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風の公爵令嬢、白銀の君と出会う

こんにちは、こんばんは、咲林檎です。

遅くなってすみませんでした!

今回はまた出会いをするお話です。

さぁ、誰と出会うのか?

では、どうぞ!

翌日。私は目覚ましを止めてベッドに体を起こす。時計を見ると午前五時。まだ寝れる時間帯だ。

そこで私は昨日の出来事を思い出した。確かアナベルと対決することになったんだっけ…

ベッドから出てクローゼットの中から何時もの洋服達を出して着替えていく。


大変な事になったもんだな…と感じつつも現実として受け入れられてない部分も多々ある。実際アナベルと対決する…なんて夢にも───思ってはいたが───見ていないので、戸惑いが大きい。


黒いジャケットを着るとドアがノックされ、部屋にヴァルヴァラが入ってきた。


「お嬢様、おはようございます。今日もお早いのですね。」

「ええ、いつも早めに起きないと何だか性に合わなくて。」


いつものやり取りを終えてヴァルヴァラに髪を解かして貰いながら今日の講義を確認する。


「確か今日は座学だけじゃなくて実験もあるのよね?」

「はい、教師の方からそう聴いております。」


つまり生徒と交流することもある、ということか…ちょっと不安だわ。

そう思っていたのを感じ取られたのか、


「…大丈夫です、アイ様ならきっと。」


「はい、出来ましたよ」とブラシを髪から離すとヴァルヴァラは私の髪をそっと撫でる。昔から心を落ち着かせる為のおまじないだ。

「ありがとう」とヴァルヴァラにお礼を言うと、立ち上がり先に部屋を出る。


さて、どうしましょうかね…私が今のところ国に捕まってないということは、所謂エーデルシュタイン家のコネで…なのだろう。それ程アナベルは私と正々堂々戦いたいらしい。

というか、アナベルは気付いているのか。反乱を決意しているのは私だけではないのだと。流石に聡明なアナベルの事だ、勘づいているとは思うのだが…まぁ行動してみないと分からないわね。


私は学生寮を出ると真っ直ぐ校舎へ向かう。寮の中では明らかにアナベル派閥が強いだろうし、実際、取り巻きとか沢山居たし。


校舎に着くと案の定生徒が沢山居た。と言っても「一緒に反乱しない?」等声を掛ける勇気までは私にない。一昨日の自己紹介は自己紹介であったから出来たわけで───なんて自分に言い訳しつつ教室へ向かう。

教室に入ると人は一人しか居なかった。銀髪に薄い青色の瞳。そして品の良い所作と雰囲気。完全にこれはヒロインですわ、うん。


私が自分の席に向かおうとすると、私に気付いたのか手を振って微笑む。…眩しい…私も手を振り返すともう一度ニコッと笑ってくれた。

────私は密かに『白銀の君』と呼ぶことにした。



座学が始まると、教師が面白くもない、つまらない話を始めた。勿論授業に関する事なのだが私は先に家庭教師に教えて貰っていた内容だし、この内容を教えて貰っていたのはまさかの幼少期。

この学校は幼少期に教える事を勉強するの?なんて思っているのは私だけ───席が一つ空いていてサボっている人も居たが───みたいだ。

ノートに術式を書く気力も無く、ただ外の景色を見ていた。



問題の実験も一通り終わり、早く帰ろうと思っていたその時。


「あの…アイ・シュトリーネン様ですか?」


なんと、あの『白銀の君』に話し掛けられたのである。周りはまだ実験中。『白銀の君』が居る班もまだ実験の途中である。


「どうしたのですか?何か、私に用があるのですか…?」


にこやかに(私はそう意識して)微笑むと申し訳なさそうに『白銀の君』が話を切り出す。


「私の婚約者を一緒に探して下さらない?」


────なん…だと…?

わぁ~!!!!! ()

『白銀の君』とは誰なんでしょうね?

急展開にはならないようにしている『風初』ですが、何だか最近急展開っぽくなってるような…なってないような…

まぁ次回も頑張りますのでお楽しみに~!

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