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落ちた先の異世界でペットを獲得しました

あ・れからー♪

ぼくたちはー♪

どーして・こーなった・の・か・なー♪


ぼくのー♪

うしろ・に・はー♪

こ・おーか・み・が、なきな・が・らー♪

ついて・く・るー♪


めのー♪

まえにはー♪

もりがー♪

まあて・い・るー♪



・・・はー。ホント、どうしてこうなったんだろ。

幾ら、あっち行けと言っても近寄ってくるし、どうしたもんかな。

・・・・もうあきらめてペットにでもしようか?

しかし、魔獣をペットになんて出来るのか?

試にダメもとで聞いてみるか。

「おい、ポチ。一緒に来たいのか?」

と、ダメもとで聞けば、打てば響くタイミングで

「ワン!」

と答えるポチ君

・・・・・・・。気のせいか?今ポチで反応したな。


よし、今度は引っ掻けてやろう。もう一度だ。

「本当に一緒に来たいのか?シロ。」


「・・・・」


・・・・なっ!なんと!反応なし。・・・いや、若干目をうるうるさせてこちらを見ている。

うん。何か可愛い。

よし、今の反応でポチに決定!

そう思い、飼う事に決めて、再び鑑定を発動すると


狼型使役魔獣

名前 ポチ

階級 レベル1

魔力 10

使役者 各務総司


備考 戦えば戦うほど、食えば食うほどレベルが上がり、強くなる。どちらかといえば戦う方が強くなりやすい。

レベルが上がるほど知能も身体能力も上がり、レベルが5になれば言葉を話せるようになる。

レベル10を超えれば人型にも成れるため、亜人と間違えられるので注意が必要。

更に、使役魔獣はその気に入っている主に対して魔石を吐き出し渡すが、その魔石は召喚石と言って、我慢して飲み込むと、眼を閉じた時その主の頭の片隅にその魔獣が映像として現れ、その能力値を見せてくれるほか、戦闘によって死んだとき、魔石になり、予め決められた属性の魔力を与える事で復活して、また一緒に行動することが出来る。

・・・・・うん。チャッカリ使役魔獣になっちゃってるよ、こいつ。名前もポチだし。

・・・それでか!シロで反応しなかったのは。

というより、ハッキリ言ってこれはもう使役魔獣というより、召喚魔獣だな。

けど、予め決められた属性というのは分からんな。

そもそも、この魔獣の属性すら分からんし。

まー、考えても分からんし、こうなれば連れて行くしかないな。

せめて、早めに言葉話せるようになって、退屈が紛れたらいいんだが。


そう思い

「早く強くなってくれよ?」


というと

「ワン!」

と元気よく返事してくれた。


・・・うう。何か、感動して目から涙が・・・。


これは、もう他の獲物を見つけて育てるしかないじゃないか!


あわよくば、新たな使役魔獣ゲット!





そして、しばらくしてもう目の前に森が目前に迫った所で、空が暗くなって、なんだ?と思いながら上を見ると・・・・。


「ワーオ!有りえねー!なんっだこの大きさの鳥は!」


そう、体長約5M、横幅7M程の怪鳥がそこにいた。


そして、俺の手に入れたばかりのポチを食べようとしていやがった!


そこで、俺はキレて、気が付けばその怪鳥の目の前で手を振りかぶりながら


「内のポチに何するんじゃワレー!」


といいながら、拳に風を纏わせ破壊力を上げた拳を鳥の眉間に突き入れた。


そして、その時に脳味噌をグチャグチャにすることも忘れない。


ドス!   ドーーーン!!


こうして、登場僅か数秒で怪鳥はその命を散らせた。


その口元にはこれまでで見たことの無いくらいのデカさの宝石があった。


それを空間に放り込みながら


「はー、倒せたのはいいが、どうすっかなー?戦わせようとしてもあんな化け物相手じゃ、ポチでは勝てそうになかったし。ていうか、いきなり食われかけたしな。・・・そうだ!食っても強くなるって書いてたから、食えるかもしれない。同族じゃないんだから別にいいだろう。弱肉強食の世界で魔獣同士は食ったらダメなんて言うのは無いと思うし。・・おい、ポチ。こっち来い。」


