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輪郭のない文体

作者: 秋暁秋季

注意事項1

起承転結はありません。

短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。


注意事項2

彼女的には、ブレる事無く普通に話してます。

話しているつもりです。


癖が強い。彼女の書くものは基本的に物凄く癖が強い。選ぶ言葉は日常会話。けれども文の羅列に並べ直すと途端に抽象的な物言いになる。それこそが彼女の文体。圧倒的なまでの個性で殴り掛かる。

これじゃこの世界を生きにくいだろう。等の本人もそれは理解しているようで、万人に簡潔かつ分かりやすい物言いに務めているが、ずっと難航している様だった。

「難しいですね。……ただ思ったままに、感じたままに口に出しているだけなのに、伝わらない。同じ言語を使っている筈なのに。……私のような人間はきっと厨二病と言われるのかも知れません。でも困った事に厨二病って治らないのです。治療法がないのです。それはもう諦めるしかなくないですか?」

今日も私の隣でせっせと文字を打ち込みながら、夢見るようにそう話した。相変わらず甘く、抽象的で、色彩だけを撒き散らした油絵の様な話をする。

基本的に学校生活において、出る杭は打たれる。ここまで高火力な会話を延々と続けられる様な子は、基本的に厄介な輩に目をつけられるか、引かれるか。うーん……余りにも水が合わない。

私が考えている事に気を使ってか、唐突に口を閉ざす。彼女なりの不器用な気遣いである。

「今は何を?」

「新しいお話を考えてます。やっぱりパイプオルガンはオルガンでした。道端に持っていくのが困難故にストリートオルガンなのかも知れません。結末はまだ……どうなるかは不明です。登場人物の成り行きにお任せするので」

そう笑顔で答えると、また携帯端末に目を戻す。まだ不明と言いながらも、ある程度の部分で文字で埋め尽くされている。恐らく台詞一つを弄って繋げるつもなのかも知れない。まぁ彼女らしいやり方。私はその様を見て、徐に口を開いた。

「また、解説を付けるの?」

「解説と言うよりも、解釈ですね。私が提示するのは数ある回答のうちの一つですから。あと万人に伝わる文脈を模索している最中です。所謂、言語化するための努力ですね」

そう言って出来上がった小説であろうものを見せてくれた。相変わらず輪郭のない文体がつらつらと並び、読むものを惑わせる。これが他者に書けるかと言われたら、多分無理。先程の言葉使いから分かる通り、個性で殴り掛かる様な文字の扱い方をする。そうして出来上がった物語も、極めて混沌としたものだった。

解説まで目を通すと、彼女の日頃の努力故か大分伝わり易い輪郭のある文体が並んでいた。けれども時折霞んでしまうのは、なんと言うか……癖なのかも知れない。

「書くのはとても楽しいです。美術と一緒なので。どれだけ個性で殴れるかが鍵だと思ってます」

少し不思議な子だった。一色で塗りつぶした絵の上で、一つだけ違うインクの染みのような子だった。けれどもそれこそが個性。生き残る手段。

私の書く話は癖は強いと思いますが、ぶっちゃけ他と並べて目立つようなところはあんまりない気がしますね。

並べられてたら埋もれるレベルです。

今回は抽象的な話に重きを置いて、万人に伝わりにくい様に文体弄っておきました。


とりあえず、書きたかった台詞は

解説というより解釈、言語化する為の努力。 です。


後書きに書いてあるのは、考察は主に解釈です。

皆様がお考えになるうちの一つだと考えていただけると。

あと、自分で書いてて訳分からんものを、少しでも言語化出来るように、解釈をつけます。

基本的に言語化下手くそで、何言ってるか分からないと自分でも思ってるので。

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