新たなペット、ゲットだぜ!
またもチートなペットが出来ます
目を開けると楽園が広がっていた。
裸の美少女が3人で水たまりに浸かりはしゃいでいた。
一人は金髪碧眼の美少女でスタイルがよく出る所はでて、引っ込むところは引っ込んでいる。
一人は銀髪灼眼のこれまた美少女でこちらはスレンダーと言ったところか。
一人は黒髪黒目のこちらは絶世の美少女と言った感じの女の子だ。
皆、髪をストレートに背中まで流している。
水しぶきがキラキラして、いい具合に照らしてる。
絶景かな、絶景かな。
その三人が俺が目を覚ましたのを悟ったのか、慌てて寄ってきた。
「ご主人様!大丈夫?」
と、黒髪の美女が言う。
「何処か痛みは無いですか?言ってくれれば直ぐに用意します!」
と銀髪の美少女が言う。
「レナ、取りあえず状況を報告して。色々と指示を仰がないといけないことが多いから。」
と、金髪の美少女が言った。
・・・どうやら、今までの事は夢ではないらしい。・・・が、何か変だ。いったい何が?
「良いですか総司様?あれから総司様が倒した魔物はどうするか分からないので、あちらにそのままにしてあります。魔石もポチちゃんが持ってます。問題なのが・・・」
それから、何故か言い辛そうにして居るリナの代わりにレナが
「これを見てください。」
そう言って差し出してきた物は・・・。
デッカイ卵でした。
「・・・これ、なに?」
何となく予想は付くが、信じたくはないのが現状だ。・・・が。
「あの魔物から生まれた卵です。」
その願いが虚しく砕け散った瞬間だった・・・。
「・・・で、これを見せてどうしろと?」
俺の問いに
「これの所有権は総司様に有りますので、育てるか食べるかどちらかをお決めください。ただし、時間は有りません。先ほどポチちゃんが魔力探査で調べた所、魔力の波動が出来掛かっています。後一時間位で生まれますので、生まれれば育てるしかありません。生まれたばかりの赤子を魔物の子供とはいえ食べるのは総司様にはきついでしょう。・・・なので、今食べるか、生まれるまで待って育てるか。どちらかを決めてください。」
そこまで言うとまたリナが代わって
「育てると言っても、親の遺体が有りますので、残酷ですが親の体から栄養を貰って貰います。他にも総司様が管理されている魔物の肉を与えれば、親に匹敵する力を持つでしょう。もし、卵で食べられるなら、親の遺体はポチちゃんのレベルアップに利用することが出来ます。・・・あ、言い忘れてましたが、今そこにいる黒髪の女性がポチちゃんで、今の姿は擬態魔法による物です。ペンデュラムの魔法ですね。ですので仮に親の遺体をポチちゃんに上げても、恐らくは人化までは無理でしょう。・・・どうしますか?」
・・・ここまで言われれば、判断は一つだろう。
「分かった。育てよう。どんな成長をするのかも興味があるしな?」
その返答に三人はホッとしたように笑った。
そして、予想道理一時間後。
卵の活動が活発になってきた。
そろそろだろう。
こういうのは初めの刷り込みが肝心だ。
俺はこの子の親を仕方ないとはいえ殺している。
よって、この子に復讐されないためには、親の代わりに愛してやる位の愛情が必要だ。
そして、この子が大きくなって自分の事を考えられるようになってから、真実を話し、裁かせる。
卑怯なやり方だが、これがこちらにとって、一番リスクの少ないやり方だ。
・・・下手をすれば、大きくなって牙をむくかもしれないが、その時にはポチが強くなっているだろう。
・・・よし、腹は決まった。後は結果を受け止めるだけだ。
そして、卵が光を発し始め、辺りを真昼の様に照らしたのち、再び森に木々にて薄暗くなると、そこには卵の殻に包まれた小鳥が
「キューキュー」
と鳴いていた。
俺は急いで抱きかかえ
「よーし、よく生まれてきたな。いい子だ。」
と、小さい頭を撫でてやると
「キューキュー♪」
と、嬉しそうに鳴いた。
「どうやら、最初の受け入れは成功したようですね。問題はここからです。まず餌を与えないといけません。」
とレナがいった。
「それなら、先ずはどんな餌を食べるか調べましょう。」
とリナがいって、辞典で探す。
俺も鑑定を発動する。恐らくは分かるだろう。
鳥型使役獣
名前 ?
