく命を落とすぞ。」

 まあ、そうだろうな。

「女神が遣わした者を殺めたとあっては、わしの立場がのうなるところであった。」

 聞けば、女神はこの世界の管理者であるが、直接干渉はできないのだそうだ。

「リースと言ったか。そなたには月の力を授けてある。生と死を司る力を。教会の者たちが使う力の、言ってみればその根源じゃな。」

 千年前、この世界のバランスが大いに乱れた。その時、女神の使徒とその仲間に与えた力。今の世の聖騎士などはその先祖の力を受け継ぐ存在だという。

「アンデッドは本来、すでに死んでおる。それらに正しい死を与えるのがわしの力。生と死とのバランスを正しく保つために使うが良い。」


 やはり面倒事に巻き込まれたか。

「ひとつアドバイスをやろう。我らはみな、人と不用意に出逢わぬような場所にいる。おぬしが次に会うべきなのは、大地の竜ガイアじゃ。ガイアの加護がないと、その他の者たちとは出会えぬじゃろう。」

「そうだな。そうするよ。」


 僕はロリっ娘ドラゴンに一応、礼を言ってその場を去った。死にかけたが、それなりに得るものもあったので、納得しなきゃだな。 

 ルナに勝利判定された結果、ありえないレベルアップと、ドロップで9999枚の鱗、それと叢雲の銘の刀が手に入った。鱗は純ミスリルなので、錬金の材料にしよう。マチェットの鉄をミスリルに置き換えると、見かけはアレだが恐ろしく切れる刀に進化した。もらった刀は、鑑定してみたら神話級だった。危なくて人前では使えないぞ。国宝クラスを庶民が持ってると何かと面倒な事になるに違いない。封印決定だな。


「大地の神竜、か‥‥。」

 次に目指す場所は決まった。

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