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もんもんモンスター  作者: 猪八豚
大怪物屋敷
106/150

106 怪物少女の闘争:夜の作戦会議

 洗脳魔道具を使った犯人の件は気になるが、今はとりあえず明日に迫った破壊神メスチームとの戦いについて話し合わなければならない。食事後、俺達は円卓を囲んで作戦会議を始めた。


 とにかく、あのメス爆弾だ。あの狂ったような威力を何とかしなければ……。そういう状況な訳だが、これをすれば間違いない! という意見は出てこなかった。


 このままでは、ぶっ壊れアイドルにぶっ壊されてしまう……!


「さっき食事しながら作り終えたんですけど、改良版のスペシャル・マシン・シールドを組み込んだ汎用機能拡張マシンでぇす。皆さん用の単独動作版も間に合いましたが……」


 フィレが俺に変身ベルト、皆には形が大分変わった盾用の装備を配布する。見るからに以前とは違い、3倍くらいは重そうだ。俺の装備はどうなってるのだろう? と思い、とりあえず変身してみたのだが、外観に特に変更はなかった。


「残念ながら、このシールドだけでは、エネルギー不足でメス爆弾を完全には防げませぇん! 単独で完全に防衛出来る割合は、爆発のエネルギーで周囲が満たされている時間の2割……良くて3割くらいでしょうか」

「俺の装備のシールドではどうなんだ?」


 変身したついでに、スペシャル・マシン・シールドを起動してみると、目前に『60%』という文字が表示された。


「色々弄った結果、神バリアと同等まで防御力が上がっていまぁす。ですが、不意打ちとはいえ、メス爆弾は上級神を焼き殺していますからね……単独では6割程度になりまぁす」


 そう言うと、俺の目前に回り込んできて、丁度、文字が表示されている辺りを丸く指さした。


「この辺に、60%っていう数字が見えてますよね? この数字が100%以上なら、完全防御が可能でぇす。それを実現するために、スペシャル・マシン・シールドに複合防衛モード……防御率の向上機能を付けました。本来は重要拠点の防衛等に使われる極秘技術なのですが。女神バリアとも連動し、2つ、3つと重ね合わせて防御力を跳ね上げられまぁす!」


 試しにレム姉さんと並んで同時にバリアを展開すると、目前の数字が1200%まで上昇した。なんと? 単純に足し算じゃないのか?


「本当は1台で済ませたかったのですが、小型化する為の時間が足りませんでした。効率化の問題もあって…… それに……」

「いや、これは凄いよ。フィレって、本当に天才なんだなあ……」

「成程な、俺達でも二人以上揃えば、あの爆発を無効化出来るんじゃねえか。やるなあ!」


 俺達の言葉に、横に首を振る。顔色は悪く、その表情は硬いままだ。


「爆弾の残りは2発。仮に、あれらが1発目と同じ性能なのだとしたら、残り2発には耐えられますが、この手の威圧用兵器の複数発は大抵、後にいくほど高性能だったり、別の機能が追加されていたりするものでぇす」


 下を向いて、唇を噛むフィレ。


「……死んでも、無条件に蘇れるとは聞いています。でも、もしも科学の盾の力が足りず、敬愛する6号様が、お、お命を……そのお命を散らされでもしたら……」


 全身をブルブルふるわせて、涙に鼻水によだれ、全身からは各種体液を垂れ流しながら、ガクン!と足を曲げて床に膝をつく。床にボタボタと垂れ堕ちる体液が、水たまり状のものを形成してゆく……。


「いやぁ、まぁ大丈夫だろう。俺とレム姉さんだけで、1200%まで上がったんだぞ? これって、あのヤバい爆弾12発はイケるって事だろう?」

「目標値は500兆%だったんですが、今、全員で防御を固めても4億%くらいなんでぇす」


 馬鹿なんですか? 何、甘っちょろい事言ってるんですか? という目で見つめ返してくるフィレ。500兆%って、どうしてそんな数字を試算したのか。そもそも、4億%でもオーバースペックじゃないの!?


「敵の武装が、見えていた爆弾だけとは限りませぇん。防衛だけでなく、とにかく速攻で倒すことを考えないと!」


 それが考え付けば話は早いのだが、防御のほうが何とかなりそうなので、今はとりあえず備え付けのお風呂に入ることにした。ホテルの大浴場やトンタマの銭湯程ではないが、我々のような子供の身ならば一気に十人くらいは入浴できる大きな風呂だ。


 適当に風呂に入ってると、突然良い思い付きがあったりする。それを期待しての事だが、まぁ単純に風呂に入りたかっただけかもしれない。


「くはぁー、作る家に、このくらいの大きさの風呂があると、良いかもしれねえなあ……」

「風呂は全てを洗い流すんでち。巨大家風呂、大歓迎!」


 またしても、庭が広ければ解決する問題である。ルアの希望である電気風呂を実現するついでで、どうにかなるだろう。管理や維持費が大変そうだが……。


 ルアと言えば、この中で一番攻撃が早いのは恐らく雷攻撃を得意とする彼女なのだが、雷攻撃はそれほど威力が高くない。今、目の前で天然パーマの髪の毛を洗ってやっている最中も、何とかして俺の両乳首に触れて電気を流そうとしているルアだが、これまで直接敵を倒したことは殆どないのだ。


「レム姉さん、無理を承知で聞くけど、これまで俺がやってないボトルモンスターの強化方法って何か無いのかな?」

「うーん、そうですね……前から気になってたんですが、ミライくんってモンスターポイントが滅茶苦茶余ってるじゃないですか。あれを割り振ったら良いんじゃないでしょうか?」

「10点で☆ひとつ、100点で★ひとつ、最大20個って話だったよね。もう、★20個を全員に割り振ってるんだけど……」

「★が埋まった後は、5,000点使うと★の能力を倍に出来ます。と言っても最大が16倍ですが、なんで使わないんだろうって…… あれ? 教えてませんでしたっけ?」


 教わっていなかったので、その場で全員に限界までモンスターポイントを割り振る。流石に数字が余りすぎていると思っていたのだが、使い道があっただなんて。


「……なあ、この力って、俺達モンスターごときが持って良い力なのか? 正直、ヤバすぎてちょっと引くんだけど」

「なんか、正真正銘の雷様になった気分でち。生まれた時から雷様なんでちゅけど、今、遂に自分は雷様になりまちた! って感じがしまちゅ」

「ふ、ふああああ~っ!? あの時、この速度があれば! 新刊が買えたはずなの……に!!」

「ぶおおっ……!? 何ででしょうか? 何でも、幾らでも、無限に食べられるような気がしまぁす!」

「私のような者に、このような不釣合な力を……全身全霊を掛けてお供いたします!」

「こ、この力があれば、この無限舐められ生活に耐えられる精神力が身につきますかねえ??」

「ぶちゅっ! ちゅぶぶっ! ぶちゅるるるっ! ちゅばああっ!!!」

「こりゃ凄いの。別に何も不自由しとらんかったが、生き物として進化したような気分じゃな!」


 これならば、勝てるかもしれない。丁度アオリの髪を洗い終え、続けてチャーミーの髪を洗いはじめながら俺は思った。


 ファフニルに背中を流してもらって湯船に浸かる。持ち込んだラッシーもどきを飲んで、つい気を許してぷかりと身体を浮かせてしまった。全員の視線が、俺の子供股間に集中したのを感じ、恥ずかしくなって湯船に身を隠した。


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