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というわけで

 結局、敵については分からずじまいで終わった。


 私は中庭を縦横無尽に駆け回り、藁で作った等身大の人形を鎌で袈裟斬りしていく。


 あの鬼の洞窟以来、私はただひたすらに練習に明け暮れていた。


 人に迷惑をかけない為でもあるが、何よりの理由は自分が不甲斐なかったから。


 私は根っからの負けず嫌いなのだ。


 昔からトランプも相手に勝つまでやった。

 スポーツは負けるのが嫌だったから、とにかく真剣に身を打ち込んだ。


 すると、その様を見ていた相手側の監督やコーチから拍手を貰った事もしばしばある。


 その時は何で拍手されてるのか、分からなかったけど、時が経つにつれて、次第に分かった。


 自分は周りよりも少し変わった存在なんだなって。


 簡単に言ってしまえば、物事に対するハマりようが半端じゃないって事だ。


 現に今もこうして、ランダムに配置された藁人形をドサドサと切り倒しまくっている。


 この藁人形も私が作ったモノ。

 最初は作るのに時間がかかってしまったが、慣れると案外、すぐ作れるようになる。


 出発は明日の朝九時。

 もう、練習はこのあたりにして、明日の準備を整えて、体をできる限り休めておかないといけない。


 私は地面に倒れこんだ藁人形を全て回収して、その日の練習を終えた。



 ☆



 睡眠はバッチリ取れた。

 準備も万端。


 もう、足を引っ張るようなマネはしない。

 今度こそ、夕闇さんの役に立とう。


「おはようございます、露火様」


「おはようございます、火摺さん」


 今回は火摺さんもついてくる。

 主な仕事は情報処理らしいけど、この人って戦えるのかな。


 もしかしたら、この人を守りながら戦う事になるかもしれない。

 まぁ、なんとかなるでしょ!

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