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しるし2(詩集)

僕は劣等感だけで生きてる

作者: さゆみ


ベースは怒りだ

自我の形成を妨げるような怒りだ

粉砕していた

どうしてかはわからない

幼少のころから

僕は怒りだけで生きていた


他人と関わって分厚い劣等感が覆った

同時に根深い羨望と嫉妬

この醜態を破滅させたかった

死ぬ意味なんて知らないけど

異物をのんだ

首を吊ってみた


憎かった

嘲笑う他人と庇う肉親

存在する醜い自己

何度も殺った

殺って殺って殺って

消せなかった

消えなかった


逃げてみた

この醜態が見つからないように

自己を爆破させて

壊れていった

壊していった

それでも僕は消えやしなかった

どこに逃げても



もういいんだ


…………


僕はセカイでいちばん醜い

それだけで生きてる

劣等感だけで僕は生きてる




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― 新着の感想 ―
[良い点] 共感できるところがいくつもありました。 ま、僕のベースになっているのは「追いてかれたくない」 という不安からできてますけどww
2015/06/22 20:46 退会済み
管理
[一言] 個人的に読むのが怖くなるくらいのお話で御座いました。まずはじめに感じる感情が『怒』、感傷的になりました。楽しませて頂き、有難う御座いました。
[良い点] ベースは怒りだと言う衝撃的な一文を含む一連目から、繋がっていく破壊衝動、深い闇を描いていますね。そして諦めて自分で自分を殺してしまう。心は既にズタボロで常に一人称、孤独さが伝わってきます。…
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