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45 日常の報告

 葵は毎日、その日にあった出来事を修一に話している。会えない時は電話で。それは、まるで日記を読み聞かせるかのように、他愛もないことでも、心に触れたことでも、すべてを修一と分かち合いたいという、彼女の無意識の欲求から来ていた。


 今日も、いつものように公園のベンチで、葵は修一に語りかけていた。話題は、障がい者施設でのこと。

 「この間ね、施設で支援ボランティアの人と話したの」


 葵の声は、どこか弾んでいた。施設での経験が、彼女の心に新たな活力を与えているのが伝わってくる。葵は話をした相手の印象、外見や年齢的なもの、名前、そして彼が障がい者たちに接する時の真摯な様子を、楽しげに修一に伝えた。幸樹が語った「償い」から始まった仕事が「生きがい」に変わったという話も、彼女の心に深く響いたのだろう、熱心に修一に語り聞かせた。


 修一は、いつものように穏やかな表情で、葵の話に耳を傾けていた。時折、「うん」「そうなんだ…」と相槌を打ちながら、葵の言葉を静かに受け止めていた。

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