王都への旅路8
アンキとマナとクロとフェニックスのヒナ、フックは王への謁見をするために並んでいた。
「ねえアンキ、日が暮れる前に大王様にあえるの。」
「その整理券を見てみろ、時間が書いてある。」
「・・・、遊園地の整理券みたいね。」
「ああ、元は遊園地で使っていたのを転用しているだけだからな。」
「!そういえばアンキ、あんたの持っているそれなに?」
「話さなかったか、これは通信機だよ。」
「つ・う・し・ん・き?なにそれ。」
「通信機だ。同じ物を持っている人とスイッチを入れて選ぶと話せるんだよ。」
「今整理券になっているのはどうして。」
「ああ、バージョンアップしたからな、そのモードにして整理番号を入れれば普通に使えるよ。」
「ふううん。」
そんな話しをていると、前の前の人の番になった。
「そういえばアンキ、あんた大王様にあったことあるの。」
「あるよ。」
「ふーん、あたしはねえ、2回も会っちゃった。」
「俺はねえ、1泊2日で大王様が来たことあるよ。それについ150日前もサラト先生のおともで会ったし。そのほかにも5・6回くらい会ったことあるよ。」
「そ、そうなのそういえば私も4回くらい会ったような。」
「ふーん。あ、そういえば7・8回くらいあるわ。おれ。」
「・・・・・・」
全く会話がかみ合わない。
とうとう、アンキ達の番になった。
アンキ達が部屋に入って待っていると、王様が部屋に入って来た。
「おお、お前はアンキではないか、あの子が会いたがっていたぞ。」
「そうですか、アイムが。」
「これが終わったらまた勝負をしてやってくれんかね。」
「ええ、いいですとも。」
「それではまた明日。」
・・・・・・・・
「アンキ、あんた何でうちの国の王様と顔見知りなの。」
「いや、ちょっと昔視察のときにね。」
「でもアンキってこの国の人間じゃないでしょ。」
「まあ、人間ってのはいろいろあるからな。」
「ねえアンキ、暇ならさ、近くのギルドでバスター登録してこない。」
「ああ別に俺はかまないけど。」
「じゃあさ、いこうよギルド。」
そういう事情で、アンキとマナは近くのギルドへ向かった。
「と、いうわけでハンター登録したいのですけど。」
「わかりました。では、このギルドカードのコピーに出身と年齢を書いてください。レベルはこちらで計り、ランク付けするので、30分ほどお待ちください。
「で、アンキは昔、視察のときに何をしたの。」
「え、何の話。」
「はら、アンキと王様が顔見知りだって話よ。」
「ああ、ところでマナは何でおれがこの国の生まれじゃないってわかったんだ。」
「それわね、アンキってたまにわけわかんない言葉を話すじゃん、だからなんとなく。」
「よくわかったな、そんな第6勘だのみのあてづっぽうで。」
「あれ、なんか忘れてるような・・・あ、そうだ、アンキって視察のときに何したの。
「ああ、あれはモンスターの集団に王様の一行が襲われていたときだな、間一髪で王様を助けたんだよ。」
「じゃあ命の恩人って事。」
「いや、あれくらいじゃ死なないんじゃないのかなあの人は。」
そんなことを話していると、ギルドカードが出来上がった。
「やったーこれでクエストに出れる。」
「確かにいい暇つぶしになるだろうな、だけど今日はもう遅い、ホテル亀にもどろう。」
アンキたちがホテルにもどると、驚きの知らせが待っていた。
「た、大変です。バスター試験が中止になりました。」
誤字脱字、説明不足の場合は言ってください。