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待つんだ

 今の私にできる事、それは待つ事だ。


「一瞬でいい」


 そう、ほんの一瞬でいい。

 ランプの光が届いている範囲に鬼が入って、ほんの少しでも隙を見せた時、私の奥の手を浴びせる。


 たった一度限りの技だから、失敗はできない。


 失敗すれば、高確率で私は鬼に葬られるだろう。

 だが、その可能性に怯んでいる場合ではない。


 もう、体に残っていたダメージはほとんど消えた。

 小さな擦り傷も大した問題ではない。


 今はとにかくチャンスが来るまで待つんだ。

 朝さんが鬼を連れてくるまで、ひたすらに待つ。


 すると、金属同士の弾きあう音がだんだんと近くなってくるのが聞こえてくる。

 朝さんが暗闇に入ってから、もう既に数分は経過している。

 お互い、結構消耗しているのでは無いだろうか。

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