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Last Assassin ~偽りから作られた未来~  作者: †リオ†
第一章 運命の歯車が回りだす
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第十三話 決心

 飛行機の中で目を閉じると、火の中に消えていくフンの姿が目に浮かぶ。多分、あの容姿だ、15歳になったかどうかですらわからないほどの若さで、いったいどれほど悩んだ末にあんな決意を決めたのか。そう考えると、ますます胸糞悪い。

 そんな智也の姿を見ながら、バルタザールとKは二人とも少し悲しそうな顔をし、そして、飛行機のベットの上で、目に見えそうなくらい黒いオーラのようなものを放っている智也に、過去の自分を重ねて見えた。

 なんとか寝ることができても、二時間か三時間おきにまたすぐに目が覚めてしまう。数日ぶりに日本という国の土地に着陸した。飛行機の扉が開くとほぼ同時に、朝日の光が地平線から目に差し込む。


「もう、帰ってきたのか」


「うわっ、ひっでーくまだな。仕方ねえ、あとでCにやってもらうか」


空港に着くと、Cが出迎えてきた、そして、


「ハイこれ、君の携帯。あと、これ、日記形式で最近の出来事を書いておいたから」


もらった日記(仮)を受け取り、読み進める。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 金曜日、家に着いた。妹ちゃんは元気にお帰りと出迎えてくれたら、少し経ったら、なぜかこちらのことを凝視していた。もしや早々バレたか? っと思ったが、そのあとはいつもの妹としての行動をとっていたようです。


 土曜日、あなたがいつもしているアニメ鑑賞? 私は普段見ないのですが、意外と面白いものもいくつかありましたね。そのあと妹ちゃんの買い物に付き合わされました。


 日曜日、家を少し抜け出し、少しほかの仕事をしておりました。


 月曜日、毎朝一緒に登校してて、あの柔らかい感触を毎朝味わっていたんですねwいろんな意味でうらやましい。なぜかこの前のデート? の時に食べたメニューを聞かれた。どうやら疑われていたようです。なぜでしょう、容姿も、しぐさも、声までも本人が認めるほど完璧だったはず。


 火曜日、体育の授業で少しへまをしてしまいました。まさか普段授業の後半はあまり体力が持たないとは。


 水曜日、なぜかこの日は宿題が大量に出ました。すぐに終わらせましたが、国語は少し苦戦しました。日本語の漢字はいちいち調べるのめんどくさいですね。


 木曜日、ついに妹ちゃんが切り出してきた。“本当にお兄ちゃん?”何とかごまかしましたが、どうやらもうすでにバレてしまっているとしか思えない反応でした。母親のほうは気づいていないようなのですが、なぜ妹にばれたのか全く分かりません。もしかしたらバレたというのはただの考えすぎでしょうか?


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「っといった感じでして、妹ちゃんはよほど勘が鋭いのでしょうか?」


「いつも、一緒にいる時が多いから少しの違いでうすうす疑われたのかな?まあ、今から本人が家に戻るわけだし、大丈夫だ。むしろ(女性で)よく学校の中でバレなかったことを感心してるよ」


すべての準備が終わり、智也は家に着いた。

玄関を開け、“ただいま~!”っと元気……を演じて。


「おかえり~!」


「ただいま」


「久しぶりだね!」


「あぁ、……? 何言ってんだよ今日の朝まで一緒に登校しただろ」


「あっ、やっぱり……嘘ついた」


「何言ってんだ?」


「お兄ちゃん、嘘をつくときだけいつもより姿勢がいいもん」


「そっ、そうか? 全然気づかなかった」


「お兄ちゃん、ちゃんと私に話して……最近のお兄ちゃんずっとなんだかおかしかった。だけど違う人という確証がなかった。でも、今日、今目の前にいるのは、いつものお兄ちゃん」


「……ごめん、今はまだ、話せない」


「……わかった。でも、いつか絶対話して、それに、無理、しないでね」


「あぁ、これからは、ちゃんと言うよ。ちょっと寝不足だから、少し寝てくるよ」


そう言って、智也は自分の部屋に入り服を脱ぎ部屋着に着替え、ベットに倒れこむ。

ポケットに入っている手紙を取り出し、フンのことを思い出す。

パット起き上がり、手紙を勉強机の引き出しの中に入れた。

もう、あんな思いはしたくない、ほかの人にも。

ついに少年は決心し、ベットに倒れこみ、端末を取り出して、ネットワークにアクセスする。


“みんなに、頼みたいことがある”

最近忙しくて、投稿が遅れてしまい申し訳ない。

次回は頑張って23日に投稿する予定です! 今度はしっかりと間に合うように頑張ります!

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