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ならばよかろう

「君の言いたい事は分かる。 でもこれは命令だ、嫌がろうとも従ってもらう」


 この人は……常軌を逸してる!


 死に対して恐怖が無いのか?

 それとも、自分がいなくなっても周りの者達がなんとか対処するだろう、とでも思っているのだろうか。

 ……いずれにしても、まともな思考では無い。


 ………話しに聞いた、幼い頃からの厳しい教育か。


 どのように育てられれば、このような恐ろしい思想を抱くようになるのだろうか。

 自分に降りかかろうとしている危険に対して、たまたま凶暴な野良犬に遭遇してしまった、程度にしか認識していないのだろう。


 あくまでも、生きて帰ってこられる事を前提に話している。


「大丈夫だ、嬢ちゃん」


 私がでもと言いかけた所で、葉桜さんが私の肩に手を置いて、安心しなさいと言わんばかりの笑顔を見せた。


 一体、何の根拠があって大丈夫などと。


 彼は一度、朝さんの方へ視線を移す。

 アイコンタクトと言うヤツだろうか、彼らはほんの三秒程目を合わせた後、お互い小さく頷いて口端を僅かに吊り上げた。


「じゃあ、行こうかな」

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