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Arcadia Online  作者: lime
一章 妖精の森
27/32

閑話1.ボクと、それからアイツ

 えっとですね、テストは終わったのですが、三週間のうちに意外に作品の改訂を行えなかったり、また、結果として結構大幅な部分の改訂を行いたいと構想が出来上がってですね。


 つまりは、理想だけが高くなって、実行できずじまい、になってしまったのですが、さすがにこのまま、本編を作っても、後々改訂することが確定してしまっているのだから、あまり書く意味ない。という事に思いつきました。


 しかしながら、三週間も待たせた上に、もう一週間くらい休ませて、と言うのはさすがに失礼すぎると思ったので、突如閑話を挟むことを思いつきました。


 ……まあ、閑話なら後々改訂することになっても、本編とは関りが薄い訳で、最悪話自体を削除すればいいだけなので、と言う事で閑話を挟むことにしました。


 閑話の内容は一話辺りに出てきた、主人公にゲームを買った奴の話です。


 ……三十分くらいで高速で書き上げたので、質の悪さは目を瞑って貰えると嬉しいです。

 ずっと前にも言ったかもしれないが、Arcadia Onlineというゲームは、時代に見合わぬ高技術を用いられ、現実世界と大差ないほどの、精巧な仮想現実を作り上げた。

 そのゲームの自由度は凄まじく、ただ一括りにVRゲームと言っても、たのVRゲームとは一線を画す仕上がりとなっており、はじめてこのゲームをプレイしたときは、本当にこれが人間が作ったものなのだろうか、と戦き、それから多大なる好奇心が湧き出てきた。


 そんな、下手したら、本当にこのゲーム自体が異世界の物か、もしくは本当にVRゲームを通して異世界へと旅立っているような感覚に陥るほどのこのゲームの値段は、当然安い訳がない。

 それどころか、このゲームを作り上げた会社の企画者は『自由で、何をしてもよくて、現実的なゲームを作る』などと、荒唐無稽極まるようなことを目標に作り上げ、会社の社長もそのロマンに惹かれたのか、利益度外視としか思えないコストをつぎ込み、出来上がったゲームが『Arcadia Omline』だった。


 初期販売価格は破格の二十万。

 さらに、このゲームを行うためには、このゲームを作った会社が独自に作り上げたハードも購入しなければいけないために、それにプラスして四十万。

 合計で六十万近くのお金が吹っ飛んでしまう程、この高価なゲームは、最初、だれが見てもこんなゲームが売れるとは想像もしていなかったのだ。


 しかし、それはゲーム制作側が、ベータテストの映像をインターネット上に公開するまでの話だった。


 ボクもその動画を見たことがあるが、いろいろとゲーム制作側のスタッフが解説を行いながらゲームをプレイしていたが、その様子は他のゲームに比べて現実的すぎたのだ。

 本当に、何をしてもいい。そんなゲームの映像が、そこには流れたのだ。


 その映像が、このゲームの存在を全世界にとどろかせたのだ。


 そうして、そのベータテストの動画がアップロードされた動画から約一年。

 ついに、そのゲームが完成したのだ。


 発売初日は、ハード、ソフトを合わせて六十万を超えるというのに、八万セット分売れるという、異常な記録を生み出し、運営側は一日にして、すべての損失を補った、と公表するほどに一日にして莫大な富を気付きあげてしまったのだ。


 しかも、翌日にも、初日の勢いを途切れさせずに、大量に売れてしまったのだ。


 ……そんな逸話が伝わってくる頃には、ボクのような一般家庭に生まれた子供が、そんな高価なゲーム機を購入することはかなわずに、けれど、そのゲームをプレイしたいと、そんな強い願望が生まれたのだ。



 そんなとき、ボクの頭の中で、とあることが迸ったのだ。


「すごく、すごく不愉快だけれど、アイツに頼むかぁ」


 ボクにはすごく運のいいことに、凄まじいお金持ちの家に生まれた同年代の奴と非常に仲が良くなっていた。

 幼い頃は、とても健全な付き合い方をしていたのだが、最近になって、ボクが欲しいものをアイツに頼み、そしてその代わりにボクが、アイツの望むことをやってやる、というし始めていたのだ。

 ……もちろん、どちらの親にも秘密裏に。


「……ふぅ、じゃあ電話するかぁ」


 しかしながら、ボクが欲しいものをもらう代わりにボクが支払う代償が、次第にひどくなっているのだ。

 例えば、一番初めには宿題をやる、という事だけだったけれど、次はなぜかボクが化粧をさせられ、その次はどこから持ってきたのかわからない、うちの中学校の女子制服を着せられて、それから、普通の女性向けの服を着せられて、と言う風に。

 ボクが女顔だから、という理由で揶揄ってやっているのかもしれないが、ボクにとってはすごく不愉快で、凄まじい羞恥を感じてしまうので、やめてほしいのだ。


「はぁ、嫌だなぁ」


 いくらゲームが欲しいからと言って、あそこまで恥ずかしいする思いがあるのだろうか、と言う事を考えてしまうのだ。

 だから、ほんの少し憂鬱になりながらも、結局、ボクは奴に電話をかけたのだ。


「もしもし、ケイト? ちょっと話があるんだけどさぁ」


 そうして、心臓をバクバク言わせながら、ボクはアイツことケイトを電話で呼び出したのだ。

 テストは終わったのですが、まだ全教科帰ってきていないので、点数のご報告とかは来週位になりそうです。……まあ、点数のご報告を義務化するつもりはないのですがね。

 前書きとかのネタにはなるかと。

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 一応、Twitterをやってました。  @Lime02_narou  です。……アカウント変更したので、今の所投稿は全くしてないですが。
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