階級レベル0
魔力1
備考 生まれたばかりの雛の為、直ぐに餌を食べさせる必要がある。餌は液体が望ましい。そして、レベルが1になれば魔物の肉が食べられるようになるため、そこからが育て方次第だろう。
「よし、先ずはペンデュラムを飲ませよう。液体の餌で魔力のある者なら成長も早いだろう。」
そう判断し、俺はポチに大急ぎでペンデュラムを狩ってくるように指示を出した。
「りょうかーい」
そうして、狩りに出て数分後、ポチがペンデュラム3体を気絶した状態で咥えてきた。
「よし、早速飲ませてくれ。」
「はーい。」
「キューーー♪」
それから、あっという間に三体のペンデュラムを飲み込む雛。
「よし、では。そろそろ名前を決めるか。何時までもこの子じゃだめだからな。・・・よし、今日からお前はバドだ。よろしくな?」
「キュー♪」
・・・うん。分かってはいたが、やっぱり可愛いな。
よし、次はステータスの確認だ。・・・まだ、鑑定を使わないと見れないんだったか。
そして、再び鑑定を発動した。
鳥型使役獣
名前 バド
階級 レベル2
魔力 1万
属性 風 雷
魔法 火 水 風 雷 無 重力 闇
種族体質 気流操作
気圧操作
特異体質 成長促進
王者の覇気の素質
魔力探査の素質
眷属支配の素質
自然回復の素質
魔気吸収の素質
・・・なんか、アイツの子供だけあって半端ないな。
素質もヤバイし、レベル2で魔力が半端ないな・・・。
よし、この調子でドンドン食わすか。
ポチの時みたいに言葉が喋れるようになれば、何かに目覚めるかも知れん。
「よし、取りあえず食わせられるだけ食わせよう。言葉を話せるようになれば進展もあるだろう。・・・あ、一応言っとくが森の生体系が崩れる程は狩ってきたら駄目だぞ?」
俺がそういうと、分かってるのかいないのかポチが狼の姿で
「はーい」
とノリの良い返事を返した。
・・・・さっきから、やけに視線を感じるが・・・。
「?さっきからどうした?二人とも、裸のままで。俺的には嬉しいが、風邪ひくぞ?」
「何か、私たちは体以外でお役に立つことが有るのかと疑問に思いまして・・・。」
・・・なるほど、無駄にこの世界では便利だからな、俺の力。しかし。
「心配しなくても、町や村に行けば確実に世話になるし、俺に魔力が無かったら、二人にも生活面だけでなく戦闘面でも頼らざるを得ないことが多くなるよ。・・・あ、そういえば、この世界に奴隷はあるって言ったよね?」
「はい。それが?」
「そして、古代遺跡が如何とかも。」
「ええ、言いました。」
「その時は必ず君らが必要だから、今はこの体で楽しませてくれたらいいよ。」
そういって、俺は後ろから少しだけ大きなリナの方の乳房を揉ませて貰う
「何かはぐらかされている気もしますが、今は良いです。」
・・・何か不貞腐れてしまった。あ、もう二つ聞かねば。
「この世界の魔力って、どういう風に発動するの?魔法陣やら血の契約やら言ってたけど。」
「あー、それは・・・」
「ごっしゅっじんっ様~♪持ってきったよ~♪」
ドサッ! ドサドサドサ!!
リナが答える前に、ポチが餌を大量に咥えて(風で運んでもいる)持って帰ってきた。
褒めて褒めてと言わんばかりに尻尾を振り振り頭を差し出す。
そして、俺も当然のごとく撫でてやる。
「わーい♪」
・・・うーん、大きくなって擬人化の時の姿があれだから、ギャップが凄い。
・・・行為の時も凄いんだろうか?・・いや、俺にそっちの趣味は無い。モフモフは可愛くて好きだが、断じて、マニアではない。
「・・・何故か納得できないのは気のせいでしょうか?目の前の裸の女の子よりも、大きな狼を溺愛するのは・・・。もしや!そっちの趣味のお人でしたか?そして、私たちとは遊びですると?」
何か、勘違いされてるな。
「いや、勘違いするな。これは動物の愛護の精神だ。俺の好きでシたいのはあくまで人の女の子だ。」
そこまで言うと、やっと
「それならいいのですが・・・。」
と大人しくなった。・・・ふー、やれやれ。宥めるのも一苦労だ。
これからが本番だってのに・・・。
「よし、それでは。今から狩ってきた餌をバドにやるけど、魔石はまだどうなるか分からんから手は付けない。そして、定期的に鑑定をしたいからリナとレナは少しくらい魔石を使って構わないから、魔物の強さを見れる道具を水晶で出して?って、出せるのかな?」
その問いにレナが
「その道具になりますと、魔道具と言う物になりまして、前にも言った通り技術的な物は価値が跳ね上がりますので、創る方が楽です。一応私が簡単な物なら作れますので、この位のサイズの魔石を出してください。材料は持ってますから。」
そういって、拳大の大きさを要求してきた。
「解った。って言うかポチ。今狩ってきた中にその位の奴ないか?俺が出してもいいが、多少なりとも疲れるから、あるなら出してくれ。」
「はーい」
ボトッ!
