19 五人の少女の状態確認
1号が、俺だけ見られてズルくねえか!?というので、全員のステータスを見ることになった。順番に手を繋いで、お口からピュ!ピュ!と墨を発射する3号だったが、最後の方は墨が足りなくなってきたらしく、お顔を真っ赤にしてプルプル震えながら頑張っていた。
偉い! 偉いぞ3号! 頭をなでてやると、えへへ……! と照れる3号の事を、羨ましそうな顔で見つめる1号も、ついでなのでなでてやると、挙動不審になり顔面を真っ赤にして何処かに走って行ってしまった。1号は良くわからんなあ。
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なまえ:2号
せいべつ:おんな
しょくぎょう:雷女児様
れべる:3
いのち:ぴかぴかごろごろ!
ちから:2
ちのう:30
すばやさ:16
うつくしさ:22
たいせい:
すきる:超・雷電放射lv54 / 簿記計算lv20
とくちょう:
雷様の末裔モンスター。特徴的な語尾を持ち、電撃を放てるでちゅ。
計算が得意のようでち。ツッコミ担当女児でちゅでちゅ。
モンスターポイント:
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「2号、簿記計算出来るの!?」
「バッチリできまちゅ」
2号が居れば、店を作った時の事務計算とかは問題がなさそうだな……。
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なまえ:3号
せいべつ:おんな
しょくぎょう:ダイオウイカ女児
れべる:3
いのち:びゅる! びゅるる!!
ちから:19
ちのう:15
すばやさ:51
うつくしさ:23
たいせい:寄生虫耐性lv55
すきる:墨吹きlv6 / ステータス読み込みlv6
とくちょう:
何気にすばしこいイカちゃんモンスター。墨を吹けてイイカンジ!
何もかも墨で塗りつぶして大勝利ゲソ! 一緒にやらなイカ?
モンスターポイント:
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「……………もしかして侵略〇カ娘なの?」
「??? 何を言ってるのかわからな……い」
「あっ、ごめんね、ちょっと気になったんだ」
「あっはっは、気にしすぎじゃなイ……カ?」
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なまえ:4号
せいべつ:おんな
しょくぎょう:雌豚女児
れべる:3
いのち:ぶおおおおん!!
ちから:80
ちのう:1
すばやさ:55
うつくしさ:1
たいせい:悪食無効化lv79 / 毒無効化lv80 / 腐無効化lv68 / 下痢無効化lv70
すきる:極超・食事lv57 / 消化吸収lv93
とくちょう:
(※危険レベル高)あまりにも恐ろしいメス豚モンスター。
常に食べ物を探しているが、泥でも石でも何でも食べられる。
騙されてはいけない。彼女の全ては食べる為にある……!
モンスターポイント:
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異常に充実した耐性とスキル、とくちょうに書かれた危険レベル高の文字に驚き、4号の顔を見つめる。目の前の4号は俺の事を見つめ返していると思ったのだが、良く見ると目の焦点が俺にあっていない。何か想像した物を見つめて、顔を紅潮させながらハァ、ハァと息を荒げ、全身にじんわりと汗をかき、肉体を震わせてよだれを垂らしつつ「ああ……我慢、がまん我慢……我慢がまん我慢がまん我慢まんまんまんんんんん~~~~~!!!」と小声でぶつぶつ呟いているのだ。俺は恐怖のあまりに失禁しそうになったが、恐怖耐性のお陰か、寸前で何とか堪える事が出来た。
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なまえ:5号
せいべつ:おんな
しょくぎょう:透明女児
れべる:3
いのち:隠れます!
ちから:2
ちのう:12
すばやさ:41
うつくしさ:8
たいせい:
すきる:透明隠密lv74 / クロッキーlv15
とくちょう:
怖がりの透明人間モンスター。即座に透明になることができる。
特徴があまりないのが特徴。大好きなのはお茶とお煎餅。
モンスターポイント:
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「このクロッキーっていうのは何が出来るの?」
「私、ちょっとだけ絵が描けるんです」
「へぇ、今度見せてよ」
「は、恥ずかしい……がんばって描きますね……!」
そんな俺と5号をじっとりした目でにらみつけている1号……。
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なまえ:レム・ノート
せいべつ:おんな
しょくぎょう:女神
れべる:3
いのち:無敵!無敵!
ちから:2
ちのう:9
すばやさ:7
うつくしさ:8
たいせい:全状態異常無効化lv99 / 死亡無効lv99
すきる:めがみビームlv99 / めがみパンチlv99 / めがみブレスlv99 / めがみヒールlv99
とくちょう:
中間管理女神。能力はそこそこ強いが、心配事が多く、本人の心は壊れる寸前。
本人の預かり知らぬ所で、部下からは無能先輩、上司からは無能後輩呼ばわりされている。
ストレスで便秘気味。トイレにこもりがちになり、同僚たちが迷惑している。
転生部屋を使った転生業務を行っていたが、先日の転生部屋消滅事故から現在まで行方不明。
辛くなって逃げたのではないかと言われている。
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「う、う、うわああああん!!! なによこれえええっ!!!」
便秘気味のお姉さんが泣き崩れてしまった。大きな瞳からは水鉄砲のように涙がぴゅうぴゅうと飛び出し、とてもじゃないけど立ち上がることなど出来そうもない。
「そうだね!」
俺は先輩の手法を諦めたりしない。しかし、今回はこれで落ち着くことは無かった。
「お……おい傷心ビッチ……いや、レム・ノート、落ち着け、落ち着けよ~? 大丈夫だぞ!!」
1号のなぐさめにスンスン泣き止みながらも、お顔をくしゃくしゃにしたままのレムさん……。




