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Last Assassin ~偽りから作られた未来~  作者: †リオ†
第三章 ガラスのハートをした死神
37/69

第三十五話 転校生は元有名歌手

 あの日からわずか一か月、なぜこうなった。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


英語:「本日をもって、しばらくの間歌手は活動休止します!」


 そんな電撃発言がライブの最後に発表され、当然のように、海外でも日本でも新聞の一面を飾った。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「uh……、よろしくお願い、します、初めまして、ですか? ローズ・スミスです」


「「「うお~!!!」」」


「シーズーカーニー!!」


 先生の一言では全く無反応だったクラスの全員が


「ちょっとみんな~! ローズさんが何か話そうとしてるよ~!」


 巴がそう言うと完全ではないが静かになった、そのあと周りが静かになったのをきずいたのか話していた連中もヴォリュームを下げた。


「よっ、班長代理!」


「うるさい!サル!黙れ!」


「なんじゃと~! キー!」


「ホラその怒り方自体がサルなのよ!」


「フフッ、楽しそう、なくらすですね」


「ごめんね~うるさい連中ばかり集まって、というわけで、今日からクラスの一員になるローズさんです」


「「「どういう訳だ~!!」」」


「まっ、まあ気にしない~、それじゃ~、ローズさん確か智也くんと知り合いなのよね」


「えっ、あっ、はい」


「じゃ~智也くん、席を一つ後ろに下げて、そこにローズさんを座らせるわ」


「ローズさん、わからないことがあったら智也くんに聞いてね」


小声:「ローズ、今日の放課後空いてるか、うちに来てくれ」


「え! 智也の家ですか!? 行きたいです!」


「し~! ローズ」


「し~? どうしましたか?」


 周りの人の反応を見ると案の定、男どもがこっちを睨んでいた。


「まあ、今日一日頑張れ」


? 智也の言葉に戸惑うローズ、その言葉の意味を知ったのは休憩時間だった。


「ね~! ローズさんなんでこの学校にしたの?」


「やっぱり智也くんがいるから?」


「どうやったらそんなすべすべな肌になるの!?」


 質問の連続にまだ日本語になれていないローズ、それを見て巴が皆に近づき


「ちょっと、みんな~! ローズさんが困ってるでしょ~! 順番決めてひとり一つだけ聞きましょ~、とりあえず、サインください!」


「あ! ずるい~!」


 そして、ほかのクラス、学年の生徒たちが智也のクラスの前門と後門をふさいでいた。


「やっぱりこうなったか」


 質問の荒しに対し10分という時間はあまりにも短くほんの数人しかまだ答えをもらえていない。


「こんなに、多くの、人と話したのは、久しぶりです」


英語:「なあ、ローズ、もし日本語が話しにくかったら、俺との会話は英語でもいいんだぞ?」


「いえ、甘えないです」


「そうか、あ、お昼ごはんとかはどうするんだ?」


「えっ、給食というものが出るのじゃないんですか?」


「給食は、小学校までだよ、あとは一部の中学校かな」


「そうだったのですか!? ネットで調べたときは日本の学校では給食というものが出ると」


 仕方ないな


小声:「ローズ、4限が終わったらちょっとだけ息を止めてくれ」



そして、


「はい、授業はこれまで」


 智也に言われた通り、ローズは深く息を吸い停めた。


「? 何これ?」


 智也、ローズ、巴の順番に座席が後ろから前になっていて。智也が筒状のものをローズが息を止めるのと同時に転がせた。

 その筒を巴が拾い上げると同時に。筒の上の部分から一気に煙が広がった。


「ゲホっゲホ」


「ちょっと何この煙」


 ほんの十秒ほどで教室に充満した煙は消えた(もちろん人体に有害な成分は入っていない)


「あれ? ローズさんがいない!」


「あ~! 智也も!」


「チクショ~! あいつ抜け駆けしやがって!」


「な~、ローズ、いや、ホア、なんだよな?」

次回は9日に投稿する予定です!

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