そういうとポチは


「ハッ・・ハッ・・」


といいながら、呼ばれたのが嬉しい様に尻尾を振り振り近づいて、足元にすり寄ってきた。

・・・うん。やっぱり可愛い。雌なら最高だな。・・・いや、これだけ可愛いならオスでもいいけど。


っと。ンなこと考えてる場合じゃないな。


「ポチ、この怪鳥の肉を食ってレベルを上げてくれ。そして、言葉を話せるようになってお喋りしよう。」


そういって肉を勧めると。

「ワン!」

と一吠えし、


「ガウ!・・ガウガウ!!」

と肉を貪り始めた。


その勢いは凄まじく、途中で食いながら糞をだし、糞を出しながらと食い続けると言った具合だ。


それをかれこれ3時間・・・・5時間くらいか?続けている。

心なしか・・・って言うか、段々だから分からなかったが、明らかに食い始めよりデカくなってる。

まー、その間俺は自分の特訓をしてるから暇じゃねーけど。


そして、食って大きくなった体積より糞の体積が異様に大きいってことは、成長に関係する部分以外は糞として出しているって事か。


そして、遂に食い終わって体長が50センチくらいの可愛い子狼が今では体長2Mの大きな女狐になっている。(なんで雌と解ったかというと、付いてなかったからだ。)


そして、食い終わって疲れたのかゆっくりと横になったポチが


「ご馳走様、ご主人様。レベルも何とか喋れるくらいに上がったみたいだから、これからは一杯お喋りしましょ?あ、それとこの魔石を渡して置きますね。何時でも私を見れますから使ってくださいね?」


そういって、ポチが頭だけをこちらに向けて、俺の顔を舐めながら魔石を渡してきた。

・・・なんか、話せるだけでここまで便利になるとは、・・・やはりいいな。


「わぷっ!いきなり喋れるくらいにレベルが上がるって、あの鳥はどんだけ強かったんだ?・・・・あ、強さといえば。ポチの強さの確認でもしとくか。」


そういいながら、俺は涙を流し、我慢しながら魔石を飲み込むと目を閉じてポチのステータス(ゲームの感覚だ)を見た。


狼型使役魔獣

名前 ポチ

階級 レベル6

魔力 7万5000

使役者 各務総司

能力

身体強化   レベルが上がるごとに比例して、能力増大

嗅覚強化   上に同じ

脚力強化   上に同じ



ラーニング 倒して得た魔獣の魔石を飲むことで、その魔獣の能力(魔力、属性、特異体質、魔法)をコピーする。魔獣自身が倒していなくても、使役者や、同じ主の使役魔獣が倒したのなら同じ事。ただし、それ以外の者の場合は反応なし。


・・・おーーー!!チート能力来たーーー!早速、さっきの鳥の魔石を飲ませてみよう!


 そう判断して、俺は空間からさっき手に入れた鳥の魔石を渡した。


「よし、お返しにこの魔石を上げよう。さっきの鳥の魔石だ、飲んでくれ。」


 その言葉にポチが嬉しそうに頷きながら。


「わあ!ご主人様からの初めてのプレゼントですね?嬉しいです。では、有難く頂かせて貰います。」


 そういいながら、魔石を咥えて器用に上に放り投げてそのまま「あーん」といって口に入れて飲み込むと、体が突然輝きだし、やがて消えた。

・・なんだったんだ?今の。


そして、再びステータスを確認の為、眼を閉じると。


使役魔獣

名前 ポチ

階級 レベル6

魔力 8万

能力

ラーニング 

ファイアーバード

魔法 火 風 雷 

魔力 21万

属性 火

種族体質 不死の素質

     気流操作

     気圧操作

     

特異体質 王者の威圧(自分より弱い魔力の魔物相手に絶対的な支配権を持つ)

     魔力探査


 すげー!魔法が使えたのかよ。さっきの鳥!・・・一瞬で殺したから、気付かんかったぜ・・・。

まあいいや、そうとなればやることは一つ!


「なあ、ポチ。さっきの奴の力で風と火の魔法が使えるみたいだからさ、そこの岩とあっちの森の木で簡単なたき火を作ってくれ。そしたら、・・お前には悪いが、お前の家族の肉を俺が串焼きにして頂く。お前の食事の観察で時間が経ったから。俺もそろそろ飯にしたい。」


「はい!私がご主人様のお役に立てるなら喜んで!」


といって、尻尾を森の方に振るとその先から鎌鼬の様な風の刃が発生し、500Mは離れている森の木を一本切り刻んで(あまりに遠くて鑑定の派生能力の千里眼でやっと見える位)風に乗せて運んで来た薪を、近くの岩と岩の間に置いて、火の魔法で火を起こした。


「はい!完成です。ご主人様♪」


そして、頭をぬっと俺の前に持ってくる。


・・・思わず撫でてしまった。しかし、嬉しかったのかポチも


「えへへー♪」

といて、笑顔(あまり変わらんが)になっていた。


そして、俺は宣言した。

「飯だーーー!」


「おーーー!」


とノリの良いポチだった。






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