11.誰もいない街道で。
ごめんね、まだこの章の導入部分だから、前話と引き続き、ギャグ要素は少ないから勘弁してください。
……それと、こんなに更新頻度が遅れた理由は二つくらいあって、
一つは、高校生になるから、新人賞とか目指したいなぁ、って思ったことが一つ。
二つ目は、前まで使ってたパソコンがぶっ壊れて、親にねだっていたから、ということだよ。
遅れて本当にごめんなさい。
「すみませーん! 誰かいませんか!」
あれから数分ほど、いまだに泣きじゃくっているエミィをそっとして置きながら、ボクは冒険者ギルドの受付らしき場所に来て、声をあげていた。
……理由としては、受付なのに、受け付ける人がいない、という謎な状況に、人を呼ぶために声をあげているのだ。
「……いないのかい?」
しかしながら、ボクが声をあげても、どこからも人が出てきていないことから、どうやらここには誰もいないということがわかる。……居留守使われている可能性は無きにしも非ずだけど、さすがに公的機関でその対応はないと思う。
ここ、日本じゃあるまいし。
「むぅ、だったらなんで扉あいてんのさ?」
もちろん、この冒険者ギルドに入ってきた方法は、一つ正面にある大きな扉からなので、業務時間外と言うことでもなさそうだ。
ちなみに、このゲームはログアウトするたびに、既定の場所に移るらしく、ボクが怒りのままギルドの訓練場らしき場所でログアウトしたのにも関わらず、今回ログインしたときはボクがゲームを始めたときにいた場所に戻っていた。
「……はぁ、じゃあ適当にぶらぶらしてるかな」
結局、冒険者ギルドではすることもなく、またチュートリアル要因であるエミィもこんな状態で、どちらかというと、することがないではなく、することが見つからない、ということが一番適しているのだけれど。
その為、浮浪者のようにボクは以前とは異なった、太陽が落ち、その代わりに月と、満天の空に輝く星々に照らされる、Arcadia Onlineの世界を歩くことにしたのだ。
「しっかし、なんでこんなに人がいないのかな? まあ、そのおかげで幻想的な雰囲気は出てるんだけどさ」
そんな現実世界では見ることがないであろう、美しすぎる光景に、魅入られつつも、ボクはなぜか人の気配がないこの街に少しだけ引っかかりを覚える。
いや、まあ、実際問題、ここが中世的な文化圏だとしたら、夜中であるている人間のほうが、本来少ないのだろうけれど、プレイヤーっぽい人すら見かけないとなれば、引っかかりを覚えないわけがない。
「う~ん」
とは言え、ボクが人を想像する、なんてたいそうなことが出来るわけがないし、何かしらのバグか、何かしらの設定がしてあって、視覚的に周囲の人々が見えなくなっている、と考えたほうがいいかもしれない。
……それにしたって、重要施設っぽい冒険者ギルドの受付の人も見えなくしてしまう、というのはゲームの進行上、大丈夫なのだろうか、とは思うけれど。
「まあ、別にこういうのを見るのも悪くないかもしれないけどさ」
どうしてかはわからないが、なぜか周囲にいないい人々。そのおかげで成り立っている、視界一杯に比呂がる異世界の幻想的な、満天な星々と満月が入り混じる月夜に、息をするのも忘れて、ボクは魅入ってしまう。
もし、ここに桜があれば最高だね、と思ってしまうのは、日本人だからなのだろうか?
「桜と朧月ってのもいいよね」
もちろん、ボクだって、現実世界の朧月と桜の両方が同時に見られることなど珍しいし、スマートフォンなどの携帯端末などが発達した現代で、風流だな、と感じられることが少ないことがわかっているが、それが見れたらどれだけ幻想的なのだろうか。
「……はぁ」
やっぱり、こんな景色を見てしまうと、現実世界が本当に嫌になる。と思いながらも、恍惚としたため息を、ただひたすらに吐いていた。
「……」
しかし、考えてみると、美しい光景というものは、すごいものだね。いっつも絶対に何かでふざけようとしたがる、それどころか中毒じゃないかと思ってしまうくらいに、ふざけるボクでも、これを見てふざける気分にはならなかった。
ただあるのは、それを見て、美しいと感じる心だけだった。
「こんなにきれいな夜空は久しぶりだよ? Limeは運がいいね」
道端に座り込み、夜空を見ていると、どうやらその景色にエミィも落ち着いたのか、少しだけ鼻づまりしたような声を出しながら、ボクの頭から降り、太ももあたりに乗っかりながら、一緒に空を見上げ始めたのだ。
「そうなのかい?」
ただエミィがいうには、こんなにきれいな夜空は、珍しいには珍しいらしい。
「そうだよ、っと、もうすぐ来るみたいだね」
そんなとき、急にエミィから言われた「もうすぐ来るみたいだね」という言葉に、何が来るんだ、と一瞬に疑問に思ったが、その疑問は次の瞬間にその疑問は晴れた。
「ふわっ!?」
突如、どこからか現れた、小さい光の球体が、ボクとエミィが座っているあたりに急速に迫っているのだ。
そんな様子に、恐怖を覚えすぐさまに逃げようとするボクあったが、エミィに「大丈夫だよ。別に危害を加えようとしてるわけじゃないからさ」と、満面の笑みをボクに向けながら楽しそうな口調で話すエミィに、ボクは落ち着きを取り戻し、エミィの意思通りこちらに接近してくる球体の群体をそのまま注視し続けた。
「あっ、ようせ――ぶへっ!?」
そうして、注視し続けてわかったことは、この光の球体の群体は、どうやらエミィよりも小さいサイズの妖精の群体らしく、エミィよりも二回りくらい小さい人型が集結しているということを認識することはできた。
しかしながあ、そう認識できたところまでは良かったものの、その妖精たちの速度は全く収まらず、認識できた次の瞬間には、その大量の小さな妖精たちに追突され、ボクは地面に押し倒される形で、小さな妖精たちに囲まれたのだった。
ちなみに、ボクはスマホよりパソコンのほうを重要視する系の、新高校生です。よろしくお願いします。
……英語が出来なさすぎるから不安だよぉ。楽して英語ができるようにならないかな?




