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カップルをお盆に妖怪にしてみると

掲載日:2014/08/07

 真吾と真奈美の二人は友人が経営する、お化け屋敷の手伝いを頼まれた。お化け屋敷のお化けになってほしいというものだった。何でもお盆はスタッフが手薄になるので協力して欲しいというのだ。二人は12日の夜に件のお化け屋敷にやってきた。「それにしても、なんで夜にこなきゃならないんだ?いくらメイクに時間がかかると言っても、はやすぎるよ」と真吾は不審がっていたが、真奈美は「いいじゃないの。別に暇なんだし。お金がないのだからどこにもいけないんだから、たまには人助けと思っててつばえばいいんじゃないの。」と言った。二人は別々のメイク部屋に入ったが、サプライズで見せてやりたいから寝ている間にメイクをしてあげるといわれ、睡眠薬で眠ることになった。そうして二人は眠りに落ちた。


 二人の友人は「ちょっと、だますようでかわいそうだけど、お盆でお化け屋敷の幽霊と妖怪が実家にほとんど帰ってしまったからしかたないや。まあ二人を素体にして妖怪になってもらうか」と怪しげな会話をしながら二人の身体を人身御供にするかのごとく妖怪の体にした。しかも本物の。


 真吾は裸にされると怪しげな皮を被せられた。これは魚のような鱗がついており緑かかっていた。その皮は真吾の身体に張り付くと瑞々しい生命感にあふれた色彩を放ち、やがてドロドロのような感触になった。顔の口は尖って嘴のようになり頭の上には皿が浮き出し背中は甲羅で覆われた。そう本物の河童に変身したのであった。その形相は恐ろしかった。


 一方の真奈美は裸にされなかったが、眠っている真奈美の口に怪しげな液体が注ぎ込まれた。しかし変化はすぐに現れなかったが、長い時間かかるようで友人は真奈美を残して別室に行った。すると真奈美の身体は徐々に変貌を始めた。その変貌は夜明けまでかかった。まず真奈美の二本の足はデニムを突き破り癒着し棒状になった。すると恐ろしいまで細長く引き伸ばされ、その表面は鱗で覆われた。その鱗は真奈美の胸まで覆い胴体も棒状になった。この時点で真奈美がきていたワンピースと下着は引きちぎれてしまったので、裸になっていたが胸から下は蛇腹のように細長くなっていた。そう真奈美は蛇女になっていた。そして最後の仕上げとばかりに残された人間らしさが残っていた上半身にも変化が現れ、蛇と同じく口は裂け舌は細長く目は糸のようなり恐ろしい形相になった。さらにショートカットだったはずが伸びて緑色のボサボサな長い髪になった。


 この二人の変貌を目の前に経営者は「まあ助かったな、このようなバカップルにお似合いの姿になったな。だいたいどんなメイクをするかを聞かないからいけないのだ。でも、お盆は幽霊たちは現世のお墓に帰るし妖怪も夏は遊びに行きたいから休ませろというからな。しかし今回の二人はよかったなあ。どの様な姿になるかはやってみないとわからんから。あとはお盆が終わるまでお化け屋敷にいてもらおう」


 お盆が終わり二人は元の姿に戻ったが、記憶が抜け落ちていることにいぶかりながら、バイト代としては破格の金額をもらったのでそのまま帰宅した。二人を見送った後男は二人が妖怪だったときの抜け殻を集め保存作業をしていた。「ふたりに悪いがこの標本は裏で高値で売れるんじゃよ。まあお前らは票本になることはないからな」と話した先には異形の者たちがいた。そう彼らはこのお化け屋敷の本職の妖怪たちであった。

お盆ということで心に思い浮かんでしまった小編です。評判がいいならシリーズ化してもいいかとも思います。

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