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Last Assassin ~偽りから作られた未来~  作者: †リオ†
第一章 運命の歯車が回りだす
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第五話 俺は……

“ようこそ、Moon Lightへ。これよりマスター登録を開始します”


ほんの数秒、津田智也の顔データをベースに個人情報がすべてあらゆるSNSや政府機関のサーバーから端末に流れ込んでくる。


“津田智也、16歳、ケータイ番号、住所登録完了”


「……この国の個人情報はどうなってんのやら。いや、こんな場合じゃない! 妹の居場所とかわからないか? 」


“津田明美、現在ここから一番近いスーパーの駐車場にいます。近くには7人ほど男がいます”


そしてスマホの画面に駐車場の監視カメラの映像が映し出された。

明美が男たちに囲まれている。


「頼む、今の俺じゃ勝てない、助けて……くれ」


“1.応援要請 2.武器の配達 3.移動の手伝い (複数同時に選択できます)”


「全部だ! すべての手を使って、明美を守れ! 」


“では、一番近くにいるのFに現在の状況と応援要請を送ります。武器は初心者向けのハンドガンを送ります。そして、車はもう手配済みです。”


そして音声が終わった途端に、家の外に真っ黒な車が止まった。


「はや! だが今はありがたい」


すぐに階段を駆け下り、急いで靴を履き、迷いもせずに黒い車に入り込んだ(※知らない人の車には乗らないように)


「よお、ぼうず、10日ぶりかな」


「あ! お前はこの前の! ゲス野郎! 」


「おいおい、ゲス野郎とは失礼だな~。あの時は怖がらせてすまんな、ハハ」


そう軽い口調で話しかけてくるのは、あの日不良三人のいる場所を火の海に変えた張本人だった。


「じゃっ、さっさとお姫様でも助けに行くか」


急に思いっきりアクセルを踏み後ろの車輪が滑り始めその場で180度角度を変え、スーパーに向けて走る。大きな音を出しながら夜の東京を駆け抜ける。


「ちょっ、はやいはやい! 事故る! ちょっ! 今の赤信号! 飛ばしすぎだって~!!!」


「何を言ってるんだよ、妹を助けるんだろ? 早ければそれだけいいんだよ」


“そこの車~! 止まりなさい! そこの車~!!”


「おい! 警察が来たぞ! 警察! 」


「はっはっは! 追いつけるもんなら追いついてみろ」


「どう見てもお前のほうが悪役じゃね~か!! 」


「次の交差点で突き放すぜ」


そう言って思いっきりアクセルを踏む、今の時間車がまだそこそこ走っている。そんな中一般車道を100キロ近く出して走って、信号機が近づいてくる。

急にブレーキを踏み、ハンドルを逆時計回りし、サイドブレーキをかけ、なぜかアクセルを思いっきり踏む。

後ろのタイヤが滑り出し、ありえないような速さで交差点を曲がっていく。

これがドリフトっていうやつか、


「次のコーナーでやるか! あの技を」


何とかDのようなセリフを口走りながら、どんどん警察の車が遠くなっていく。


「オエ、吐きそう」


「おい、ちんたらしてんじゃねえよ。さっさと行くぞ」


津田智也はふらつきながらも階段を駆け上がっていく。

しかし、そこで見えた光景は


「あらあら、さっきまでの勢いはどこに行ったの? もっとお姉さんを楽しませて? 」


そこには、リーダー格らしき少年の股間をまるでむしろ踏み殺すときのようにぐりぐりぐりぐりと踏みつける、長髪の少しパーマーのかかった真っ黒な服を着たお姉さん? の姿があった。

ほかの不良たちは一部おなかをおびえ、一部変な方向に曲がってしまっている自分の腕を抱きかかえて、残りのメンバーは自分の股間を抑えながらかわいそうなリーダーを見ていた。


「あ、あんたはあの時の。そっか、あんたがFってことか」


「お兄ちゃん! 」


「明美! 大丈夫だったか? 」


「うん! この(怖い)お姉さんが助けてくれたの」


「あっちゃー、かっこよく登場してお姫様を助けるっという俺の考えてたシナリオが! ハハハ」


「「そこの連中! 手を挙げろ! 」」


そう言って警察が二名近づいてきた。


「あれ? 先輩方じゃないですか! さっきの車やっぱりKさんだったんですね! ならあのドリフトも納得ですわ」


「ほんと、爆走するなら先に端末で書いててくださいよ~」


「あれ? あんたら、警察では? 」


「あ~、君が新入りか!」


「「よろしく~! 」」


暗くてあまりよく見こえなかったが、二人とも全く同じ顔を見ている。


「こいつらはな、二人で交互に警察署で働いているんだよ。そして警察の内部から、法がさばいてくれない悪を裁いているんだとよ。」


「まあ、そういう訳だ。これからよろしくな!」


「ねえ、お兄ちゃん、この人たちお兄ちゃんの知り合い? 」


「あぁ、最近知り合ったんだ」


「よかったよ! お兄ちゃんにもこんなに頼れる人たちがいて」


「それじゃ、妹のほうは俺たちが先に家に安全に届けるよ」


そう言って、双子が妹を送り返そうとする。


「いや! お兄ちゃんと一緒に帰る! 」


「ごめん、明美、少し下で待っててくれ。みんなと少し話がある」


帰ることは拒否したが、下で待っていることで妥協した。


「どうやら決心はついたようね」


「あぁ、俺は……世界を変える」


二人がわずかに笑った


「改めて言うわ」


「「ようこそ! Moon Lightへ!」」

明日には遠くから見ていた理想郷エデンで夢を見るを投稿します!ぜひ楽しんでください!ブックマークもしてくれると嬉しいです!

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