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電話したら、あなたは、何となくわかる。
あの日、いつもと違う、靴を履いて外へ出た。
なんだか、予感がした。
今日は、いつもと違う。
あなたに、逢えそうな気がした。
もう、逢えないのは、わかってる気持ちと、まだ、逢えそうな気持ち。
代り映えのない空だった。
あの日、貴方が、電話をかけなければ、こんなに、眠れない夜もないのに。
貴方が、そばにいれば、
何度もそう思った。
探しても、探しても、見つからない、貴方のように、何度も何度も、貴方を探していた。
きっと見つかる。
いつか、約束したね。
愛しているけど、もう逢えないって。
あの日、飛び出してきた、貴方を連れて、一緒に逃げたね。
どこまでも、2人一緒だと思ってた。
記憶。
あれから、30年がたとうとしてるね。




