第16話 仲間集めと作戦会議
「仲間、探さん?」
ケムシンの提案は至極もっともなものだった。大樹のダンジョンは4人まで挑戦できる。というか2人で攻略できるものでは断じて無かった。戦力を集めて挑むのが順当だろう。
問題は、俺が対人恐怖症を発してしまう点だ。
多分俺が嫌だと言い張ればケムシンは受け入れてくれるんだろう。でもそんな事はしたくない。ケムシンに負担をかけるのはもっと嫌だ。
腹を、括るか。
「そうだな。仲間、集めるか」
「了解や! どんなのがええかな? 回復役とか?」
「確かにヒーラーは欲しいな。あとは……壁役とか?」
バランス的には魔術師も欲しいが、今回は戦い続ける能力を優先だな。
「分かったで。じゃあ集会所で探してくるわ。ミョンチーは教会で待っとき!」
「すまん、任せる……」
ケムシンはダッシュで集会所へと向かっていったのだった。
「探してきたで!」
10分後、ケムシンが男2人を連れて帰ってきた。片方は高身長、もう片方は肥満体だった。
というわけで自己紹介タイム!
「改めて、俺はケムシンや。死ぬ寸前に無敵状態になれるで!」
「ミョ、ミョンチーです……。斧、使います。男です……」
き、緊張した! 何とか最低限言えた。
続いて口を開いたのは高身長。
「俺はナイフ使いのホスディアだ。基本ソロでやっている。大樹のダンジョンは以前挑戦したがクリアできなかった。泥仕合には自信がある。以上だ」
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名前 ホスディア
ステータスロット
・ただの置物(ランク2)
筋力:☆
耐久:☆☆☆☆☆
速度:☆
魔力:☆
器用:☆
スキルロット
・吸血ナイファー(ランク3)
ナイフを1本召喚し扱う事が出来る。
敵にダメージを与えるたびに微回復。
・鍛造スキン(ランク2)
攻撃を受けるたびに耐久が微上昇する。
余剰ステータス
・魔法少年(ランク3)
・謎の有名人(ランク3)
・クソ虫新兵(ランク2)
・時計職人(ランク2)
・不発弾(ランク2)
・どう見てもF(ランク2)
・瀕死の狸(ランク1)
・雑な魚(ランク1)
余剰スキル
なし
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うーわ……、能力構成だけで普段どんな戦い方してるか想像つくぞ。よくこんなスキルの組み合わせ引いたな。
次は肥満体。
「僕はデップリンだ。まさか噂の美少女新人とパーティーが組めるとは思わなかったよ。武器は剣で、回復魔法も使えるからガチャでは大当たりだと思ってる。……以上だな」
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名前 デップリン
ステータスロット
・老齢な亀(ランク1)
筋力:☆
耐久:☆☆
速度:☆
魔力:☆☆
器用:☆
スキルロット
・盲目の剣士(ランク3)
剣を召喚し扱う事が出来る。
目に頼らず周囲を知覚できる。
・不摂生でも医者(ランク4)
味方のダメージを回復できる。
手を触れないと発動できない。
余剰ステータス
なし
余剰スキル
なし
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確かに羨ましいスキル構成だな。ステータスもランクは1だが今回のダンジョン向きだ。こんな人材がどこのパーティーにも属さず残ってたとは運がいいな。
さすがケムシン、これ以上ないメンバーだと思う。
続いて作戦会議!
「というかあのダンジョン、どうやったらクリアなん?」
まず口を開いたのはケムシン。そしてその疑問にホスディアが答えた。
「俺の予想だが、おそらくあの大木を切り倒せばクリアだ」
「なるほど。トレントの生みの親やもんな」
「以前ソロで挑んだ時にあの大木を斬りつけてみたんだが、実が一気に落ちてきて収拾がつかなくなった。おそらく間違いないだろう」
すごいなホスディア。俺たちはトレントの群れに囲まれて全く身動きできなかったのに。よく木までたどり着けたな。
っていうかまずい。会話に参加できない。デップリンは初挑戦だから聞く専で仕方ないけど、俺は参加しないとダメだろ。頑張れ俺!
「じゃ、じゃあどうしましょうか……」
ケムシン、俺頑張ったよ……。
「ミョンチーが斧で木を倒すのに専念して、他の3人がミョンチーを守るというのでどうだ?」
「賛成や。一番妥当やと思うで」
「よくわからないけど賛成」
「わかり、ました」
こうして仲間が集まり、作戦も立てた。
さあ、リベンジだ。




