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転生特典に雷魔法チートを要求したら最凶最悪のボスが誕生してしまった(詐欺)  作者: 源平氏
第一章 だから俺は生まれ変わりたいと思った
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第33話 ケロンチョ襲来


「そしたらですね、転んだ俺だけが斬撃を避けて、他の奴らは全滅しちゃったんですよ」

「なんたる僥倖」

「顔面からマグマにダイブしたせいで死ぬほど熱かったんですけどね」

「なんたる不幸!」


 ダンジョンを回りながら行っていたマオへの説明。この世界のルールについては全て話し終え、話題は俺のこれまでの経歴にまで及んでいた。


「――って感じでボスが動けなくなったところを、俺がとどめ刺したんです」

「偉業……まさかボスを屠っていたとは」

「えへへ……」


 やばい。めっちゃ楽しい。


 既に話の主軸が自己語りになっているというのに、マオは興味津々に聞いてくれる。この世界に来て短いマオからすれば何もかもが新鮮なんだろうな。


 あとあれだ。教える立場というのが俺にとっても新鮮だったりする。必要とされてる気がする。自分はここに居て良いと認められている気がする。テンション爆上がりになるのも当然だよね!



 だがそれもそろそろ終わりだ。空が明るんできている。日の出が近い。


「もうすぐ合流時間ですね」

「そう、ですね」

「マオさん、おかげで偵察がすごいはかどりました。ありがとうございます!」

「いえ、私はそんな……」

「そろそろ町に戻ってみんなと合流しましょう!」

「そうですか……」


 えーっとマップマップ。町の方向はっと……


「あーっ!」

「どうかされましたか?」

「町めっちゃ遠い!」


 離れすぎだ。俺たちは一晩かけてかなり遠くのダンジョンまで来てしまっていた。徒歩では間に合わないだろう。


 これは、マオにも死に戻ってもらわないとダメか?


「……問題ありません。サモン」


 目の前に狼が召喚された。……近くで見ると結構でかいな。


「これで移動すれば合流時間に間に合います。さあ、行きましょう。ミョンチー様」

「あ、はい」


 うーん。やっぱマオの能力すげえ便利。


 狼の背中はめっちゃモフモフだった。




 その後何事もなく町に着きケムシン達と再会。偵察したボスの数で他の班に2倍以上の差をつけた俺たちD班には拍手が贈られた。


 その後ケロンチョ達はすぐに会議へ。残りの時間でどのボスを狙うか話し合うのだろう。俺たちはその間休憩となった。


 と言う訳でケムシンとマオと雑談で時間をつぶす。


「拍手の時前に出なくて良かったん? 大半は二人の成果やのに」

「いや、恥ずかしいから」

「目立ちたくないので」


 そんな注目浴びたら多分思考停止する。陰の者には耐えられない。マオに至っては人見知り過ぎてフードで顔を隠しているくらいだ。


 なので成果もホスディアがまとめて報告してくれている。もしかしたら俺たちが偵察したボスがターゲットに選出されるかもな。


 と思ってたら……



「ここに居たか、ミョンチー」


 会議に行ってたホスディアが帰って来た。その後ろにはケロンチョ。


「ど、どうしたんだ?」


 なぜ転生者のトップがここに?


「お前に聞きたい事があってな」

「どうも。あなたがミョンチーさんですね? お噂はかねがね」


 ずんと前に出るケロンチョ。思わずのけ反ってしまった。マオは人見知りを発揮し俺の後ろへ。


「は、はあ……」

「あ、ケムシンさんじゃないですか。どうです? 以前の話、引き受けてくれる気にはなりましたか?」


 いきなり話脱線したぞおい。っていうか、


「以前の話って?」

「……ケロンチョのパーティーに入らへんかって、最初のボスを倒した後に声かけられたんや」


 ええっ!?


「どうです? ケムシンさんのスキルならすぐうちで活躍できますよ? ステータスの取得もサポートします。私たちと転生を目指しませんか?」


 ……そうか。ケムシンは最初のボス戦で活躍したもんな。100人で唯一のダメージ無効だ。仲間に欲しい人は多いだろう。


 ケムシンが望めばトップ勢の一員になれるのだ。というよりすでにトップクラスの実力を持っていると言って過言じゃないのかも。


 俺と一緒に居ると、ケムシンの転生が遠のいてしまうんだ。



 だが、


「その話は断ったはずやで。俺は自分の仲間と転生を目指すからな。俺たちがランク5になったら、そん時は互いに協力しようや」

「ケムシン!?」

「なんや、ひょっとして俺が浮気すると思ったんか? そんなはずないやん」


 にかっと笑うケムシン。やばい。嬉しい。後光がさして見える。



「そうですか。気が変わったらいつでも言ってくださいね。いつでも歓迎しますから」

「その辺にしろケロンチョ。マナー違反だぞ。話があるのはミョンチーにだろう」

「ああすいません、そうでしたね。ケムシンさん、気が変わればぜひ。事情が変わったからとかでもいいですよ?」


 続けるんかい!


「いい加減にしろケロンチョ。引き抜きをやめろと言ってるんだ」

「……融通が利かない人ですね」


 コホン、と咳をしてケロンチョが俺に向き直った。やっとか。


 一体何の話だ? これでふざけた内容だったらキレるぞ?




「ミョンチーさん、いや、遠野正平さん。あなたのボスの能力を教えてください」



「……え?」



「あなたのボスが、次の標的の第一候補です」


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