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お約束というか、テンプレというか・・・

めのまえの~♪


おーいかーけるー♪


とーうーぞーくーのー♪


うーえーにーたちー♪


おーいーかーけるー♪


じゃーまを~し~たーおーれに~♪


しょうじょーがねー♪


いーきーなーりーまーほーうーをう~て~きた~♪


・・・はー、風の障壁で防いだけど。なして、俺が攻撃されてんのよ?


「なー、君。追いかけて来てる奴の邪魔をしてたのが分かんなかったか?」


俺の質問に


「いきなりそっち側に現れたんじゃー、そいつらの親玉か何かだと思うのが普通でしょう!」


そう怒鳴りながら、馬に乗ったまま腰に手を当てて踏ん反り返っている。


その言葉をキッカケに、盗賊も呆気にとられていたのが我に返り。


「てめー、一体何もんだ?いきなり上から現れるたぁー、どっかのお抱え魔道士か?お偉いさんに言われて、討伐にでもきやがったか?」


「いやー、たまたま連れを自宅に送ってる最中にペットがお宅らを発見したんで、俺の魔法の実験台になって貰おうと思ってね?・・・あ、君らも俺が疑わしいんなら掛かってきな?敵対する奴に掛ける情けも容赦もないから、その時点で君らの運命も終わりになるけどね。」


俺はそういうと魔法ペンで魔法陣を書き、それに血を垂らすと言った行為を三回ほど行った。


「こんな物でいいか。あまり多すぎると一体辺りの実力が分からんからな。・・・行け!」


そして、影たちによる盗賊の虐殺が始まった。


「何だこいつ等、邪魔だ、どけ!」


と一人の盗賊が火の魔法を放つが


バシュッ・・


と、当然風の障壁でガードされる。


「・・は?どうなってんだ。くそっ!これならどうだ。」


今度はもう1人が剣による斬撃で影の首を刎ねようとするが・・・


スカッ・・・


と、剣はただ通過するだけで、影には何の影響もない。


「・・・ヒィー!ば、化け物だ!てめえら、さっきのからして、そいつをやれば消える筈だ!そいつを殺るぞ!」


・・・へー、少しは冷静な奴もいるんだな。

そして、全ての盗賊が武器を持って向かって来た

まー、どっちでも良いけどな。


俺は、向かって来た奴に対して、風の障壁を張って、防御する。


「くっ!」

「くそ!!」

「なんだと!」


案の定、リナやレナより低い魔力の奴らの攻撃が俺に届く事も無く、直ぐに魔法に切り替える。


「おいおい、刃物が効かないのに、魔法が効くって思うのも変だと思うぞ?お前らの魔力ってそんなに強いのか?」


「は?当たり前だろう。魔力は神が人間に与えた恩恵だ、人間が生来持っている力の方が、鍛える腕力より強いのは当然だろが!」


へー、そういう考え方も出来るのか。ま、いいや。


「んじゃー、その魔力が通じない相手に甚振られながら死んで逝け。」


俺は、そういうと女の子たちの方へと向かった。


後ろから


「くっ!こいつ等、何にも効かねえ。どうなってんだ!・・ぐはっ・・・」


「げっ!お頭が・・・」


ドサッ!


などと言った声が聞こえる。


まー、実験としてはまずまずだな。次は魔法陣を狙う敵とか、影を消せる魔法を使える奴に試さんとな。


そんなことを考えていると、不意に前からさっきの魔法を撃ってきた女の子が出てきた。


「ねえ、貴方何者?助けてくれたことには感謝するけど、要求次第じゃ親にお願いして処刑して貰うわよ?」


・・・・・・。

・・・・・・。

・・・何いってんだ?この子。・・・さっきの自分らの状況が理解できてなかたのか?


「なー、さっきの状況で助けられて、そのセリフはおかしくないか?俺の気が向いたから良いような物の、そうじゃなかったらあんた等、今頃はくたばってるそいつらの玩具だぞ?」


「それとこれとは別よ。私には生きる義務がある、文句があるなら親に言いなさい。私は大陸の魔道士クリムの治める国の<四色天>が一角、青天のドルト・アズルが長女アリーよ。そして、そこの怯えている子が次女のコリス。私たちは他の誰かを犠牲にしても生き残り、邪神の復活を止めないといけない。その為の魔道具も渡されている。父や兄たちに代わって、生贄になってでも眠って貰わないと。・・・」


ふーん?リナたちの言うのと若干似てるのか?


「じゃー、復活を止めたらお払い箱って言うより、復活されたらお終いって事か?」


俺の質問に、アリーは


「当たり前じゃない!復活したら、その時点で世界が終わるのよ?大問題でしょ!」


「けど、俺が聞いた話では、もう復活してるみたいだぞ?」


「は!?誰に聞いたのよ?そんな事。」


「黒ずくめの奴らに聞いた。邪神が復活したから迎えに行けって言われたな。鍵も渡されたし、まー行く気はねーけど。」


「なんで?直ぐに眠って貰う様に儀式をしなきゃ。直ぐに案内なさい。」


「何処に?」


「その、怪しい奴らのとこよ!」


「もういないけど?」


「どこ行ったの?」


「俺のペットと、魔物の腹の中。」


「なんでそうなるの?」


「俺が命令されたから、鬱陶しくなって殺して、近くに来ていた魔物の集団が餌欲しそうにしてたから、やった。」


質問と応答の繰り返しで、いつの間にか頭を抱えて蹲っているアリー。


そして、しばらく唸っていたが、気を取り直して俺に質問をする


「では、渡されたという鍵を渡しなさい。」


「いや。」


「なんでよ!?」


「今思い出したけど、俺の連れも鍵を探してたんだった。だから、そいつらに判断を任せる。」


「その人たちは何処に居るの?」


「上」


「上って、浮遊大陸の事じゃーない・・・」


と、言いながら上を見上げたアリーはその光景に絶句した。


・・・そりゃー、あんな盗賊に追いかけられてるんじゃー、ポチやバドを見ればこうなるか。


両方とも、威圧系の体質を得ていたし。


それから、次第に見れるようになったリナたちが手を振るのが見えたので、こっちも手を振りかえしてやるのだった。




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