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転生特典に雷魔法チートを要求したら最凶最悪のボスが誕生してしまった(詐欺)  作者: 源平氏
第一章 だから俺は生まれ変わりたいと思った
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第27話 新スキル


 佐藤はじめのダンジョンをクリアした俺たち。約6時間に及ぶトライアンドエラーの精神的疲労は大きく、ゆえにクリアの喜びも相当なものだった。


 今俺たちは30分ほどの休憩時間。


 ケロンチョ達リーダー格は集会所でなにやら会議を始めていた。ケムシンはだれかから声をかけられ会話中。他の転生者たちは教会やその周辺で新スキルの効果を確認していた。


 そして俺も新スキルの確認……どころではなく、外で草むらとおしゃべりをしていた。



「おえええ……」


 人知れず嘔吐。


 原因は単純。人間(見た目)を斧で殺傷するという衝撃的な体験をしてしまったからだ。


 モンスターを相手にするのとはショックが違いすぎた。戦いが終わり、一時的な高揚が収まってきて、俺はその事実を飲み込めなくなった。


 ケムシンが居なくてよかった。また心配かけてしまうところだった。


 そもそもだ、集団で一人を攻撃するという構図が俺には効くのだ。過去を思い出してしまう。


「あれはNPCあれはNPCあれはNPC」


 ……NPCだよな? 実は感情があるちゃんとした人間とかだったら立ち直れないぞ?



 教会に戻ってクソ神父に確認してみた。


「ボスに心? 無いですぞ。転生者が攻略に集中できなければ趣旨から外れますゆえ。遠慮せずぶっ殺すがよいですぞ」


 クソ神父は教会の奥の部屋から半身をのぞかせそう言った。頭にはナイトキャップ。お前寝てたな?


 まあとりあえず安心。しばらくしたら吐き気も収まってきた。




 ふう。



 と言う訳でだ。


 お待ちかねのスキル確認の時間だ!



 俺はステータスを開く。


======================

名前 ミョンチー


ステータスロット

・どう見てもE(ランク3)

  筋力:☆☆☆

  耐久:☆

  速度:☆☆☆

  魔力:☆

  器用:☆☆☆


スキルロット

・貧乏性な木こり(ランク2)

  片手斧を1つ召喚し扱う事が出来る。

  投げた斧がブーメランのように戻ってくる。


・嫉妬深い射手(ランク3)

  闇魔法「ダークバレット」を放つ事が出来る。


余剰ステータス

・不器用貧乏(ランク2)

・窮地のネズミ(ランク1)


余剰スキル

・心のホットライン(ランク1)

======================



 俺は「心のホットライン(ランク1)」というスキルを手に入れていた。


 とりあえずスキルロットにセットしてみる。スキルの説明はセットしないと表示されないからな。



======================

・心のホットライン(ランク1)

  対象1体を登録しテレパシーで通話できる。

  対象と5㎞以上離れていないと繋がらない。

======================



 クソスキルじゃねーか! なんだ5㎞以上って!? 使い道ねーよ!



 ……あんなに死にまくったのにこの結果かぁ。手に入るスキルがガチャってのがクソゲー感半端ないんだよな。なにがホットラインだよ。


 何か使い道無いか考えてみるか……。


 なんか、無いかなぁ。


 てかスキルのランクの上限っていくつなんだろうな。


 ……ケムシンは良いスキル引けたのかなあ。




 結局使い道は思い浮かばなかった。







 ところで俺は休憩と言ったが、この世界でできる暇つぶしといえば雑談くらいしかない。そしてケムシンが居ない今俺に話相手などいない。ホスディア? あいつは会議中だ。


 今教会は転生者でいっぱいだ。スキルを変更できるのは教会の中だけだからな。居心地悪いので退散。俺は外に出た。



 何と言えばいいか、作戦中に人の輪に混じるのはもう慣れたんだよな。何をやればいいか決まってるし、必要なやり取りだけで済むし。


 でも休憩中は別だ。誰に話しかければいいのか分からん。何を話せばいいのかも分からん。話しかける事が許されるのかも分からん。


 授業中の方が気が楽なのと一緒だな。




 外は完全に日が暮れて夜になっていた。民家の窓から光が漏れている。電灯などないこの世界では、火と月が非常に頼りになる存在だった。


 ちなみに今夜は三日月だ。町の外はもっと暗いだろうな。わずかな光の下で、転生者が散らばり思い思いに話している。


 俺は人気のない方へ視線が来ない方へと本能に従って移動する。それも、出来ればこちらから一方的に周囲を観察できる場所が好ましい。


 ならばだ。たどり着いた先に、俺と同じく人目を避けている奴が居るのは必然ではないだろうか。



 俺は、物陰から表通りを伺う少女に遭遇した。


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