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彼と彼女のデザイア。  作者: さんまぐ
地球/シェルガイ-最悪。

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118/155

第118話 キチンとお仕事をしてくださいね。

雲平はシレッとアグリに「帰るから、飛鳥山公園までバニエさんに大きな車で迎えに来てもらって」とメッセージを送った。


セムラとサモナブレイドを構えてジヤーのゲートから飛鳥山公園を目指し、移動際にフレジェを始めとした家臣達に、「変な真似をしても無駄です。シュザーク達が見張っていて、何処にいても神獣武器を使ったりゲートの側なら連絡をくれますからね。キチンとお仕事をしてくださいね」と言って次元移動を済ませる。


目の前に広がる地球の景色に、ミスティラは頭を抱えて「…もう何も言うまいと思ったが、なぜお前がサモナブレイドを使える?」と聞くと、雲平は「使えてないよ。セムラさんとゲートを繋ぐサモナブレイドがブレるから、押さえつけただけ」と言ってセムラを見て、「ね?セムラさん。お帰りなさい」と言うと、セムラは少し困った顔で「ただいまと言っても?」と聞く。


雲平は「はい。レーゼもジヤーも日本も全部、お帰りなさいとただいまですよ」と返す。


レーゼの兵士達は帰ってきた雲平やセムラ、カヌレだけではなくシェイクまでいる始末に目を丸くしたが、セムラが「皆さん、コジナーのオシコはコジナーに戻して結界を厚くしました。レーゼは多数の犠牲を出しましたが、無事に取り戻しました。レーゼ中の魔物達は雲平さんが皆殺しにしてくれました」と言うと、沸きつつも雲平を見て凄い顔をした。


そこに警察の誘導でゲートにやってきたバニエは、シェイク達を見て「雲平殿?帰還は喜ばしいのだがコレは?」と聞くと、雲平はゲートの方を見たり本庁の方を見て説明をした。


「とりあえずあっちにゴチャゴチャ、こっちにゴチャゴチャと面倒くさいから、必要な人達は集めちゃいました。とりあえずウチまで行きましょう。アグリに会いたいし、ばあちゃんにシェイクさん達会わせてあげたいし」

「…本庁に…」

「嫌ですよ。そんな事言うなら飛んで帰ります。この人数でウチまでなら飛べますし」


雲平は言うだけ言うと、「シュザーク、飛ぶよ」と声をかける。


頭を抑えたバニエが「わかりました。全員かのこ殿の所に集めます」と言ってマイクロバスに乗り込むと、ミスティラは「これが車か、噂には聞いていたが面白いな」と言って喜んでいた。


安倍川家は雲平達の帰還に沸く。

かのこに至ってはミスティラ達を見て「まぁぁぁ!新しい家族ね!お箸とお皿買わなきゃ!」と喜びながらセムラを抱きしめる。


「大変だったのね?顔に書いてあるわ。でもお婆ちゃんは、セムラちゃんが帰ってきてくれて嬉しい!」


そう言って喜び、シェイクには「ホイップくんのお兄様なのね。初めまして。安倍川かのこです。孫の雲平、アグリ、アチャンメとキャメラル、愚息の金太郎と金太郎の妻の瓜子がお世話になってます。ホイップくんには命を助けて貰いました。お礼を言わせてくださいね。ありがとうございます」と言う。


ミスティラを子供扱いしそうになり、雲平から「ばあちゃん、ミスティラは歳をとって若返ってを繰り返す人で300歳を超えてるんだよ」と言われたら、「まぁ!凄い!お友達になってくださる?」と自己紹介をしてから、パウンドとカヌレには「まぁ!仲睦まじい!夫婦箸を用意しますね!」と言い切るまで、バニエや政府高官の話を無視どころか封殺していた。



・・・



ホイップはシェイクの前に立って「兄上、お久しぶりです」と挨拶をすると、シェイクは兄バカの顔で「見違えたよホイップ!!雲平のお婆様のお言葉の通りなら、人々を守れたのだね!?」と聞く。


「はい。僕はかのこお婆様達を家族として仲間として、守りたい一心で魔物達の攻撃を凌ぎました!怖かったですが皆の顔を見たら頑張れました!」


この言葉にシェイクが喜ぶと「兄上、僕を励ましてくれた雲平の友達のあんこを紹介させてください」と言い、あんこが出てきて「初めまして!雲平の幼馴染の井村あんこです!」と挨拶をする。

雲平はそんなあんこを見て「あんこ?化粧したの?」と引いていた。


「お兄ちゃん!」

「アグリ!ただいま!スマホの連絡係ありがとね」


アグリが雲平に抱きつくと「クモヒラ!」、「私らも忘れるナ!」と言ってアチャンメとキャメラルも抱きつく。


「ただいま、アチャンメ、キャメラル。いない間に父さんの世話をさせてごめんね」


そう言った雲平は、「あ…」と言うとカオスチタンの剣を取り出して「ごめん。ブラウニーさんの剣なんだけど、ボロボロになっちゃった」と言って見せる。


「はぁ?嘘だろ?」

「マジだ、魔物を千は斬れる剣なのに…。クモヒラ何してきた?」


これに雲平が「んー…、魔物は万くらいから数えてないからわかんないけど、クラフティさんのサモナブレイドと斬り合ったからかな?本当ごめんね」と謝ると、バニエが「万!?誇張ではなく!?」と聞き返す。


「クモヒラ!私たちも聞きたい!」

「話してクレ!」


これに待ったをかけたのは本庁の偉い連中だったが、金太郎が「まあ先にウチの息子達がゲートの暴走に巻き込まれてからの話を聞きましょうや」とまとめて、安倍川家に招き入れた。

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