と、口の中に入れてある魔石を吐きだしてきた。・・・まず唾液を落とさんといかんな。
そう思いながら、言われた大きさの魔石の唾液を風で落とし、レナに渡す。
「ほい、これでいいか?」
「ええ、この大きさなら大丈夫です。・・・えーと。あった。これを・・・」
そう呟きながら、一見カラのバッグから容量ギリギリ位の大きさの器具と保護メガネを取り出すと。
ガガガガ!! バリバリバリ!! ウィーン!
と、何やら機械的な音を出して、加工している。・・・そして、数分後。
「ふー、何とか一個出来ました。魔力が無いと使えませんが、必要な最低限の性能は有ります。」
「へー、その性能の付け方は?」
「決められた魔法陣を刻むだけです。使い方も魔力を篭めるだけなので、誰でも使えます。」
「なら、俺と交代で、バドの成長を見るのが一人と、周りを警戒するポチの付き添いをするのが一人いるから、交互にやろう。」
「「はい。」」
「はーい」
「・・よーし、バド。ここにある餌を良いというまで食べていいぞ?待て!と言ったらやめてくれよ?」
「キュー♪」
「よし、じゃー、食え。そして、早く大きくなって、話せるようになれ。」
それから、最初は嘴で啄む様に餌を食べていたのだが、段々口に咥えて丸のみで食べだした。
その頃からレベルが変わって行った。
鳥型使役魔獣
名前 バド
階級 レベル4
魔力 6万
属性 風 雷
魔法 火 水 風 雷 無 重力 闇
種族体質 気流操作
気圧操作
特異体質 王者の覇気の素質
魔力探査の素質
眷属支配の素質
自然回復(中)
魔気吸収の素質
・・・もう、何と言って良いか分からんな。このまま行けば確実に親より強くならないか?
そんなことを考えてる間も食ってるから当然レベルは上がるわけで。
鳥型使役獣
名前 バド
階級 レベル5
魔力 10万
属性 風 雷
魔法 火 水 風 雷 無 重力 闇
種族体質 気流操作
気圧操作
特異体質 成長促進(レベルごとの成長幅が広がる)
王者の覇気
魔力探査
眷属支配
自然回復(大)
魔気吸収(食べた魔物の魔力を通常の2割増しで得る)
ノービング 食べた魔物の魔質(魔力、魔法、属性、体質)を得る。ただし、使役者及び同じ使役者の使役獣の倒した魔物でないと効果なし。
魔力 50万
魔法 水 風 無 毒 振動 ガス 擬態 催眠
属性 水 風 無
体質 気流操作
自己再生
自己治癒力上昇(大)
毒無効
・・・よっしゃー!ポチと似たチート出たー!というか、マジチート過ぎねーかこの能力。
こんなの相手にする奴が気の毒になってくるぞ。っと、一旦説明して結論を聞こうじゃないか。(こんな奴を相手にはしたくないが。)
「おーい、一旦待て。とりあえず、お前の親の事について話しておく。」
そこで、勢いよく食っていたバドが、小首を傾げながら聞いてきた。
「なーに、パパ?パパの何を話してくれるの?」
・・・どうやら刷り込みは成功しているようだ。
ここで、正直に言う事で、後々の問題を回避できるかどうかが決まる。
「実はな・・・・」
そして、バドに実の親となる親鳥を事情があるにせよ殺したこと、そして、出来ればこのまま俺の使役獣として行動して欲しいことを、話した。(勿論刷り込み関係の話はしない。自然界の事は自然界で学ぶのが基本だからだ。)
そして、その話を聞いたバドからの驚きの発言が(別に当たり前のことだと思うが)。
「そんな、護ってくれなかった親より。育ててくれる親の方が大事だよ。気にしないでよパパ。」
と、実に獣らしい考え方だった。
「よし、懸念した問題は消えた所で、今のところ能力面の優劣でポチの方が強くできそうだからな。・・・ポチ、この子の生みの親だから、力になってくれることに感謝しながら喰え。それと、この回復魔法を使える魔物の魔石はポチに、肉はバドにやる。・・・ほら、二人とも喰え。」
