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もんもんモンスター  作者: 猪八豚
大怪物少女
29/150

29 六人の少女と、とびっきりの女子中学生達

 また来る事を告げながら支払いを済ませ、もの凄い美味の残響に頭をボーっとさせながら店を後にすると、外で俺達を待ち構えていたのは、なんと……とびっきりの女子中学生達だった。


 もうどの変態おじさんが完全変化し転生した女子中学生なのか判別がつかない程、これまで沢山の女子中学生をこの世界に送り出してきてしまった俺だが、勿論この女子中学生達がどの変態おじさんの生まれ変わった姿なのかなんて分かりはしない。


 目をつぶると思い出される、変態ボトルマスターおじさん達の破廉恥な奇行や異常犯罪の数々…この子達にその素質が遺伝していないのか、不安になってしまう。


「あのっ、すいません! 私達、以前あなた方に助けられた者なのですが、是非お話を……!」

「俺達は味の余韻を楽しんでいる最中でよ? 別に話とかしたくねえな。時間があるならメス堕ちビッチで集まって、学校でも作って、いっぱい話せばいいんじゃね?」


 1号が冷たく突き放すが、まったく動じない女子中学生。そういえば、女子中学生くらいになると意外に芯が強い子が居たりするのだ。


 目の前の女子中学生達は、どうやら沢山の女子中学生たちの代表として選ばれ、俺達の元に派遣されてきたらしい。よく見ると、街の至る所で女子中学生達が俺達を観察している……!


「そう、学校です。私達には記憶が無く、判っているのは女子中学生だという事だけ……! 勉強したり、部活したり、甘酸っぱい青春ライフを過ごすには、学校が必要なんです! 助けてもらえませんか!?」

「助けるったって、俺は金を出す事は出来るけど、それ以外は……」

「いえ、助けてほしいのはお金ではなく、モンスター退治なのです」


 街のはずれにある建物は、以前は学校として使われていたのだが、謎のモンスターが現れて教師や生徒を原因不明の理由で再起不能にする事件が頻発して閉鎖され、今では廃墟と化しているらしい。


 女子中学生達は似たような境遇同士で寄り集まって、俺から貰った金やバイトして得たお金などを使って、投げ売りされていたこの建物を購入したらしいのだが……。


「まさか、本当にモンスターが住んでいるだなんて、思わなかったんです」

「なるほど。この女子中学生がモンスターの被害者か……?」


 彼女たちの拠点だという長屋の中で、しゃがみ込んで震えている女子中学生に話を聞こうとするが、頭を振って答えようとしない。困っていると、突然自称女神のレム姉さんが胸を張って前に出てきた。


「しょうがないなあ。私の女神パワーを使えば、何が起こったのかを読み取ることが出来るわよ? さあ、私を崇め奉りなさい? 無能なんかじゃない女神様ァ!って!」


 そう主張するレム姉さんに読み取りを頼むと、初回サービスだからね! と言いながら手を掲げ、全身から珍妙な光を発し始める。一体どういう仕組みなのか分からないが、最近の手品は凄いな……。


 読み取りが終わったらしいのだが、お顔を真っ赤にして下を向いてしまうレム姉さん。どうしたの?と聞くと、女子中学生と同じように頭を振って答えてくれない。


「なんだよ……無能ビッチのままでいいのか? 俺にだけでいいからこっそり教えろよぉ」


 1号が適当に煽ると、ムッ! とした顔になったレム姉さんが、1号の耳元で何やら囁く。言葉を聞いて、ぶわっ~!と顔面を真っ赤にした1号が叫び出した。


「お、怒った裸のちんぽこっぽいモンスターが、群れで襲い掛かってくる!? なにそれ、どういうこと!?」


 うわ、この子、言っちゃったよ……という顔になったレム姉さんが、後に続ける。


「しかも、執拗にスカートの中に入ってこようとするんですって……鳴き声は『ハラメ~! ハラメ~!』よ?」

「嘘だろ……そ、そんな事されたら、ど、ど、どうなっちゃうんだァ!?」


 まぁ、そんなモンスターは女子中学生にありがちな妄想で、実際には居ないだろう……と思っていた。だが、校舎の廃墟に向かってみると、そのモンスター達は本当に実在していたのだ……。


「ハラメ~! ハラメ~! ハラメ~~~ッ!」


 竿に玉袋のような足が生えている、おちんちんっぽいけどよく見るとちんぽじゃない、でもちょっとちんぽっぽい男根モンスターは、1号の炎や2号の電撃にも耐える男らしい逞しさを見せつけてくるのだが、1号が不注意で彼らの玉袋っぽい足を踏み潰した所、絶叫しながら萎れてあっさり絶命する事が判ったので、そこからは一方的な展開である。


「キエエエエーッ!! ドウシテッ!? ドウシテあなたタチ、ワタシノ大好きな大好きなチンポモン達を!? クソッ……ワタシも一緒にイクよ!! あ、あ、ああああ~ん!!」


 校舎に隠れ住んでいた、とてもじゃないけど卑猥すぎて姿形を表現するのが難しい、亀の頭を模した頭髪の超変態ボトルマスターおじさんが、いつも通りの手順を踏んで光に包まれて、とびっきりの女子中学生に変化していく。


「あれっ……ここは……何処です……?私は誰……?」

「終わったな。あとは女子中学生達にこの校舎を引き渡せばいいだけだが……」

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