風の公爵令嬢、学園行きがけって~~~い!!!!!
ふへへ…こんにちは、こんばんは、咲林檎です☆
この小説、『風の公爵令嬢、初の学園生活!~学園生活楽しみながら反乱企てます~』はLINEのオープンチャット、『アルカンシエル王国・王立魔法学園』のキャラ達を描いた作品となっています。
勿論アイ・シュトリーネンというキャラは私、咲林檎のオリキャラとなっております。
是非この小説を読んで面白いと感じて頂けましたら、感想をお願いいたします!
──────とある朝、私は母に呼び出されて執務室に来ていた。
ドアをノックし中に入る。執務室は一面がガラス張りになっており、太陽の光が射し込んできて眩しい。
私は奥にある長机に近付くと椅子に座っている部屋の主に向かってお辞儀をする。
「───お母様、只今参りました。」
するも部屋の主────お母様『ソニア・シュトリーネン』が椅子から立ち、私の前へ進みでる。
今日のお母様のお召し物はシュトリーネン家伝統色のシンプルな深緑のドレスと風をあしらったブローチ。そしてとても小さなエメラルドの宝石が嵌め込まれたネックレス。
緑尽くしと言っても過言ではない。
それに対して私の格好は花柄のブラウスに黒の羽織、そして茶色カチューシャ。お母様とは対称的な色合いだ(まあ似合っているから良いのだが)。
頭を上げ姿勢を整えるとお母様は私の真ん前で止まり、私に向き直っていた。
この歩き方───まぁ登場の仕方かな───をする時は大体大事な話の前触れである。
何のお話なのだろうかと気を引き締めてお母様を見る。
すると、何故か胸が───ドクンと、波打った。
分からない、良くない前触れなのかもしれないが…今は気にすることはないだろう。
お母様は私を真っ直ぐ捉え、こう告げた。
「─────アイ、貴女には明日からアルカンシエル王国・王立魔法学園に通って貰います。」
─────何となく、予想していた事だったが。
もう私も学園に通う時期になっていたのか…と感慨深くしているうちにお母様の話は続く。
「私達シュトリーネン公爵家は、代々アルカンシエル王家に仕えてきた一族。時には騎士を、時には宰相等を輩出した、名門なのです。
──────だからアイ、貴女にもアルカンシエルの役に立つ…いえ、人の上に立つ人間になって貰います。」
そしてゆくゆくはこの国を手に入れる───そうでしょう、お母様?
等の意味合いの視線を投げ掛けるとお母様は微笑みながら頷く。
──────アルカンシエル王国・王立魔法学園というのは、名前の通りアルカンシエル王国の王都にある全寮制の共学校である。
名だたる騎士や貴族、そして王族を輩出してきた伝統の『ありすぎる』名門校である。
アルカンシエル王国の貴族だけでなく、他の国からの留学生等も来るらしい───という予備知識は幼少期から知っていた。
部屋で従者に荷造りをさせながらそれらを思い出していると、部屋のドアがノックされ同行する従者が部屋に入ってきた。
「─────アイ様、此度のご入学、おめでとうございます。私、ヴァルヴァラも同行させて頂きます。」
栗色の髪に灰色がかったライトグリーンの瞳。服装は豪華であっても豪奢ではなく、質素な色合いと組み合わせ。明らかに貴族の身なりではないことが分かる。
勿論、彼女の出身は平民である。
彼女は綺麗にお辞儀すると出来上がった私の荷物を持ってドアの前に立つ。
本当に平民出身なのか、と疑う程所作が綺麗だ。
彼女だからこそ私が命と安全を預けるのに相応しいと考えたのだ。
私達は部屋を出るとお母様に挨拶をする。お母様は私の顔を見て
「楽しんでらっしゃい。最初で最後の学園生活なのだから。」
と言った。
だが────私とヴァルヴァラ、そしてお母様の目的は優秀な人材を育てる以外にもうひとつある。
それは──────アルカンシエル王国に反乱して新しく国を作っていく、というものであった────
エヘヘヘヘヘヘヘヘ、どうでしたか?
かなり最初からフラグ立ちまくりでしたが、色々な考察が頭の中に…グルグル…グルグル… ( )
是非考察等もコメントに書いて頂けたら幸いです。