No.1 夢見る少女のPrologue
趣味でだらだら書こうと思っていますので更新は不定期です。
文章を書くことになれていないので文法など色々滅茶苦茶だと思いますのでそれでもokな方はよろしくお願いします。
『隣の芝生は青い』
他人のものは何でもよく見えるという意味の諺である。
人間というものは欲深いもので、欲しいものを手にいれてもまた次のもの、とりわけ他人が持っているものを欲しがるものだ。
あの人が大事そうに持っている。
大事にしているものを自分のものにしたい。
そんな感情を誰しも持っている。
私、砂々森荒木も例に外れずそんな感情を持ち続けて早数年。
いつからか自分には誇れるものが無いことに気付き、他人の独自性に憧れる毎日。
何もない庭は寂しいものだ。
だから芝生が欲しい。
隣の芝生が喉から手が出るほど欲しい。
だけどそんなことは不可能だ。
隣の芝生は隣の人のもので誰かに譲渡できるものではないし奪うことも許されない。
自分の庭は自分で作らなくてはならない。
誰かのものを貰うことなんてできない。
それでもなおそんなことを考える狡い自分が嫌で何もしない自分が嫌いだった。
そんな思考がぐるぐると頭の中に充満していた。
自分の無力さに絶望して、卑屈さを嫌悪して、自分自身を否定していた。
だけどある時を境に私はとりあえず前向きに考えるようになった。
悲観してても仕方ない、そんな風に思えるようになった。
割りきらないと身が持たない。
身というより心だが。
そういうわけで前向きに生きている私だけど、割りきっている私だけれどやっぱり周りが羨ましく思うこともある。
誇れるものがある人が羨ましい。
自分にないものを持っている人が羨ましい。
人生に『もし』はない。
今起きていることだけが現実であり、今の自分が本当の自分なのだから。
もしもの可能性は存在しない。
それでも想像してしまう。
もし、私に何か誇れるものがあったら……。
もし、皆みたいになることができたら……。
そんなことを想ってしまう15歳の夏だった。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
次がありましたらよろしくお願いします。




