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Last Assassin ~偽りから作られた未来~  作者: †リオ†
第二章 正しいって、なんだっけ?
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第二十八話 《燃える恋》14

「それでは、第二回作戦会議を始めるとしよう。初めてこの会議に参加するメンバーもいるから何点かまず説明しておく、まずはcolor、色についてだ」


 そして、モニターに3人の顔写真が映り、その写真の下には白い正方形がある。


「まずは白、これは一般人を意味する、つまり、守護対象だ。今回の作戦においては従業員が該当する。ただし」


 モニターが切り替わり今度も三人が映し出されたが、下にあった正方形の色が違う。今度は黄色。


(警戒色っといったところかな)


「正解、この三人は黄色、警戒する必要があるという意味で何もしてこなければ対象じゃない、だが、もし自分の意志で我々に対して攻撃行動を示したらその時点で独自の判断でcolorを赤に変更していい。ちなみに、今回、行動を実行する場所は風月という名前の料亭だ。従業員が白、そして、その上の管理層は白と黄色が混じっている。この作戦において、白と黄色の割合が少々高いから気を付けて行動するように」


(俺、さっき声に出してたかな?)


「そして、最後に!」


 モニターの映像が再び切り替わり、そこに映ったのは12人の男。一番上の4人は黒、そしてその下の8人は赤


「赤は今回の作戦でこれまでの人生において救いようのないほど罪を重ねてきた面々だ。人間の屑だ。こいつらはもはや正しい道に戻ることはないだろう。見かけたらもう、容赦はするな。そして、この黒、こいつらはそんな連中の親玉というのもあるが、ヤクザのトップと言っても、中には善行をしている人はいるが、罪の意識があって少しでも心の逃げ道を置いている人もいれば、ただの偽善もいる。そして、赤が今回のターゲット、そして、クロが、絶対に逃すな! だ。もし、もし可能であれば、生きたまま捕まえてくるのが望ましい。ちなみに方法としておすすめなのは、手をつぶし、足の靭帯を斬ってしまうことだ」


 スーツとグラサンをかけたメンイ〇ブラ〇クのような黒人(何故か日本語がうまい)から変わり、ボスの運転手兼秘書の女性がマイクをとった。


「それでは、今度は私が今晩の作戦の詳細を皆さんに伝えます。運のいいことにレッドの面々は愚かにもふぐ刺しを予約しており、すでにメンバーが料理人の中に紛れている。そして、わざとフグの毒をその刺身の中に紛れ込ませることで予測ではレッドの内の4人はこの毒で毒殺できるでしょう。すでに倉庫の中には爆薬が入っている。作戦開始と同時にその爆弾を起動させる。それと同時に少々周りの住民に迷惑をかけてしまう事になりますが、あり一帯の電気をすべて切ります。そうすることで明かりは倉庫の火と空に輝く月光だけとなるでしょう。レッドおよびブラックはこういう事態にも慣れているでしょうからその場をむやみには動いたりしないはず」


 秘書さんが言いながら、手に持っているボタンを押すと、一部の人の机の上に変わった形をしたゴーグルと形からして耳にはめるものが現れた。銀さんや闇の目の前には耳のほうしかない。


「その目の前にあるのは暗視ゴーグルですそれを使い、誰にも気づかれないうちにこの12人の始末を決行してください。この作戦においてそれぞれの役割をお伝えします。まず、銀、あなたはほかのメンバーのフォロー、およびイェローの排除。闇、あなたには大変かもしれないけど、ブラックをお願い。残りにレッドは智也くん、君に頼もうと思う。智也くん、いいわね」


「……」


「智也くん?」


「少し自信が……」


「その点は安心して、何かあったら銀がフォローするから」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 時は過ぎ、心の準備なんていう時間もないまま、各自定位置についた。銀さんと闇そして智也は料亭の入り口付近に停めてある車の中で待機している。


「智也、緊張するのはわる、けど、そのゴーグルを付けたらもう迷わないで」


 そう言いながら、暗視ゴーグルをつけて、右手を背中にある刀に、左手には銃を。


「まもなく2000これよりカウントダウンを開始する。作戦開始まで、残り1分、50、30、20、10、5、4、3、2、1」


 カウントが終了すると同時に料亭の奥から爆発音が聞こえ、そしてそれと同時にあたりが真っ暗に。3人は車の扉を開け、料亭の中のほうへと突入する。3人はまっすぐ会合場所だったところへ。すると、当初の予定通りに若い連中が部屋から飛び出し、月明かりに満ちた庭に出てきた。


「お前ら敵の策に乗るんじゃね~! 落ち着け!」


「智也、レッド」


「はい」


 側面から近づき、首の動脈を一気に切り裂く。首から一気に噴き出した血は庭にいる連中の顔にかかっり、


「? なんだこれ? ? 西城さん?」


 暗くてよく見えないがさっきまで西城さんが立っていたはずのところに向かって、一番年下のやつが近づいていく。そして、足に何かが当たった。


「? なんだこれ?」


 そう言って、ポケットからスマホを取り出しライトを足元に当てると、そこにはまだ死にかけでびくびくと痙攣を繰り返している西城と呼ばれていた男がいた。


「うわーーーー!!!」


この一声で混乱はさらに広がった。


「当劇場はスマホ禁止で~す」


「? 誰だ!」


 耳元で囁かれた声に驚き、振り返る。が、暗くて仲間と敵の区別がよくつかない。だが、明らかに仲間ではない人が、一人いた。狐の仮面を顔につけた男が、一瞬見えた。あわててナイフを取り出し、たが。すでに姿が見当たらなくなっていた。手に持っていたスマホも、きれいに真っ二つになっていて、上半分はいつの間にか地面に落ちていた。

 倉庫の火はどんどん燃え広がり、料亭の中は完全に火事になっていた。そんな中で銃声が2発聞こえた。そのあとに激しい銃の音が聞こえてくる、そんな中モニターに映っていたレッドが仲間を連れて2階への階段を上っていく姿を見かけた。そのあとすぐに追い、闇とは違い、手に持っている銃の中に入っているのは麻酔弾。それを後ろから一人づつ打ち込んでいく。玄関のほうから警察と救急車、そして消防車の音が聞こえてくる。このままほっておいても消防隊員が助け出すだろう。


「愛! 大丈夫か! 今すぐ正面のほうに逃げっ」


 胸から刀が貫き出てきた。そんな光景を見て少女は思わず絶叫した。そして、智也は刀を抜きとり、心臓の止まった目の前の男は膝ついて、そのまま上半身はまっすぐ床に向けて倒れた。智也の視線の先にはそこにいるはずではない、一人の少女がそこにいた。

冬休みで実家に帰ります、そのための準備などをしますので、次回は多分26日になります。

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