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0ページ 始まりの日


余すことなく地上を照らす太陽の光。

それもここでは届かない。

ここは巨大な樹木達が支配する「閉ざされた森」。

そしてここは、光を嫌うモンスターたちの楽園でもあった。

近隣の村人達は、足を踏み入れたら最後、二度と戻っては来れないとして誰も近づかない。

ところがそんな森の中をまるでピクニックに行くかのような軽い足取りで進んでいく者がいた。




それは、身長180センチ程で黒のスーツ姿の男であった。

彼の名前は加賀優一、年齢は22歳。そしてこの物語の主人公である。

優一の姿はこの世界の衣服の常識から考えるとかなり奇抜で特徴的だ。

だが、優一には服装よりも特徴的な特徴があった。

それは、優一の顔である。

子供が見れば泣きだすという程の悪人顔なのだ。

特に眼力が鋭く「射殺す」という表現がぴったりなほどであった。




相変わらず軽い足取りのまま森の奥に進んでいく優一だったが、

彼の表情は暗く、雰囲気も重たかった。

そんな、彼は

「・・・どうして・・こう・・った・・・どうしてこうなったんだ・・」

呟きながら今現在の状況を作り出すことになった10日前の出来事を思い返すのであった。






~~遡ること10日前~~


「まさかこれ程までとは、、、恐るべし就職氷河期!!」

優一は今しがた「不採用」を言い渡された会社で記念すべき?「不採用」100社目を迎えた。

これは優一が無能だというわけではない。

事実、一次試験の筆記テストは全てパスしている。

問題は二次試験の面接であった。

先ほどの面接でのやり取りをみてみると・・・


コンコンッ←ノックの音

優一「失礼します」


ガチャ←ドアを開ける音

「「・・・・・・・」」面接官と優一の目が合う


スッ←面接官の一人が携帯電話を取り出す音

ピッピッポ←どこかに電話をかける音

面接官「もしもし、警察ですか?」

優一「ちょっとーーーーーー!!!!」


こうして警察沙汰になりかけたあげく、

面接官からその場で「周りに及ぼす影響が大きすぎるためウチでは雇えない。」

と言い渡されたのだった。



そして優一は自分の顔が原因で不採用という現実から目をそらすために「就職氷河期だから」と

責任転嫁しているのである。


もう、このまま就職できないんじゃないかと思っていたとき、

目の前に飛び込んできたのが「新規採用 世界を救うのは君だ!!」

という張り紙だった。


初投稿となります。どうぞよろしくお願いしますm(__)m

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