そう言って、保管していた他の魔石と肉も序に出して、魔石とバドの喰った事のある肉はポチが。喰ってない肉はバドがそれぞれ喰う事になった。
そして、結果が
鳥型使役獣
名前 バド
階級 レベル8
魔力 16万
属性 風 雷
魔法 火 水 風 雷 無 重力 闇
種族体質 気流操作
気圧操作
特異体質 成長促進(レベルごとの成長幅が広がる)
王者の覇気
魔力探査
眷属支配
自然回復(大)
魔気吸収(食べた魔物の魔力を通常の2割増しで得る)
ノービング
魔力 70万
魔法 水 風 無 毒 振動 ガス 擬態 催眠 回復 重力
属性 水 風 無
体質 筋力上昇
気流操作
自己再生
自己治癒力上昇(大)
毒無効
使役魔獣
狼型
名前 ポチ
階級 レベル9
魔力 21万
ラーニング
ファイアーバード
魔法 火 風 雷
魔力 21万
属性 火
種族体質 不死の素質
気流操作
気圧操作
特異体質 王者の威圧
魔力探査
ビッグホッグ
魔法 無 重力 身体強化
魔力 5万
属性 無
種族体質 筋力上昇
ゲルマンドーブ
魔法 無 重力
魔力 5万5000
属性 無
種族体質 自己治癒力上昇(大)
プロン
魔法 催眠 振動 風 無
魔力 7万
属性 風
種族体質 気流操作
ペンデュラム
魔法 水 風 毒 振動 ガス 擬態
魔力 1万
属性 水
種族体質 自己再生
コルテ
魔法 回復
魔力 一万
属性 無
グランゾー
魔力 37万
魔法 火 水 雷 風 重力 無 闇
種族体質 気流操作
気圧操作
特異体質 自然回復(大)
王者の覇気
眷属支配
魔力探査
・・・もう、俺たちに敵対する奴が可哀相になってきた。
けど、この世界でこの強さがどれくらいの位置か分からんから、結局は調べるためにも、リナとレナの生存を知らせるためにも町に行かないと駄目なんだよなー。
まー。あの鳥の大きさで弱い方ってのは無いと思うけど。・・・?何か変だ、なんだ?
・・・チクチクチク・・ポーン!
そうだよ!バドの大きさが全然変わってないんだよ!どうして?何故?WHY(何故)?I WANT YOU TELL ME THE REASON!(誰か 俺に 理由を 説明してくれ)
・・・いかん。取り乱してしまった。
ここは、本鳥に聞いた方が早いな。
「なー、バド?」
「なに?パパ」
「なんで、レベルが上がったのに、ポチみたいに糞を出したり、大きくなったりしないんだ?」
「さあ?なんで?」
いや、こっちが聞いてるんやがな。
そこへ、リナが仮説を話す。
「ところで、ポチちゃんは最初は赤ちゃんだったんですか?それとも、もう子狼だったとか?もし、子狼なら単純に時間が経ってないからだと思います。少し時間が経てば少しずつ大きくなるでしょう。とはいえ、今でも普通の鳥サイズは有りますがね。」
まあ、確かにな。
けどこのままじゃ、二人を乗せら・・・あ!そうだ。擬態があるじゃん。
「バド。擬態は出来るよな?それで、大きくなって二人を乗せてくれ。で、俺はポチの方に乗るから。それで、取りあえずこの森を抜けて、レナたちの家族のいる町に行こう。」
それを言うと、レナが申し訳無さそうに
「すいません、総司様。態々余計な手間を取らせるような事を言って。」
そういって、頭を下げる。(念のため言っとくが、今は二人とも服を着ているから、胸が揺れる等の眼福は無い。)
「ま、いいさ。何かまだ忘れている感じがするけど、分からんもんは分からんから。取りあえず、次の目的地はリナたちの家族のいる町で。じゃ、ポチ。バド。用意して?」
「うん。解かった、ご主人様 (パパ)」
こうして、漸く俺たちはこの森から旅立ったのだった。
邪神や洞窟の事も忘れて・・・。
鍵を黒ずくめから貰っていることを思い出すのは、当分先の話になる。