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氷上のシヴァ  作者: 天上杏
Bonus Track 第六章 Butterfly 霧崎汐音
152/184

第19話 Letter_1

 ロッカーに、一通の手紙が差し込まれていた。


「あなたはわたしの失われたたましいです」


 指先からたちまち全身が硬直した。


「全日本ノービスであなたを見た時、涙が止まりませんでした。まるで氷上が住処のようなスケート。神様が遣わせた氷の天使。あなたというスケーターに出会えたことに感謝します」


 印刷されたようにきれいな字。

 水色の便せん、封筒。

 表も裏も。

 差出人の名前は、無かった。


 ほとんど衝動的に、わたしはその手紙を破った。

 大きく二つに切り裂き、それからビリビリにした。

 紙片が床に散らばるのも構わなかった。

 吐き気が止まらなかった。


 大会後、手紙やプレゼントをくれるファンがいる。

 連盟を通してファンレターをもらうこともある。

 でも、これはそういうのとはちがう。


 ――出会えたことに感謝?

 お前は誰だ。

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