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転生特典に雷魔法チートを要求したら最凶最悪のボスが誕生してしまった(詐欺)  作者: 源平氏
第一章 だから俺は生まれ変わりたいと思った
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第23話 夕暮れ決戦!


 ボス相手に全滅を繰り返した俺たち100人。本来8人で挑み勝利するべき相手になぜ勝てないのか。



 理由その1.連発される範囲攻撃の前には8人も100人も大した違いがないから。


 理由その2.100人で押しかけてなお包囲しきれないほどダンジョンが広いから。



 つまるところ俺たちは、数の暴力を生かせてないのである。




 日はすでに大きく傾き夕暮れ。これ以上手こずれば夜戦に突入せざるを得ず、視界を大きく損なった状態では昼間同様に戦えなくなる事は明白だった。


 だが転生者を束ねるケロンチョの目にはまだ光が残っていた。幾たびの工夫と失敗、そして全滅により見出した勝利への道筋。それにより彼は即座に次の作戦を立案したのである(戦争ドキュメンタリー風解説)。




 実際のところ、不安に駆られる転生者は多かった。俺もそうだった。このままじゃボスを1体も倒せないのではないかと最初の頃は心配になった。


 それでも全員離反せずにケロンチョに従っていたのは、回を追うごとにボスとの戦闘時間が伸びているからだ。俺たちは遅くとも確実にボス討伐に近づいているという実感があった。



 ケロンチョによると普段のボス戦では、ボスと相性の良いスキルを持つメンバーをそろえて一週間ほど試行錯誤してやっと倒せるかどうからしい。


 たった半日で攻略のめどが立つのは経験者に言わせれば「すっごい早い」のだそうだ。


 そうか、すっごい早いのか。



 今までトライアンドエラーを繰り返す度に、作戦はどんどん最適化され俺たち自身の連携も洗練されてきた。そして先ほどの挑戦では追いつめられたボスがついに最後の能力である極大魔法を繰り出してきた。確実に進歩している。



「時間的に、今日できる明るい内の戦闘はこれが最後です! 今度こそボスを倒しましょう!」

「「「おおおおおおおお!!」」」


 士気はまだある。教会前で転生者たちが勝どきをあげた。俺とケムシンもその端っこで一緒に拳を掲げてた。このノリにももう慣れてきたぞ。



「ん?」


 チラッと、視界の端っこに黒い人影が映った。目をやると、女の子が建物の陰から俺たちを見ている。町の人だろうか。



「出発進行!」


 その後すぐに俺たちはダンジョンへと出発した。駆け足しながら作戦の流れを頭の中で復習している内に、俺はその女の子の事をすっかり忘れてしまったのだった。






「作戦、開始!」


 前衛二人が互いの武器を打ち合わせる。合図に打ち上げる魔法すら節約した結果だ。金属音が荒地に響き渡る。



 作戦第一段階。俺たちの反対側からスピード班突入。人員削減を重ねた結果、スピード班は全1名にまで減らされていた。もはや班ですらねえ。


 その栄えある先鋒に選ばれたのは、速度☆5持ちの中で最も弱いと判定を下された女性、シリルさん


 ボスが遠隔斬撃を発動した。しかしシリルさんは無事回避。今までの経験で避けるタイミングはほぼ完璧になっていた。



「次! 第1班、突撃!」

「行くぞ!」

「「「おお!」」」


 第1班、かつての前衛班30人の内の半分と追加メンバー数人だ。耐久☆5勢、盾持ち、その他長物武器勢を外側に配置した混成ファランクス集団である。


 その計20人が、なぜか班長の座に収まっていたホスディアに率いられ突撃していった。


 ホスディア、やっぱ指揮官似合うなぁ。



 ボスが超加速。第1班が外側から切り崩されていく。それでも彼らはダンジョン中心を目指して走り続ける。


 ボスの猛攻が終わった時には、第1班の()()メンバーは壊滅していた。



「撃てえええ!」


 第1班の内側で守られていた魔法勢が、超加速の切れたボスへと一斉に魔法を放った。


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