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8月27日 夏休み、隣の席の女の子と誕生日会をしました。

<安達 和奏 視点>



和奏を見つけた翌日、俺を除いた和奏、そして栞は俺の母さんの家に集まっていた。


「今回は楽しいものになりそうね?」

「そうですね。去年は誰にも祝われなかったらしいですから。」

「それに今回は和奏さんもいますし。」



 朝由美子さんの作った朝食を食べながら栞と由美子は何かについて話し合っていた。私はその会話にハテナを飛ばしながら聞いていた。

そして話の内容が見えない話に痺れを切らした私は栞に


「何の話?」


と聞いた。


「あ〜、修くんたちは知らなかったの!?。ごめんごめん。」

「今日はね大地の誕生日なのよ。」

「去年までは祝えなかったし、こんな機会だからこそ誕生日を祝ってあげたいんだ。」


答えてくれたその内容に私は驚いた。

仮にも恋人の誕生日を把握していなかったことにだ。


それから朝食を済ませた僕たちは誕生日会の準備をした。もちろんプレゼントを買いに行く余裕があるはずもなく時間を迎えてしまった。




********




「「「大地、お誕生日おめでとう!!」」」



「ありがとう。みんな。」

 


誕生日会ということと食べ盛りがあることもありテーブルには乗り切らないほどの料理が並んでいる。大地は、由美子が作った料理に夢中だ。


今日はおそらく何も恋人らしいことをすることなく終わるだろうとプレゼントを用意していないことがバレないという安堵とともにやはり恋人として一緒にいたかったなとも思った。


誕生日会も終わり、私は布団の上でそんな風に思いにふけっていた。


「和奏、奇遇だね。」

「大地、。」


まさかこんな時に会うとは思っていなかった。とにかく何か言わなばと思い今日、本人に直接はいえなかった言葉を紡いだ。


「……大地、改めてお誕生日おめでとうございます。」

「うん、ありがとう和奏。」




 どうしよう…、何を話せば…。




「ねえ和奏、バースデーボーイの戯言と思って聞き流していいから聞いてくれる?」

「え、あ、うん。何?」


大地はたっぷり間を開けて話しだした。その沈黙が私には辛かった。

違うと分かっていても色々最悪な方を考えてしまった。


「俺ね、和奏の事、大好きだよ。和奏が思ってるよりずっと、ずーとね。」

「…え?」



出てきたのは私が考えていたこととは真反対のことだった。


「私も、好きだよ。」


それから、俺たちは少し夜風に当たり、熱くなる顔を冷やしながらそんなことをしばらく言い合ってから、それぞれのベッドで眠りについたのだった。



――――――――――――



残り4日。

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