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風の公爵令嬢、謎の紋様を宿す

久し振りの投稿です。

皆様、長らくお待たせ致しました。

これからは週に2、3回投稿させて頂きます。

ご迷惑をお掛けして申し訳ございませんでした。


では、どうぞ!

…暫くして起き上がると、医務室のベッドで横になっていた。あまりお世話にならない部屋なので緊張しながらも体を起こす。



それにしても何故眠ってしまったのか。苦しんだ記憶はあるのだけど、余り覚えていない。


窓の外を見ると夕焼けが広がっていて、もう下校時間なのだと気付く。


すぐにベッドから降りて側にある鞄を取ろうとした。だが鞄は私の手からスルリと抜け、上に上がる。


何事か、と上を見ると…


「───アイ様、お目覚めでしたか。」


案の定、ヴァルヴァラが立っていた。


ヴァルヴァラは右手に自分の鞄を持ち、左手に私の鞄を持っていた。


私は「ふぅ…」と息を吐き出すと、頷いて返事をする。


「ええ、この通りね。…クロエやアナベル達に迷惑を掛けてしまったわね。」


私が少し俯いていると、ヴァルヴァラが少し呆れたような顔をする。


「当たり前です。勝手に倒れられて、校内中が大騒ぎになりました。教師の方々にも後程謝罪に行きましょうね。」


「…………ええ。」


何だか罪悪感しか湧かない。というか持病すら無いのに何故倒れたのか。罪悪感の後に疑問が湧いてきた。



医務室から出た私とヴァルヴァラはゆっくり職員室に赴き、担任に謝った。謝るのはいつぶりか、と思うほどであった。


帰路についた私達は、寮に着くとロビーの椅子に腰を下ろした。


ヴァルヴァラから聞いたのは、私が倒れた後の話。中々の阿鼻叫喚の嵐で、色々な人から心配されているんだな…と感じた。


その後クロエとアナベルがやって来て、クロエは目に涙を浮かべながら抱き付いてきた。

一方アナベルは、少し心配そうにしているだけであった。まぁそうだよね…



それで、その日は眠る事になったのだけど…


「…………あら?」


「どうしましたか、アイ様?」


私の鎖骨辺りを見ると、赤い縦の菱形の模様があった。勿論私にもヴァルヴァラにも覚えはなかった。


「変よね…いきなりこんな紋様が浮かび上がるなんて…」


「そうですね…でも、他に不調は無いみたいですし、今日はお休みになられて下さい。」


「…………ええ、そうするわ。」


私はベッドに横になり、眠りに落ちた。

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