表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
47/74

46 他人への関心

 葵が障がい者施設での出来事を熱心に語り終えると、修一はいつものように穏やかな表情で頷いていた。しかし、今回はそれだけでは終わらなかった。普段、葵の話を静かに受け止めるだけで、あまり個人的なことに踏み込まない修一が、珍しく、ある一点に焦点を当てた。

 「その『遠山』さん…」


 修一の声に、かすかな、しかし確かな関心が込められているのを、葵は感じ取った。

 「彼が、若い頃に人に迷惑をかけた償いとして、この仕事を始めたと。そして、今では生きがいだと感じている、と…そう話していたんだね」


 修一は、確認するように言葉を繰り返した。その視線は、葵の顔の奥、彼女の心に響いた遠山の言葉の真意を探るようだった。彼がこの話を掘り下げようとしていることに、葵は少し驚いた。これまでの修一なら、ただ「うん、うん」と受け流すか、葵の感じた「勇気」や「刺激」について尋ねるのが常だったからだ。


 彼の瞳の奥には、何かを探るような、あるいは共感するような複雑な感情が宿っているように見えた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