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スマホから始まるデスゲーム  ~神の試練編~  作者: アキレス
関東エリア篇
13/13

秘密のアイテムと千葉

書くのって意外と大変。

僕たちはあの後、荷物をまとめて旅の続きをしていた。そして、多分千葉まで旅程の大体半分を切り、少しずつ余裕も出てきたので僕はスマホにあるショップ機能で様々な商品を見ていた。しかし、僕はスマホを眺めている内にどんどん自分の中で悶々とした疑問が浮かんできていた。


「ん~・・・・・・。」


「どうかしたんですか?」


「ん?いや、ショップで色々商品カタログを見ていて思ったんだけど・・・。」


「?」


「このゲームって魔法とかスキルとか特殊能力とかってあるでしょ?それって一体なんなんだろうって、思ったんだ。だって、唱えただけで何かが起こるんだよ?使おうって意識しただけで発動するんだ。なんかそれって不思議だよね~って思って。」


「・・・確かに、そうですね。今まで生きることで精一杯だったので、そういったことは便利な力だなってしか考えていませんでした。」


生きるのに精一杯だったらスイーツ食べて、ポイント欠にはならないと思うよ?いや、スイーツ食べてたから生きるのに精一杯だったのか?


「・・・スイーツ食べてたのに?」


「もうっ!それは言わなくても良いじゃないですか!?」


「ごめんごめん。それにさ、この空間だっておかしいよね。プレイヤ-しか人間は居ないってさ。」


「・・・まあ、言われてみれば。でも、私たちが使っているスマホも充電要らずですから、今更な気もしますけど。」


「ん?スマホ?」


「あれ?気づいていなかったんですか?このスマホ電源が無いんですよ?」


言われてスマホの側面を確認してみるが音量を変えるボタンしか見つからなかった。充電用の穴も見あたら無い。


「・・・ほんとだ。気づかなかった。」


「あははは。なんか、聡君って変な所で抜けていますよね?この前も血の雨を降らせたりしてましたし。」


「むむむっ。・・・智香は剣すら碌に扱えないくせに。」


「うっ、ううう~~。」


「・・・・。」


「・・・・。」


「はははは。」


「ふふふふ。」


まあ、色々このゲームには疑問が尽きないけど、今は生き残ることと楽しむことを頑張ろう。ゲームは何処までいってもゲームなんだから。


「ちょっと話がおかしくなっちゃったけど、まあ要するにこのゲームは誰が何のために作ったんだろうって思っただけだよ。」


「そうですか・・・。」


「おっ、これって・・・・・。」


「?どうかしたんですか?」


「・・・いや、なんでもない。」


・・・このアイテムは、気になるな。結構欲しい。けど、ポイントが高い。今の全ポイントの4分の3が確実に消える。これは・・・ううううううう~~~~~~む。


「聡君!?そんなに難しい顔して本当に如何したんですか?」


「はっ!ご、ごめんっ。いや、欲しいアイテムがあるんだけど高くてさ。」


「(聡君が高いって言うアイテム!!?一体何千(・・)ポイント掛かるんだろう・・・。)えっと、無理して買わなくても良いんじゃないですか?っていうかそのアイテムって幾らするんでしょう?」


「ん?え~と、3万ポイントくらい?」


「は??????」


「いやあ~ちょっと高いよね。」


「いや、いやいやいやいやいや・・・。さ、3万ポイント!!?いつの間にそんなに貯まっていたんですか!?・・・って、あの時しかないですね?」


「そう、僕がちょっ~~と張り切りすぎちゃって血の雨を降らせたあの時だよ。」


「ですよね~。ってその、3万も使って何を買うつもりなんですか!?」


「実は・・・。」


「じ、実は・・・?」


「ひ・み・つ♪」


「えええええ~!?それは無いですよ~~!」


「何時かきっと見せてあげるから。一番目立つ場面で、ね?」


「その笑顔は悪いことを考えている奴ですね?何をしようとしてるんですか!?隠さないでください。」


「まあまあ、お楽しみはこれからだよ。」


「・・・分かりました。けど、いつか絶対見せて下さいね。」


「ああ、分かった。」


さて、これは後で買うとするか。他には・・・う~ん、乗り物ってやっぱりどれも高いな。車も安くても50万ポイントからだし、バイクも5万くらいするんだよな~。一応乗り方は知っているし、買えば乗れると思うんだけど、バイクは免許も取っているし・・・。いや、こういうのは魔法っぽい奴を使うのが良いのか?マジックアイテムってあるし、っていうか僕が使っている指輪もマジックアイテムだから今更だけど。移動手段として使える道具って何かあるのかな?


・・・・・・・あっ、ここかな?え~っと、[魔法の絨毯]1万ポイント、[魔法の箒]1万5千ポイント、[サンタクロースのソリ]2万5千ポイント、[觔斗雲(きんとうん)]5万ポイント・・・。


・・・なんか後半の乗り物が、おかしなものばかりな気がするんだけど。なんか他の魔法の乗り物と場違いな感じがする気がする。いや、確かに不思議な物って言う意味では同じなのかも知れないけどさ、魔法とは違うじゃん?絨毯や箒は分かる。けどさ、サンタクロースのソリってなんやねん。

觔斗雲って僕は西遊記の孫悟空じゃないわ!

