白猫のキスが甘すぎる -魔女学校の落ちこぼれなのに、なぜか魔界の王子を召喚してしまいました-
かつて栄えた魔法文明が衰退しつつある時代。
ある名門魔女学院の片隅で、ラッセリア・アルカンディルは「落ちこぼれ」の烙印を押されていた。ちびっこで敬語、しかし毒舌なわりに内弁慶の彼女は、ただ一匹の使い魔(ファミリア)すらまともに召喚できず、今日も授業でちいさな爆発を起こしてはまわりの失笑を買う始末。
けれど、魔女になる夢だけは絶対にあきらめられない。
その夜、〈学院〉の図書棟に忍び込み、禁忌指定の召喚魔法を発動した彼女がうっかり呼び出してしまったのは――なんとおそろしい大悪魔。
「このオレを下僕扱いとは、いい度胸だな?」
漆黒の髪と紫紺の双眸、絶大な魔力をもち、あらゆる人間を見下す典型的な「おれさま」系男子――のはずが、なぜかかれは黒猫の姿になって彼女の足元をうろつき始める。
くちづけを交わせば正式な契約となるものの、
「は、はい!? あなたとキスなんて……ぜったいに無理です!」
ラッセリアは羞恥と抵抗のあまり、その行為を拒絶。契約は中途半端、立場も主従もあいまいなまま、ふたりの奇妙な同居生活が幕を開ける。
毒舌ちびっこ魔女 vs 黒猫悪魔王子――
主導権を握るのはどっち!? あいてに命令するのはいずれ!? そして、最初に本気で恋に落ちるのは……!?
甘く危険で、でもぜったい素直になれない寸止め契約ファンタジー、開幕!
ある名門魔女学院の片隅で、ラッセリア・アルカンディルは「落ちこぼれ」の烙印を押されていた。ちびっこで敬語、しかし毒舌なわりに内弁慶の彼女は、ただ一匹の使い魔(ファミリア)すらまともに召喚できず、今日も授業でちいさな爆発を起こしてはまわりの失笑を買う始末。
けれど、魔女になる夢だけは絶対にあきらめられない。
その夜、〈学院〉の図書棟に忍び込み、禁忌指定の召喚魔法を発動した彼女がうっかり呼び出してしまったのは――なんとおそろしい大悪魔。
「このオレを下僕扱いとは、いい度胸だな?」
漆黒の髪と紫紺の双眸、絶大な魔力をもち、あらゆる人間を見下す典型的な「おれさま」系男子――のはずが、なぜかかれは黒猫の姿になって彼女の足元をうろつき始める。
くちづけを交わせば正式な契約となるものの、
「は、はい!? あなたとキスなんて……ぜったいに無理です!」
ラッセリアは羞恥と抵抗のあまり、その行為を拒絶。契約は中途半端、立場も主従もあいまいなまま、ふたりの奇妙な同居生活が幕を開ける。
毒舌ちびっこ魔女 vs 黒猫悪魔王子――
主導権を握るのはどっち!? あいてに命令するのはいずれ!? そして、最初に本気で恋に落ちるのは……!?
甘く危険で、でもぜったい素直になれない寸止め契約ファンタジー、開幕!