・・・・・まあ、色々あったけど絨毯がこの中だと一番良いかな?複数人乗れそうだし。一応説明も見ておくか。


[魔法の絨毯]

空を飛べる絨毯。最大乗者人数は4人、最高速度は秒速2mである。また、上昇可能高度は最高100mとなっている。この絨毯の飛行において燃料やエネルギーは必要ない。乗っていないときは小さくして収納することもできる。


なるほどそんな感じか。う~ん、おっそいな。とにかく遅い。秒速2mって普通の人の早歩き位の速度だろ?収納や燃料の問題に関しては優秀だし、乗れる人数も中々だけど、速度がな~。一応魔法の箒も見ておくか。


[魔法の箒]

空を飛べる箒。一応二人乗ることができる。最高速度は秒速30m。乗るときは穂を後ろにして柄を前方に向け、飛ぶ、と念じると飛べる。起動時に少量のMPが吸い取られる。上昇可能高度は最高100m。

飛行時には薄く障壁が張られるので最高速度にしても強い風や物が体に当たらないようになる。しかし、強すぎる衝撃や強力な力にぶつかったり、攻撃されたり、所持者が箒から手を離すと障壁は消える。


こっちは時速108kmになるからさっきより全然良いな。障壁とか、MPドレインとか、中々魔法要素が強いけど、面白そうだし僕ら二人しか居ないから乗れるしこれで良いんじゃないか?智香にも聞いてみよう。


「智香、今二人で乗れるような乗り物探していたんだけどさ、この魔法の箒とか便利そうじゃない?」


「え?魔法の箒ですか?ちょっと待って下さい・・・・はぁぁ、なるほど確かに便利そうです。でもこれ1万5千ポイントもしますよ?大丈夫なんですか?」


「あっ・・・・・・。」


「やっぱり・・・。さっき3万ポイントもするもの買おうとしていたのに今こんな物を買える余裕あるわけ無いじゃないですか。もう少し考えてポイント使って下さい。」


いや、智香には言われたくないよ。でも確かにこれ買えないんだよな~。ああ~ヘルハウンドとか来てくれないかな~。ってそんな都合よく来てくれるわけ無いよね。・・・はあ、歩くのって結構疲れるんだよな。何か話すわけでもないし、面白いことがあるわけでもないし。

スキルでも見とくか。なんか面白そうなスキルとかカッコいいスキルとか変わったスキルとか使えそうなスキルとかあれば良いな。

・・・・・・・・ん~~。[大道芸]?[旋風輪]?[精神攻撃耐性]・・・・[ステータス増強][五感強化][韋駄天][魔金鉱石化(オリハルコンの護り)][風華蒼雪塵(ふうかそうせつじん)][索敵光線(ビームサーチ)]・・・・・・・・・。

大体気になった奴はこの辺りか。凄そうな名前からふざけてるような物までピックアップしていったけど思ったより多かったな。それじゃ、説明でも見てくか。


[大道芸]150p

屋外において様々なパフォーマンスを披露できるスキル。このスキルは屋外限定で様々な芸を披露することが出来るようになる。また、一部身体能力の強化やアクロバットも可能。


[旋風輪]300p

旋風を起こす輪を生み出すスキル。一つにつきMPを最低30消費し、消費量に応じて旋風の規模や威力が変わる。持続可能時間はスキルレベル×10分。生成可能数はスキルレベル×1


[精神攻撃耐性]100p

闇魔法及びそれに類する精神的なダメージに対して軽減する。ただし、精神汚染とは違うので魅了、催眠、暗闇、幻覚など状態異常には働かない。


[ステータス増強]150p

表示されているステータスをスキルレベル×1.3倍するスキル。ただし、増強されたステータスは表示されない。


[五感強化]150p

視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚の五感を1.5倍にするスキル。しかし、ステータスには反映されない。


[韋駄天]400p

一時的に走りが大幅に速くなるスキル。スキルレベル×100×AGI。使用後、AGIが8割に下がり強い疲労感を感じるので注意。使用持続可能時間スキルレベル×10分


[魔金鉱石化(オリハルコンの護り)]400p

一時的に体が大幅に硬くなるスキル。スキルレベル×100×VIT。使用後、VITが8割に下がり強い疲労感を感じるので注意。使用持続可能時間スキルレベル×10分


[風華蒼雪塵]650p

武器に特殊効果を付与するスキル。付与効果≪凍結≫≪冷気≫≪降雪≫≪猛吹雪≫。使用時MPを1000消費する。

≪猛吹雪≫指向性を持った冷気や雪が対象を氷漬けにし、脆くなったところを粉々に砕く。≪降雪≫付与された武器から華の形状をした蒼い雪の結晶を生じさせる。相手の攻撃を受けることで相手の体温を奪い動きを鈍らせる。≪冷気≫指向性を持ったものや拡散させたものなど様々だが、相手に持続ダメージを与えることができる。ただし、威力は出力依存。≪凍結≫付与した武器で攻撃した対象を凍らせる。また、指向性を持たせることで物質を伝って対象へ攻撃することができる。


[索敵光線(ビームサーチ)]250p

索敵ができるスキル。ただし、目から不可視の光線が出ている。人間には見えないが、一部の魔物には見えているので注意。索敵範囲は約半径10kmほど。この索敵スキルに反応するものはプレイヤーと魔物のみである。




千葉に行けませんでした。すいません、タイトル詐欺ですね。次は千葉に行けると思います。いや、行かせます。

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